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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏


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第22話

ダンジョンに入ってすぐの広間に到着すると、予想以上の大勢の人で賑わっていた。

しかも空をいくつかのドローンが自由自在に飛んでいる。


「これは想像以上に賑やかね……」


「ですね!」


颯斗が嬉しそうに言った。


「実は僕も渋谷ダンジョン内は初めて見るんです」


理依奈もうなずいた。


「テレビでしか見たことなかったから実際に見てびっくりしたよ!」


「これらのドローンは何をしているんだろう?」


私が疑問を口にすると……


「麗奈さん、あれは大体二つのパターンがあります」


颯斗が熱心に説明を始める。


「一つは有名クランなどが自らの戦闘記録のために撮影していて後でメンバーと振り返るために利用しています」


「なるほど」


「そしてもう一つのパターンは……」


「ライブ配信の人です」


理依奈が割り込んだ。


「一部の探索者はこれでファンを増やし稼いだりしてるんです!」


「それに有名クランの目に止まることもありますからね。スカウトされたりすることもあります」


颯斗が続けた。


「へえ、それは面白いわね」


私も周囲を見渡す。


「試しに私も颯斗くんと理依奈ちゃんの戦いぶりを撮影してみようかな?」


「いいね!ぜひお願いしま~す!」


理依奈が嬉しそうに言った。


「僕もいいですよ!」


颯斗も同意してくれた。

私はスマートフォンを取り出しカメラ機能を起動させ、浮遊魔法で私の顔の横に移動させる。

二人が何か言いたそうだが、気にせずに準備する。


「これでいくわよ」


「了解です!」


理依奈と颯斗も防具を確認しつつ、意気込んでいる様子。


「では行きましょうか」


三人でダンジョン内の通路へと足を踏み入れ始めた。

通路は思ったより幅が広く天井も高い構造となっていた。


さらに左右の壁からは淡い光が放たれているようで、視界は良好だった。


しばらく進むと徐々に人の姿が少なくなり静けさが増してきた。


「モンスターに近づいている感じだね」


理依奈が前方を見ながら言った。


「そうだね。ここからが本番だね」


私は収納魔法から小さな宝石がついたネックレスを取り出した。


「これは……?」


理依奈と颯斗が不思議そうに見つめてくる。


「これは安全対策用のアクセサリーだよ。一定以上のダメージを自動的に吸収してくれる機能があるの」


「えぇ!?」


「さらにはペンダントに一定以上のダメージが入り、危険が迫った時に私へ身につけている人の位置を教えてくれて、その位置に私がワープ出来る機能があるの」


「す、すごいアイテムですね……」


颯斗が感嘆の声を上げた。

二人にそれぞれネックレスを渡す。

理依奈はネックレスを見つめ、


「きれい……」


と呟いた。

一方、颯斗は私に向かい質問する。


「これって相当高価なものじゃないんですか?」


「私の自作だから大丈夫よ。大事な姪っ子と甥っ子に万が一があって欲しくないからね」


ウインクして言うと、理依奈が感激して抱きついてきた。


「麗奈お姉ちゃん大好き!!!」


その温もりを感じつつ微笑む私。

颯斗は赤面しながらも感謝の気持ちを表してくれた。


「さて、そろそろ本来の目的に戻ろうか。ダンジョンの基本は索敵からだよ」


三人で再び歩き始める。

周囲には誰もいなくなった静かな空間になってきていた。

私たちはモンスターを探しながらゆっくりと進んでいく。

理依奈と颯斗に前を行かせ、私は後ろからサポートに徹している。

彼らにとってはこれが学校以外での初めての実践的な訓練になるだろう。


「颯斗君は盾持ちで前衛をしっかりやってね。理依奈ちゃんは後ろから援護射撃をお願い」


理依奈が自信満々に応える。


「任せて!ファイヤーボールでバーンとやっちゃうよ!」


颯斗は真剣な表情で前に進みながら、


「油断せずに行こう」


と注意を促した。

突然前方からゴブリンの唸り声が聞こえた。


「来たぞ!準備して!」


颯斗が叫び盾を構えた。

その横で理依奈が詠唱を始める。


「火の精霊よ……我が意志に応えよ……ファイヤーボール!」


彼女の杖から炎の弾丸が飛び出し、ゴブリンに命中した。

しかし完全には倒せていない。


「まだ生きてる!」


颯斗が勇敢に突進し、片手剣でゴブリンに斬りかかる。

激しい斬撃が敵を切り裂き、ゴブリンは倒れた。


「ふう……倒せた」


汗をぬぐいながら安堵する颯斗に、私は拍手を送った。


「素晴らしい連携だったわ!」


理依奈も加わり、


「やったね颯斗!私たちうまくいった!」


颯斗は照れくさそうに


「まだまだ修業が必要だけどな」


と謙遜した。


その後も何度かゴブリンやコボルトとの遭遇を繰り返し、彼らは着実に戦闘技術を向上させていった。

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