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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約半年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が高いです。予めご了承下さい。

光と闇のスカイピア! 〜魔法少女がいる世界で敵幹部になった僕は気ままにスパイを開始する〜

作者:ペアトップ

 それは何度か見た光景だった。

『私は…諦めない。必ずあなたを、倒す!』

 僕は彼女にとって敵で、宿敵だ。

「みんな、私に力をちょうだい!」

 彼女が言うと、星々の光が彼女の力となり終結した。集結した力は彼女の持つ剣へと集められる。

 そして。

「ノヴァ・ブレイクッ!!」

 その剣が振り下ろされた瞬間、周囲は眩い光で覆われた。彼女の必殺技だ。エネルギーを最大限に高め、周囲に小さな流星爆発を起こし敵を吹き飛ばす。

「そ、そんな…このブッタ様が、こんな小娘にぃい!!!」

 闇の結社ダークエクスプレス。その幹部である僕の仲間は三流の悪役っぽいセルフを吐くと消し炭になった。

 うん、いつもの光景だ。最初は良かった。もしかしたらこのまま勝てるんじゃないかって思った。

 けどやっぱり最後はこうして負けてしまう。

 まったく…ブッタのやつ。俺は絶対に負けませんっタ!とか言ってたくせに簡単にやられてるじゃないか。なんだよあのセリフ。

「最後はあなたよゼノン!! 今日こそ決着をつける!」
 
 ブッタの死を惜しむ間もなく、シャインスターは僕を睨んだ。その目には希望と勝利の色が見える。

 僕は高みの見物をやめてビルから降りた。

「みんな! 分かってるわね!?」

「ええ」

「もちろん!」

 彼女らは頷き合った。

「今の私たちなた必ず勝てる! 想いを一つに戦おう!」

 そうして僕に体を向けるシャインスター。

 それに僕はちょっとした苛立ちを覚えた。

「想い…か…」

 想い。協力。力を合わせれば。みんながいれば。想いを一つに。頑張れば。いい言葉だ。

 それで敵を倒せるのなら、存分に使えばいい。

「来い。勇敢なる戦士どもよ。我を倒し、そして魔王を殺して見せろ」

 僕が彼女等に剣を向けると戦いは始まった。

 そう。僕は敵で、彼女等は魔法少女。相反する存在である僕らの世界は、遠いようで実は近い。

 なんせ、彼女等と僕は同じ学校に通っているのだから。
 
 これはそんな僕と彼女らの物語。

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