武神祭編IV
「くそ…!!どうすれば…」
上空から降りてきたモンスターの群れが地上へ降り立ち人を襲っている、この結界は俺を出さずに誰も入れない結界だ…これを解こうにも今の俺じゃ不可能だ、ここに魔法使いさえいれば…
「よそ見とはいい度胸ですね!」
カァァン!
仮面の女は再び攻撃を仕掛けてきた、その攻撃は先程よりも速く、スピードだけ見れば文哉以上だろう
だが文哉と違い洗礼された攻撃などではなく、荒々しい、まるで獣の様な攻撃方法だ
仮面の女は呼吸も忘れ一心不乱に剣を振るった、剣を躱し剣で切りつけても女の体は再生し続けている、恐らくタイロンと同じように呪いによって自己再生を持っているようだ、その精度は俺を超えるだろう
なら倒す方法は一つだ、弱点である脳を壊すだけだ
魔剣を取り出し、仮面の女の体を切りつけた
仮面の女は声を上げ叫びながら体を再生し攻撃を繰り返した、俺はこの女の叫び声を聞くのが堪らなく嫌だった、理由は分からないが聞く度に苛立ちを覚える
「ちっ!何をしているんですか!!もういい!来い!我が最強の下僕、ディルヘビア!」
すると大蛇が結界内に現れた、オーラを見るに俺が戦ったどのモンスターよりも強力だ
大蛇は敵だと認識しご自慢の長くて硬い尻尾で攻撃を仕掛けた、仮面の女の攻撃に意識し過ぎて反応が遅れ、大蛇の攻撃を喰らってしまった
「かはっ!?」
スーツを解放しようにも1時間が限界だ、あいつを見るにまだモンスターを控えている、持久戦に持ち込まれると不利なのは俺だ…出来ればスーツを使うのは控えたい、魔剣は残り10本だ、残りは少ないが出し惜しみはしないでおこう
「くそがぁぁ!!」
大蛇の攻撃を避け大蛇の顔目掛けて飛び込み大蛇の目に魔剣を刺した、大蛇の目から体へと炎が回っていった、大蛇は叫びながら潰されていない方の目で俺を追い攻撃を繰り返した、仮面の女も攻撃を辞めずに更に攻撃の速度を上げ斬りかかってきた、距離を取り苦手な銃を取り出し乱射した
「苦手なんだよ…これ…!」
俺は銃の扱いが上手くないのだろう、反動は自身の筋力で抑えられても中々当たらない…銃を教わろうとしてもアリスは銃を使った事がないので教わろうにも教われない
仮面の女はそれを避ける事も剣で弾くこともせず全てを自分の体で受けながら進んできた、剣を避け距離を出来るだけ近ずき銃を仮面の女の頭に目掛けて打った
「これでおわりだァァ!」
バァァァン!!
耳が痛くなる程の大きな音を鳴らし放たれた銃弾は仮面の女の頭を貫き地面へと落ちた
「後はお前だ、クソ野郎」
「くく…!何を勘違いを…後ろをよく見てください」
「なんだ…?」
後ろを振り返ると先程脳を破壊して地面へと倒れた仮面の女が再び立っていた、こいつは脳を破壊されても呪いが解けずにいた
「この女は私が何年も呪いを掛けています、呪いは脳だけではなく体全身を覆っています」
「なんだと…!?」
<解明>を使いあの仮面の女を確認すると呪いが全身に広がっていた、つまりこいつを殺すには全力の一撃を放たないことには勝ち目がない、呪いを掛けた張本人のあいつを殺れればいいがあいつは攻撃をするのを辞め全身を魔力で覆い守りを固めている、あの二人を相手にしながらあの守りを破るのは得策ではないだろう
「ハァァァァ!!」
ブシャァァ!!
一体何匹の魔物を倒しただろう、倒しても倒してもキリがない程にモンスターは増え続けていた、アリスさんや彩葉や柚も倒しているがそれでもまだ足りない…もっと人が入れば…
「おい文哉!!まだサーヤ達は来ないのか!!」
「今向かっているはずですが…後5分は掛かると思います!!」
サーヤさんと麗、それにオルヴァルさん達は今向かって居る、あと5分耐えきらないと行けない訳だ…しかも民衆を守りながらだ…大技を放てばなんとかなるかもしれないがそれをしてしまったら民衆への被害が出てしまう…空があの者達を倒しこちらの手伝いをしてくれればサーヤさん達が来なくてもなんとかなる…だがあちらを見るにあの空が押されている
「なんであの空が押されているんだ…」
「恐らくだが空様はここ1ヶ月力を充分の一に抑え一度も完全解放をしなかったせいで自分の全力が分からくなっているのだろう…」
確かに空はここ1ヶ月学園で過ごす為に力を抑えていた、普通の者が力を抑えても何にも起こらないが空の様なレベルの力を持つ物が1ヶ月も力を抑えると弱体化してしまうのも納得だ…ただ自分の意思で抑えてるだけなら弱体化なんてしなかったはず…恐らくは空の付けている仮面のせいだろう、空の話だとあれは使用者の意識と関係なく力を10分の1にまで抑える物だ…幾ら空でも弱体化は免れないのか…
「私と最近手合わせした時は問題がなかったから問題点を言っていなかったが…まさかここまで弱体化するなんて…これは私のミスだ…」
「キィィィ!!」
更に増えた魔物が一斉に襲いかかってきた、アリスさんと俺で瞬殺したがまだ数は多い…何とかして民衆だけでも逃がせられれば…
「きゃぁぁ!!」
遠く離れた場所で観戦していた女の子がモンスターに襲われそうになっているのを見つけた、だがこの距離だと俺がどんなけ速く動いてもあと少し間に合わない…どうすれば…
「アクアアルケミア!!」
突如上空から水の粒子が振り落とされ辺り一面の魔物を消しばした、そうこんな魔法を使えるのはサーヤさんだけだ
「お待たせしました皆様、ここは私たちが引き受けます」
上空に現れたサーヤさん達、それにオルヴァルさん達が魔物をあっという間に倒した、魔法だと自分で動きを操れるのでこういう時に便利だ…
「ここだと民衆が邪魔でアリス達が自由に戦えませんね…麗さんお願いします」
「分かりました師匠、転移!」
麗の転移のおかげで民衆達はどこか安全な場所に送られた、これで俺たちは心起きなく暴れられる
「お前達!行くぞ!!」
「はい!!」
<能力完全解放>
「うぉぉぉ!!」
<スラッシュ>
前に居るモンスターおよそ100体は斬撃によって体を真っ二つに貫かれ地面に倒れた、アリスさんは上空に開くゲートに斬撃を打ち込みゲートを破壊した
「やっぱりアリスさんは化け者だな…」
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