魔国統一編Ⅲ
「なんでよ!!!おかしいよ!!」
「急にどうしたんだよ?」
武神祭が終わりアリアに負けたクレイが叫び出した
「だって!!僕まだやれたのに武器破壊ってだけで負けになるなんておかしいじゃん!!」
確かにクレイの言う通りクレイはまだ余力を残していたし分からないこともない
「仕方ないだろ…そう言うルールなんだから」
俺はダダを捏ねているクレイの病室を後にし王都へ戻った
「来たか」
俺が王都に来た理由は他でもない、アリスに修行をつけてもらう為だ、どうやら俺より速く着いたようでもう準備を終わらせているようだ
「悪い遅れた」
「構わん、では早速始めようか」
アリスは剣を抜き構えた、やはり何度見てもアリスの立ち姿には圧倒される
「あぁ、全力で行くぜ」
お互い武器を手に取り構えた、俺は全速力でアリスの懐に忍び込み切りかかった
カァァン!!
アリスは難なく俺の攻撃を剣で防ぎ俺の剣を弾いた、剣が弾かれた事によって俺の重心がブレたの感じアリスは攻撃を仕掛けてきた
「くっ…!!ファイヤーアロー!!」
アリスの猛攻撃への対応が遅れアリスの剣が俺の体に当たる直前、ファイヤーアローを使いアリスの猛攻撃をストップさせた
「また腕を上げたようだな」
アリスは少し距離を取り俺にそう言った
「アリスこそ、また力を取り戻したみたいだな」
アリスは恐らく今現在、俺が夢で見た時の実力のおよそ3割程力を取り戻しているようだ
「まだ全盛期程とはいかないがな、現にまだ魔力眼を復活させた程度だ、使えないスキルや剣技もまだまだある」
アリスはこう言ってる物の俺からすればアリスの剣技は完成してるに等しく見える、だがそう見えるのは俺がまだまだ未熟者である証拠なのだろう
「お喋りはこれぐらいにしてもっとかかって来い」
アリスはそう言いながら指で合図をして来る
「言われなくても…なんだこのオーラ!?」
人間国のすぐ近くからなにやら強力なオーラを感じ取った
「おいアリス!行くぞ!!」
「あぁ!!」
俺とアリスは転移を使いオーラの元へ向かった
「なんだこれは…!?」
そこには人間国の兵士が全滅していた、ただの兵士達ならこんなにも驚きはしない、ならなぜここまで驚いているかと言うと…
「文哉!オルヴァル!!」
そう、今アリスが叫んだ通り今倒れている兵士達の中には文哉やオルヴァル達が倒れていた、二人は人間国内なら指折りの兵士だ、そんな二人がこうもあっさりと倒れるなどただものでは無い
「おや、よーやく王様の登場ですか」
声のする方に目線をやるとそこには和服に身を包んでいて和服の先から尻尾があり頭の上には耳が着いた妖狐達が居た、あいつらの見た目とあの強さを見るに魔国10ヶ国の一つ、マーラ国だろう
「お前らなんのつもりだ??」
「まぁ待てや王様、わたしらは殺し合いをしに来た訳やない、取引をしに来たんや」
「取引だと?俺達の兵士をここまでにして舐めた事言うじゃねぇか」
ドォォォン!!
空は妖狐に向かって勢い近ずいた、空の剣があと少しで当たる距離になった瞬間、妖狐は奇妙な妖術を使い俺の動きを遅くした、空は訳が分からずそのまま倒れかけた
「なんだ今の…」
「へぇ…今の耐えるんか、やっぱりようやるな」
「っせぇ!!」
キィイィン!!
遅くなった体をなんとか治し再び近ずいた、だが俺の剣は意図も簡単に止められた
「アホか、よお見てみ、あんたらの兵士は誰一人傷つけてないわ、全員眠って貰ってるだけや、時期目が覚める」
確かに、あいつの言う通り文哉達はなんの傷もなくただ眠っているだけだ
「ほんとみたいだな…それで?取引の内容は?」
「取引の内容はシンプルや、あんたと内の国の王の一騎打ちや、それで勝った方が全てを頂く、どうや?シンプルやろ?」
いずれもう少し時が経てば魔国とも戦争をする予定だった、だが魔国に俺達人間国が手を出すとなると他の魔国達からの戦争が始まる事になる
「断ったら?」
「そんな一つや、人間国対わたしらマーラ国で戦争や」
「ちっ…!!」
思った通りだ、俺達に残された道はマーラの王との一騎打ちだけだ、ただ一つ引っかかるのがなぜ最初から戦争にしないかと言う事だ、今の人間国は人間国に魔人国も合わさった事により規模も領土も相当な物だ、だが国の規模なら魔国とも張り合えるが兵士の数と規模は魔国には遠く及ばない、なのになぜ一騎打ちなんかを…
「わかった、その勝負乗るぜ」
「決まりやな、じゃあ詳しい日程はまた教えるわ、ほなさいなら」
妖狐達は転移を使い自分の国に帰って行った
「空様良かったのか?」
「あぁ、どうせいつか潰す予定だった所だ、早いに越したことはねぇよ」
俺はあの時あいつらの取引を飲むことも戦争する事もするべきではなかった、まさかあんな事が起こるなど今は誰も考えつく事も出来なかった
「早まったせいで元々の予定が全部狂っちまった、速急に取り掛かるぞ」
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