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19話 打ち解けたはいいものの……

まだ18pt…評価一人……キツイ_:(´ཀ`」 ∠):


いいよって人は評価お願いします…


 そんなわけでシャインスターの本部を訪れる当日。僕は退院日となり、最後の朝食を病院内で食べた。


 土曜日とあって人が多く、病院内は静かだった。


 見渡せばダークスターの強襲によってかなりの怪我を負った兵士の姿もある。シャインスターのおかげで幹部は引き下がったといっても残党は残っていたし、その間傷ついた兵士は当然一定数存在する。それが彼らだ。


 しかし、そんな彼らの視線は僕に向いていた。


『おい、あそこにいるのって……』


『どういうことだ……』


『なんでシャインスターが…』


『嘘だろ……何がどうなってやがる…?』


 周囲からぼそぼそと声が聞こえてくる。


『あの男はいったい何者だ?』


『例の、あれだろ……シャインスターが男連れてくるっていう……』


『まさか…あの冴えない男がかそうなのか?』


『クズが。花の楽園に足突っ込みやがって』


『殺す。絶対殺す』


 物騒な言葉も聞こえた気がした。僕はその声に耳をふさぐ。


 察しいい人の人ならわかるだろう。そう。今、僕の席にはシャインスターが座っている。それも三人全員だ。そのせいで周りからモテモテである。


 本当はこんなつもりじゃなかったんだけどね。


 朝食を取ろうと食堂へ向かったところで彼女らと偶々出くわし、成り行きで一緒にご飯を食べることになったのだ。別に示し合わせたわけじゃない。本来なら、彼女らと会うのは朝食後の予定だったし、会う場所も病院の入り口付近だった。だけど彼女らはちょうど朝食食べてなかったらしくだったら病院で食べればいいじゃん、となったわけだ。


 それでこの結果である。


「やっぱり友達になるのはやめるべきだったかな」


「もう遅いわよ。本部には連れて行くって約束したんだから。今更逃げられないわ」


 コメットは毅然とした態度で答えた。


「冗談だよ」


 僕はそう言うと親子丼を一口食べる。


「変身しなくてもその存在感は変わらないんだなって感心しただけだ。すごいすごい」


「不思議ね。なぜか最初の言葉が真実で今の言葉が嘘に聞こえたわ」


「それは不思議だ。参考までにどうしてそう思ったのか聞いてもいいかな」


「勘よ。言葉に重みがなかった」


 コメットはハンバーグを一口食べた。


 肉汁がジュワッとプレートに広がる。


 ふむ。と僕はうなずいた。


 たしかに今の言葉は薄っぺらかったかもしれない。次から気を付けよう。


「それにしても、本部か。あんまり想像つかないけど、どんな場所なのかちょっと楽しみだな」


「そっか。ゼシルは始めて行くもんね」


 ハートが食べながら答えた。


「大丈夫だよ。城って言っても別に普通だから。ね?」


 っとルミナのほうを向くハート。


「そうですね。よくある普通のお城って感じです。だだ、かなり広くて迷路みたいになっているのが難点ですが…」


 ハートに続いてルミナも答えた。


 よくある城か。城は光のスカイピアと闇のスカイピアに一つずつしかない。なのに『よくある』って言われても想像が付かない。


 僕は助けを呼ぶ目でコメットを見た。


 コメットは溜息を吐いた。


「そうね。普通のお城といってもあなたには想像がつかないでしょう。ただ、実際行ってみないと言葉で言い表すのは難しいわ。いろいろと個性的な装飾品やら備品やらがあるし近くの訓練場では兵士たちが年がら年中訓練をしている。人によって印象は変わるんじゃないかしら」


「なるほど。わかりやすい」


 つまり自分で確かめろというわけだ。


 あまり人に聞いてばかりだと見劣りする部分もあるだろうし、そのほうがいいかもしれない。


「それより。問題はあなたが友人として認められるかよ。正直私の見立てでは厳しいと思うわ」


「どうして?」


「あなたの存在を許可するか否か……それを決めるのは上層部のリシスって人なの。けどその人はかなり厳格な人でね。典型的な貴族思想を持った人なの」


「へぇ」


 それはたしかに厳しそうだ。僕平民だし。


「じゃあ必要なのは起死回生の策ってわけだね」


「そうなるわね。何か考えておいたほうがいいわ。どうせ、生半可な気持ちで挑戦しても無駄になるだけだから」


 そう言うと彼女は皿にあったトマトをハートに移した。


 どうやら彼女はトマトが苦手らしい。


「ありがとう、コメットはやっぱり優しいね!」


 ハートはうれしそうにそれを食べた。


 無邪気な笑顔だ。いつか変な虫にかまれてもおかしくない。


「その話もっと前にしてほしかったなぁ」


「私は別に男友達なんて欲しくないもの。あなたが認められようが認められないが興味はないわ」


 彼女はトレーを持って立ち上がった。


「まぁ、精々頑張りなさい。もしダメだったら私が笑ってあげる」


 そうして返却口に返しに行った。


 辛辣な捨て台詞だ。流石の僕もちょっと傷つく。


「私はえんろくでおういぇんしてうよ!! あんばって!!」

(私は全力で応援してるよ!! 頑張って!!)


「お力添えはできませんが、頑張ってください!」


 コメットとは別に、ハートはもぐもぐと口いっぱいに食べ物を入れたままこちらに満遍の笑みを浮かべ、ルミナは僕に向かってグーサインを向けてきた。二人は応援してくれるらしい。まぁ、それならいいか。


 それにしても、あれから何度かシャインスターとは話しているが、みんな警戒が緩んでいるのか揃いも揃って個性的な一面が露見している。


 特にコメットは僕に対して物怖じしない様子でズバズバ思ったことを言うようになった。彼女らも普通の女子高生ということだろう。


 これがいいことなのか悪いことなのかはわからない。仲良くなれているのかなれてないのかも不明だ。


 でも、なんにせよリシスとやらに認められない限り僕は彼女らとの縁が切れる。


 なら、できることはしてみよう。


 そう思い僕もトレーを片付けた。


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