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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません。

《歯車仕掛けの小公女》――魔法と機械と、永遠の少女

都市アルミラは、魔法と機械が共存する街だ。
高い塔の煙突から蒸気が立ちのぼり、空には歯車を回す飛行船が浮かぶ。地上では、数式で制御された魔法が、人々の生活の一部として使われていた。

そんな街の片隅、霧がよく出る通りに「小公女(しょうこうじょ)」という名前の骨董店がある。

重たい扉を押して中に入ると、静かな空気と、少しだけ金属と香草の匂いがする。棚には古い懐中時計や、魔術で封じられた本、歯車で動く人形など、普通の店では見かけない物が並んでいる。

この店の店主は、レンという名の少女だ。
見た目は10歳ほどだが、実際には何百年も生きている不老の存在。人々が忘れてしまった“数式魔術”を使いこなす、ただひとりの魔術士でもある。

レンの隣には、壊れかけの執事が立っている。
名はレオナルド。彼は死んだあと、ゾンビとして蘇り、いまはこの店の手伝いをしている。礼儀正しいが、すぐに体のどこかが外れるポンコツでもある。

ある日、ひとりの来訪者が店の扉を叩いた。

「……この店に、“遺物”の修復ができる者がいると聞いて来たのですが」

現れたのは、黒いコートを着た若い女医だった。名は黒川詩織。
彼女は医学会の主要人物に逆らったせいで、中央から追放され、辺境をさまよっていた。

レンはその目をまっすぐに見て、微笑んだ。

「いらっしゃいませ、“小公女”へ。ここは過去と未来をつなぐ場所。あなたの運命も、もしかしたらどこかに置き忘れてきた“何か”と、関係があるのかもしれませんよ」

こうして、死と記憶、魔法と科学が交わる、静かで不穏な物語が動き出す――。
プロローグ
始まりの煙
2025/05/21 11:22
第一章 時計塔の迷い子と、追放された女医
Episode1 追放された女医
2025/05/21 11:23
第二章 数式魔術と“封じられた心臓”
第三章 封じられた記憶と、娘を求める男
第四章 錆びついた街灯と黄昏の刻
Episode2 蒸気街の風
2025/05/21 12:05
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