学園侵入編Ⅶ
私はその日学校が終わり帰ろうと通学路をあるいて居た、すると急にとてつもない魔力を感じた
その魔力はとても近かった、すぐ隣の路地裏からその魔力を感じる
「なによこれ…」
そこには倒れているクレイと転校生のスカイが居た、最近クレイは学校が終わるとスカイと一緒にどこかに行っていたのは知っていた
まさかスカイがクレイをいじめてたなんて…だが私の勘違いかもしれない、確かに最近寮に帰ってくる度にクレイはボロボロだがそれと同時に強くなっている気がする、もしかしたら修行かもしれない…ここで取り乱してクレイの所に行くのは違う気がする
「誰だ?」
私の魔力に気づいたのかスカイは視線を私に向けてきた、こんな場所で修行をするなんてきっとなにか特別な、誰かに見られてはいけないような修行だ
幸い魔力は感じ取られたが私だとバレては居ないはずだ
そう思った私は魔力を抑え逃げるように寮へと向かった
「うっ…」
「ようやく起きたか…大丈夫か?」
「うん…なんとかね」
僕は体を起こし立ち上がろうとしたが体が痛くて起き上がれずにいた
「おいおい無理するな今日はこれで終わりだ、回復薬を渡してやるからお前はこれを飲んだら帰れ」
「うん、わかった」
それにしても…今日一日の修行だけで強くなっている…クレイの成長速度はもともと以上だが今回の場合は初めてスキルを使ったからだろう
「じゃあまたね」
回復薬を飲み体を回復させた、クレイは路地を抜け寮へと帰って行った
それを見届けると俺も<転移>を使い王都へと帰った
「あ!空おかえりー!!」
柚は帰ってきた俺の魔力に気がつき部屋を訪れてくれたみたいだ
「あぁただいま、お前の作った回復薬なかなかの物だったぞ」
先程クレイに渡した回復薬は普通に売ってる回復薬などではなく、柚が作り出した回復薬だ
普通の回復薬はせいぜい擦り傷や筋肉痛を治す程度の物だ、だが柚の作った回復薬は折れた骨すらも治す程の物だ、だが今現在これを作れるのは柚とオルヴァルの部下だったイリアルだけだ、柚はこの国ではブレイクヒーラーの異名で知られてる、なんでも力で破壊するし回復もするからだそうだ
俺はそれを聞いた時どっかのア○ナみたいだなと笑ってしまった、柚本人はその名をあまり気に入ってないらしい
「あいつらは?」
「文哉くんはオルヴァルさんと一緒に修行してたよ!!」
「あいつら仕事しろよ…」
転移者の俺達は人間国を統一した後、文哉と彩葉は騎士団の副団長になった、ちなみに団長はオルヴァルだ
あいつらの仕事は騎士団の育成と国の警備だ、それなのにあいつらはそれをほったらかしにして自分らの修行に行きやがった
他の奴らは魔法職の麗、咲良、絵梨花、楓それにオルヴァルの部下だったマーシャ、ソニア、メアリー、ドロシーの7人は国の魔法大臣となった、あいつらの仕事は魔導書のある禁書庫の管理と魔法の研究だ
静香とアルトとユウキ達はなんと3人で特殊部隊を作り、およそ300人規模の軍隊のリーダーをやっているちなみに指導者はアリスらしい
こんな感じで皆自分達の仕事や修行に打ち込む毎日を送っていた
サーヤとアリスは変わらず俺の護衛兼秘書をやっている、最初は必要ないと言ったが2人の無言の圧に負け許可した、まあ確かに2人は<選ばれし者>を使う物すなわち俺の部下なので間違ってはないが…
それにあの2人を秘書にしたのには理由がある、今俺は学園に居るので当たり前だが民衆や色々な所への訪問に俺は行けない、だが
「我が主様今戻りました」
扉を開け入って来たのは俺と瓜二つの俺だ、一体どういう事かと言うとこいつは俺が錬金術で作った俺の顔をした人形だ、もちろん戦闘などは行えないが人と喋ったり訪問するなどはこいつで十分だ、もし何かあった時襲われないようにするためにサーヤとアリスには護衛を任せている
思っている程万能な訳では無い、現に動いたり喋る動作の直接はサーヤが近くに居ないと無理だ、正直使い勝手は悪いがこう言う俺が行けない時の対策にはなる、今人工知能の開発も進めてはいるがまだ先は長そうだ
柚達と話俺は修練場へと向かった、オルヴァルと戦って以降アリスは俺に体術を教えてくれている、今まではあれ程頼んでも修行をつけてくれなかったのに最近は進んで俺に修行をつけてくれる
「来たか空様」
「あぁ、悪いな遅れて」
修練場に行くと先にアリスは着いていたようでどうやら準備は出来ているようだ、時間もあまりないので早速武器を取り出し構えた
俺は魔力を完璧に0にし、アリスに斬りかかった
地面を強く蹴りアリスに近ずいた、無駄のない最小限の動きで剣を振った、アリスはそれを剣で流した
体が流されそうになったのをなんとか耐えアリスの反撃を剣で受け止めた
カァァン!
「そう言えば空様の鍛えてる、クレイと言う男の調子は?」
「今日スキルを与えた、ここまでは俺の予想通りだったんだが…」
「?何か問題でも?」
「いやクレイのやつ…ユニークスキルを与えたその日にスキルを手に入れやがった…」
「スキルを手に入れたその日にか…そのクレイと言う男のセンスは凄まじいな…」
やはりアリスから見てもクレイの成長速度は異常みたいだ、アリスが言うにスキルを手に入れる前の今まで積み上げていた努力の経験値がスキルを手に入れた事によってだろうと言っていた
「そう言えば普通のスキルを与えるとユニークスキルに進化するのはやっぱり<選ばれし者>の力か?」
「<選ばれし者>の力ではあるが少し違う」
「違う?何が違うんだ?」
「元々空様の持っていた<質量操作>はただのスキルなんかじゃなくエクストラスキルだ、恐らく王女から<捕食>を使い、手に入れた時にスキルが進化したからだ」
エクストラスキル?初めて聞いたな…
「なるほどな…でもなんでユニークスキルが<選ばれし者>なのにエクストラスキルが手に入るんだ?」
アリスの今の話じゃエクストラスキルを与えると1段階下がってユニークスキル下がると言った、ならなんでユニークスキルの<選ばれし者>でエクストラスキルが使えるんだ?
「それは<選ばれし者>と<錬金術>がエクストラスキルの更に上のアルティメットスキルだからだ」
「アルティメットスキルだと?じゃあなんでステータスにはユニークスキルって表示されるんだ…」
「多分ですが人間国の作ったステータスに表示されないからだと思う、現に人間国でアルティメットスキルを持っているのは空様と私とサーヤだけだからな、オルブァルですらエクストラスキルだ」
つまりユニークスキル→エクストラスキル→アルティメットスキルの順番って訳か確かその下に最初に覚醒するノーマルスキルがあるのか
ノーマルスキルは学園に入る為の基本条件らしい、そこから学園で鍛錬をする事によってユニークスキルへと覚醒するみたいだ、俺達転移者は最初からユニークスキルを持ってこれるらしい、そりゃあのくそ王女が俺達を召喚するのも頷ける
「というか、そんな話しながら私と剣を交えるとは随分と舐められた物だな?」
「いやだって最初に喋りかけてきたのはお前の方…」
「問答無用!」
その後俺とアリスの修行はいつも2時間程の所今日は寝るまで続いた
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