魔人国統一編lX
「あの死の淵から助かっただけでなく、あの時よりも強くなって帰ってくるとは…やはりお前はおもしろい」
タイアスはニヤリと笑い剣を構えた、攻撃が来ると思い空も構えた、戦闘が始まるかと思えた
「この武器はダメだ、私も本気でいかねば」
ズゥゥゥン!!
タイアスは剣を空高く上げた、剣には魔力が込められ形を変えて大剣へと変わった
「これが私の剣の本来の姿だ、これを人に見せるのは初めてだ」
タイアスの大剣はただ形を変えただけではなく、大剣からは夥しい程の魔力を感じる
「いくぞ」
カァァァン!カァァァン!
タイアスは空に攻撃を仕掛けた、空は攻撃を剣で交し一撃を与えた
「いける」
空は昨日とは違いタイアスの動きが魔力眼なしでも見える
カァァァン!!
空は更にスピードを上げタイアスに猛攻撃を仕掛けた、タイアスは耐えるだけで攻撃出来ずにいた
「うぉぉぉ!!」
タイアスは負けずとも攻撃を繰り返した、タイアスの魔剣からは大量の炎が撒き散らされていた
「暴食」
空は新スキル暴食を使いタイアスの炎を吸い尽くした、吸い尽くした炎をタイアスに向けて放出した
「なっ…!?一体なんなんだ!それはぁ…!!」
これはノアが俺に授けたスキルの一つだ
「お前に授けるスキルは暴食だ」
「暴食?捕食となにが違うんだ…」
「捕食は能力値などを吸い取るだけだった、それなのに対して暴食はありとあらゆるものを吸い尽くす、試しに魔法を打ってみろ」
ノアが魔法を打てと言ったので俺はファイヤーボールを打った、俺のファイヤーボールは謎の黒い空間に吸い込まれた、綺麗さっぱり吸い尽くされたのだ
「こんな事もできるぞ」
先程俺が出したファイヤーボールが空間から出てき再び出現した、念力を使い俺の元へファイヤーボールが打ち返された
「これを使えるようになったならばお前に攻撃を与えるの打撃だけだ」
俺はそこで考えた、魔法を吸い尽くし再び出せるなら異空間を使い魔法を貯めて置けるのではないかと
「暴食、水爆」
「なに…!?」
暴食により空間から出てきた魔法は上空を覆い、大量の水が1つに集まり1つの球体になりタイアスを襲った
「はぁはぁ…」
「やるな、まさか耐えるとは」
タイアスはなんとか防ぎまだ立っていた
「これで終わらせる!」
「私もこれでお前を殺す!」
2人の放つ魔法は互いに衝突しタイアスの魔法は弾け飛び空の魔法がタイアスを襲った
「こんな所で…殺られる訳には…!!」
「お前!一体なにを……」
タイアスは五つの魔法石となにかの入った小さなビンを取り出した、それを全て飲み込んだ
魔力眼で確認すると魔法石は炎、水、雷、風、土の魔法石だったビンの中身はなにかの血だった
「うっ!うがぁぁぁ!!」
タイアスは姿を変え奇妙な形に変わり溢れ出た魔力は五代属性全てが漏れ出ていた、オーラも先程よりも強化されていた
「ウォォォ!!」
「まるで獣だな」
ドスゥゥン!ドスン!!
空は自我を失い攻撃してくるタイアスを蹴り飛ばした、勢いよくタイアスは吹き飛ばされ地面に打ち付けられた
「これで終わりだ」
地面に倒れているタイアスに暴食を使い吸い取った、タイアスは最初こそ抵抗し暴れてたか徐々に力を失い数秒も経てば動きすらしなくなった
「ほとんどスキルも使わずに倒すなんて…」
柚達は空の強さに驚くと同時に悔しさも覚えた、今までの空も確かに強かったが更に強くなった、そのせいで自分達と空の差がまた広がった
「後はこれだな」
空は自身の左眼に手を当てもう片方の手でタイアスの目に触れた、空は錬金術を使い目を移植した
「うっ…!!」
移植した直後空の眼から魔力眼を開眼した時のような痛みを感じた
「お、お前ら!!今がチャンスだ!!やれぇぇぇ!!」
空が膝を付いた事により魔人国の兵士達は空へと襲いかかった
「空ァァ!!」
彩葉達は助けに入ろうとした、だが兵士達は後少しで空の元へ届く程にまで近ずいていた、あれでは間に合わない
「慌てんな、喰いちぎれ暴食」
突如空の前に現れた黒い空間はたちまち兵士達を飲み込んでいった、空を殺す為向かった千人程居た兵士は全てこの黒い空間の中へと消えていった
「な、なんだあのスキルは…」
「暴食か…それにあのオーラ、まさかほんとにあいつに鍛えられたとは…」
「あ、アリスさんとサーヤさん!?」
空の魔力を感知し空の元へ来た2人はなにやら険しい顔をしていた
「よう、2人とも」
「バカ兄貴とあったんだな」
「あぁ、ようやくな」
「暴食にそのオーラ、どんどんアキレス様に似てきましたね」
サーヤが言う通り俺のオーラはアキレスに似てきているようだ、ノアが言うには俺はアキレスの全てを受け継げるらしい、それが選ばれし者の能力なのだと
暴食もアキレスが持つスキルの1つらしい
アキレスがノアを探せと言っていたのは修行をつけてもらうためだろう、現に暴食への進化は捕暴食を持つ者からの譲渡以外ありえない
「そ、そんな…私達が負けた…」
メアリーは自分達が負けた事を受け入れきれずただ立ち尽くしていた
「潔く殺して」
メアリーに近づくと俺に殺されると勘違いし、死を受け入れ俺に殺してと頼んできた
「馬鹿か、お前は俺たちの仲間になるんだよ」
「……は?」
俺達は戦争に勝利し兵を半分失いなんとか勝利した、失った物も大きいが得た物も大きい、人間国はオリオンの兵士1万にメアリー、アンドレ、シルバス、ロイアを手に入れた、中でも一番の収穫はこの魔眼だろう
「さて帰るか、あれ体が……」
帰ろうと思い立ち上がると突如目の前が真っ暗になり俺は気絶した
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