学園侵入編完結
私はあのまま帰り寮が見えた辺りである男に喋りかけられた、その男は私達と同じ制服を着ていた
「急にどうしたの?何か用事?」
「用事と言う程ではないのですが…今からあなたには私の手駒になってもらいます」
直後その男の目は赤く光った、その目を見た途端に身体中がだるくなり気持ち悪くなってきた、全身がか危険だと叫んでいるが私にはどうする事もできない
「急になにを…」
アリスのとても愛情のこもった修行を終えた翌日、傷ついた体は自動で回復されているが、なぜか痛む体を庇いながらベットから起きた
後10分程で学校が始まる、いくら転移を使えるからといって朝の用意をするには急ぐ必要がある、メイドからもらった軽食を急いで腹の中に入れ、寝癖を治し制服に着替えた、机に置いてある仮面を手に取り装着した
この仮面は魔力を自動で抑えるのと魔力が少し変わるように作ってある、もしかしたら俺の魔力に気づく奴もいるかもしれないので一応だ
用意も住んだので転移を使い学園に飛んだ
その後はいつも通りクラスに行きクレイと喋っていた、いつもと変わらないはずだ
それなのにこのクラスからいつもと違うオーラを感じる、そのオーラは闇に染まっている暗いオーラだった…探そうにもいちいち全員のオーラを把握していた訳でもないし、この人数の中からオーラを探すのは俺に無理なので一旦気にしないことにした
「ふあぁ〜それにしても退屈だなぁ」
この学園は確かに凄いが魔法の授業は正直クソだ、ノーマルスキルを持っている者は適正があれば魔術を使える、そこまではいいんだが…
「燃え盛る炎よ、我が前に広がりし灼熱の業火よ。
その赤き炎を我が手に宿し、敵を焼き尽くす烈火となれ、ファイヤーボール!!」
(なんだよこれ!!!長すぎるしダサすぎだろ!!)
そう、こいつらはたかがファイヤーボール如きにこれだけの詠唱を言いやがる……確かに詠唱は大事だ、魔法は発動者のイメージと魔力の使い方次第でどうにでもなる、現に大魔法となると詠唱した方が威力は上がる
(だとしてもだ…!長すぎるだろ…)
こんなの戦闘じゃ使えないし、そもそも威力が弱すぎる…こんなのせいぜいスライムぐらいしか倒せねぇぞ…
「次!アリア!前に出ろ!」
次に呼ばれて前に出たのはクレイの幼なじみのアリアだった、この子もクレイ程ではないにしてもセンスがある、だが少し様子が変だ
俺のイメージだとこの子はたしか元気いっぱいな女の子だったはずだ、オーラも光り輝いていたはずだ、それなのに…今のアリアからは黒く、そして暗い闇のオーラを感じる…
「燃え盛る炎よ、ファイヤーボール」
ブォォォン!
アリアが詠唱を放った直後、先程の事は比べ物にならない速度、それに強力な威力のファイヤーボールが放たれた、このレベルなら実践でも使えるだろう
「さすがアリアちゃんだ!!」 「やっぱり天才だわ!」
周りからアリアを褒め称える声と盛大な拍手が起こった、恐らくアリアがおかしいのに気づいてるのは俺だけだろう
授業も終わり今日はクラスの半分だけの発表だったので俺は次回の授業からだろう、教科書を手に持ち教室へ帰る準備をしてると誰かが俺を呼ぶ声がした、振り返るとそこにはアリアが立っていた
「ねぇ、スカイ君今からちょっといい?」
やはりおかしい、いつもと表情は似ているが目の奥が全く笑っていない、それにオーラもおかしい…やはり朝からあった暗いオーラはアリアだ、だとしてもなんでアリアから?
「あぁ、いいぞ」
俺はアリアを探る為にアリアに着いていく事にした、アリアに着いて行き歩くと誰も居ない暗くて汚い路地に呼び出された、こんな場所があったなんて…
「それで話ってなんだ?」
「昨日の放課後あそこで何してたの?」
どうやら昨日アリアに見つかっていたようだ、隠すこともができるが今までのクレイを見ているといじめていたと勘違いされては困るのでほんとの事を言う事にした
「あそこでか?普通にクレイと修行していただけだが…」
「うそ!!そんなはずない!!よくも…クレイをいじめたなぁ!!」
アリアは声を荒らげながら突っ込んできた、やはりおかしい…いつものアリアならこんな事絶対にしない
アリアの攻撃を避け腕を掴んだ
「おいおい…落ち着けよ…?お前の勘違いだぞ?」
そう訴えかけた時に俺はようやく気づいた、アリアの目には服従の催眠の呪いがかけられていた
アリアがおかしいのはこの呪いのせいだ、これを解除する手段はたった3つだ、1つ神聖魔法や光魔法で打ち消す、2つ闇魔法なので上書きする、この2つは俺にはできない
最後に3つ目、ぶん殴って正気に戻す、なら答えはもちろん3だ
「アリア悪いな、少し痛むぞ」
バァァン!
持っていたアリアの腕の拘束を解き、その腹を一撃殴った、かなり強めに殴ったがアリアをそれを耐え再びおそいかかってきた
「はぁはぁ…ころす、殺してやる!!」
<ファイヤーインパクト>
アリアは辺り一帯ごと焼き殺すつもりだ、放たれると周りにバレる、それだけは避けたいので、認識阻害を
掛けるた、よしこれで周りの心配は大丈夫だ
「しねぇぇぇ!!」
チャージが終わったのか炎魔法は俺を殺す為に向かってきた、確かに普通の学生は死ぬだろうな…俺じゃなければ
<攻撃阻害>
先程まで俺に向かっていた炎は消滅した、<攻撃阻害>は相手の放った魔法で使われた魔力よりも更に多くの魔力を使う事によって5大属性全てを打ち消す事が出来る、そんなにコスパは良くないが魔法を打ち消す魔法ってどっかの右手で打ち消す人みたいでかっこいいだろ
「う、うわぁぁぁ!!」
アリアは気が動転したように、襲いかかってきた、まるで意識のないモンスターのように暴れ、辺り一帯を焼き殺している、それは何かに抗うかのように
炎を足に宿し全速力で近ずいてきた
「落ち着け」
<殺気>
殺気を使うとアリアは先程の行動が嘘のように静まり体が震え出した、流石に女の子を何発も殴るのは性にあわないのだ、アリアは泡を吹きながら倒れてそのまま気絶してしまった
「またやりすぎた…」
これじゃ情報収集もできない、困ったな…
このまま王都に連れ帰るとアリアに正体がバレてしまう、それは避けたい
恐らくこれで呪いは解けたはず、これで誰かを襲う心配もない
「起きるの待つか…」
医務室に連れて行くのも一つの手だが、俺は医務室の場所を知らないので転移は使えない
アリアを俺が運んでいくのは避けたい…こんな人気者を運んでいくとか転移前の二の舞になりかねない、それは絶対に避けたい、なんとしてでもだ
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