学園侵入編Ⅵ
「ちゃんと習得出来たみたいだな」
今までのクレイから感じた事ないオーラを感じるので恐らくスキルの譲渡は成功してるはずだ
「ステータスには出てるけど…体はあんまりさっきと変わらないかな」
「最初はそんな物だ、普通は最初のスキルを数週間もかけて手に入れるが今のクレイにそんな時間はない」
「え?時間がないってどういう…」
「?あぁそう言えば言ってなかったな、お前は来月始まる武神祭に出て優勝するんだよ」
「え!?急になに言ってるのさ!?僕が武神祭に?そんなの無理だよ!!」
「うっせぇなぁ!!俺がやるって言ったらやるんだよ!!わかったか!?」
「そ、そんなぁ…」
幾ら才能があるとはいえ後3週間でスキルを手に入れたばかりのクレイが武神祭に出て優勝なんて可能性は0に近い、俺がこんなに時を焦るのには意味がある魔人国との戦争も控えた今クレイを優勝させ力を示さない事には俺達の軍に入れるのは不可能だ、その為にもクレイには優勝してもらわないと困る
「普通なら数週間、下手すれば数ヶ月かかるがお前は他の奴らと違い自分のスキルを喰らった事がある、なら体が覚えてるはずだ」
俺はダンジョンに飛ばされた後すぐにスキルを手に入れたがあれは特例過ぎて当てにならない、サーヤとアリスが認める文哉や麗でさえ数週間かかっていたらしい
「最初に俺が見せるから真似してくれ」
<質量操作>
分かりやすいようにそこら辺にあった空き缶に意識を向けスキルで押し潰した
「じゃあ僕も…」
クレイは俺の真似をして空き缶に意識を向け潰そうとしたが何も起こらなかった
「ただ意識するだげじゃ発動しない、頭の中でイメージしろ」
「イメージか…」
スカイ君に言われた通り頭の中であの空き缶を潰すのをイメージした、僕のイメージでは空き缶は押し潰されたように潰された、だったらそれをそのままイメージ通りやるだけだ
グシャ!!
すると空き缶は足で踏み潰した時のようにグシャッと言う音を立てながら潰れていった
「や、やった!!!」
「すげぇなこいつ…」
今日一日かけてこれをやるつもりだったのに、クレイは教えて物の数分で理解しできるようになりやがった
「これができるなら後は個数を増やしたりしていくだけだ」
次は空き缶を2つに増やした、クレイは先程同様に潰そうとした、だが潰れたのは片方だけだった
「あれなんで…」
「的を空き缶だけに絞るからだ、空き缶だけに絞るんじゃなくて空き缶が2つ並んでいるその空間に使うんだ」
クレイは片手でやっていたのを両手で行った、するとさっきとは違い空き缶は2つとも潰れ地面に少しめり込んだ、地面にめり込んだのをみるにクレイは小さいが空間ごと質量を変えれるようになった
「(スキル・圧力操作を獲得しました)」
「!!スキルだ!!!」
クレイは先程質量変えたことによって空気中の圧力を操れるようになった、それならスキルをゲットしたのも納得だ、ていうか幾らなんでも早すぎじゃないか?
スキルを手に入れたのなら話は早い、ここから質量を操れる空間を大きくしていくだけだ、それからクレイは空き缶の数を増やしたり、飛んでる空き缶をスキルで落としたりと色々な訓練をやった
「もう無理…」
30分程やったがクレイは魔力切れを起こし地面に倒れ込んだ、俺の予想ではクレイの魔力量を考えるに15
分持てばいいと思ったがその倍も持った、恐らく体が覚えてる事もあり自動的に体が効率よく運用しているのだろう
俺の予想では5日かかると思っていた事をクレイは初日で全てこなした、もう今日は終わってもいいレベルだが時間が無いことには変わりない
「ほら休むな!魔力回復してやるからまだやるぞ!」
クレイの肩に触れ魔力を体に流し込んでいった、魔力が0に近くなったクレイの体は喉が渇いた時水分を体に入れた時と同じように俺の魔力を吸い上げていった
「ひぇ…次はなにやるの?」
「次は実践でそれを使え」
クレイは起き上がり剣を構えた、今までと同様に突っ込んできたと思ったがなにかいつもと違う、いつもは両手で剣を持つのに対して今日は片手で剣を持っていた
ズゥゥン!
俺の足が押し付けられたように地面へとめり込んでいった、そうクレイは最初からそのつもりで剣を片手に構えていた、恐らくクレイの作戦は地面にめり込ませ体制を悪くした俺に一撃を入れるつもりだろう
「あまいんだよ!」
クレイにスキルを与えたのは俺だ、地面にめり込んだ足を抜く事はせずクレイの地面走ってきている地面全てを質量操作を使い破壊した
「え、?そんなぁ…!」
クレイは流石に想像してなかったようで、バランスを崩し倒れそうになったの耐え体制を戻した、そんなのを俺が見逃す訳もなく質量操作を体に纏い普通の時よりも速い速度でクレイに追いつき、クレイに一撃を喰らわせた
「ぶへぇ!!」
俺に殴られた事によってクレイの体は10メートル程先の壁に体をぶつけた、壁はクレイの重さに耐えきれず亀裂が入っていた
(やべぇ…やりすぎた)
「お、おい大丈夫か!?」
クレイの元へ近寄ると意識を失っていた、体を見る限り受け身をとったようなので怪我はあまりないだろう
「流石に今日はこれで終わるか…」
やり過ぎた事を反省し、ここの空間の結界を解きクレイが起きるのを待つことにした、解除した直後俺達を見る視線を感じだ、その視線はすぐに消えたどうやら俺の勘違いのようだ
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