人間国統一編XII
「アリス、何度頼んでも俺に修行は付けてくれないのか?」
オルヴァルと戦う1ヶ月前、俺はアリスに修行を付けてくれと頼んでいた、しかし
「なんども言っているがそれは出来ない、私では空様を強くする事はできない、それに空様に修行をつけてくれる相手は他に居る」
「おっさんが言ってた唯一の後継の弟子か…」
何度頼んでもサーヤは俺に修行をつけてくれない、俺に修行をつけれるのはおっさんの言っていた探して欲しい人間の事らしい
「そいつが一体どこに居るかも分からないんだよなぁ……」
グリニッジを除く人間国は全て探した、それなのにそいつは居なかった、おっさんの話だとそいつは人間国居るらしい、それなら答えは一つだ
「グリニッジのどっかに居るって事か…」
「私では空様を強くする事はできない、だが……1つだけ私でも教えれる事がある」
アリスは難しそうな顔をしながらそう言った
「あるのか、?それは一体なんだ?」
「空気中からの魔力補給だ」
「そんな事ができるのか?」
「あぁ可能だ、だが…1ヶ月で習得できる見込みは0に近い」
なんでも普通は何十年も魔力を使う事に慣れ、魔力回路を強化してやっと辿り着けるらしい
「この勝負は絶対に俺が勝たないと今後の事を考えても意味が無い、絶対に習得してやるよ」
「第2ラウンドといこうじゃねぇか!」
虚勢を張ったのは良いが魔力を取り込み過ぎたせいで今の俺の魔力回路はボロボロだ、今の状態で魔力を使い続けるとどうなるかは分からない…それにスキル効率も落ちている、五分五分とは言ったが圧倒的に俺の方が不利だ
「うぉぉぉ!!」
カァァン!!
魔力をできるだけ使うのを抑え、身体強化は足だけに集中させ魔力を出来るだけ温存させている、今のオルヴァルは魔力も纏う事が出来ない、速さは互角
オルヴァルは押され続けていた、だがこれは決してオルヴァルが空の速さに追いつけない訳ではない
「くっ…!!」
カァン!カァァン!!
オルヴァルは押され続けついには場外へと出そうになったその瞬間、オルヴァルの剣が光りだした
「うっ…!なんだこの光は!?」
オルヴァルの剣から1万を超える魔力が感じ取れた
「感謝するぞ空、これで私の剣は完全となった!!」
ズゥゥゥン!!
剣の魔力がオルヴァルの体に流れていった
「魔剣か…!?」
アリスは驚いた何故あんな物がここにあるのか、あれは人間が到底操れる物ではない、ましてや今の空様ですら扱えるかどうか…
「では行くぞ」
ズバッ!!
魔力をある程度回復したオルヴァルは身体強化を使い空の背後へと回り斬った、まずいと思った空が後へと下がった瞬間オルヴァルはまるで待っていたと言わんばかりに不気味な笑みを浮かべた
< 放雷>
オルヴァの剣から雷の性質変化の加えられた、剣圧が空の体を貫いた、空は即座に剣でガードし、半減したがそれでも威力は絶大だ、
〔雷纏〕
どうやらオルヴァルはここで仕留めるつもりのようだ、オルヴァルは雷を全身に纏い全力の空を超える速さで空を切り刻んだ
「かはっ…!!」
空はガードも間に合わず為す術なく切り刻まれてしまった、空はその場に倒れ込んだ
「そ、そんな…空君が…」
「嘘だろ…空が負けた…?」
「なっ…!?」
「空様が負けるなんて…」
「お前の敗因はあの時棄権などせず勝っていれば良かったのだ、まあこれを今から死ぬお前に言っても意味はないがな、これでトドメだ」
オルヴァルは剣を大きく振り上げ空の首を狙い振り下げた
ブシュ!
「まだだ…」
空はなんとか手でそれを受け止め、起き上がり後ろに下がった
「ほう…まだやるか、だが勝負はもう決まっている」
「うっせぇよ…最初に言っただろ、俺は絶対に負けねぇって」
「ハッタリを…ではここからどうやって私に勝つのだ?」
確かに今の俺は魔力は温存していたから4000程残っている、だが体は全身ボロボロだ
これを治したらもうスキル効率の悪い今だったら魔力を使い切ってしまう、
正に絶体絶命だ、ここから勝つなんて無理な話だ…だけど俺には1つ可能性がある
「アップグレードスーツ完全解放!!」
残りの魔力全てを使い今の俺では扱うのが出来ず封印していたスーツを完全解放した
「うっ…!?」
解放したスーツが俺の体を侵食し始めた、それもそのはずスーツを制御していたのは魔耐だ、魔耐の数値を超えるなら当然暴走を始める
「何かと思えば自滅か…少々期待したがつまらんな…」
カァァン!!
「なっ!?」
暴走していた空が今のオルヴァルと同等の速度で近づき斬ってきた
「うぉぉぉ!!」
ブジュッ!グサッ!!
空は全力でオルヴァルに剣を振った、今の空はスーツを使った時の約1.5倍の能力値だ、スーツは足りない分の魔力を自動的に空間内から取り込み、同時に壊れていく空の体は常時自己再生を繰り返していた
「舐めるなぁぁ!!」
オルヴァルは再び<雷纏>を使った、今の空とオルヴァルは速さは互角だ
「これで消えてなくなれぇぇ!!」
<武器作成> <念力>
今の空の魔力は空間内の魔力があればあるほど魔力を自動で回復される、魔術回路が生きていれば無限に魔力を使える
「なっ!?」
オルヴァルの前に1万を超える武器達が一斉にオルヴァルの方へと放出された、オルヴァルは<雷壁>を使い数千本は止めたが、止めきれなかった分がオルヴァルを襲った
「奴はどこへ行った!?」
先程まで居た空が消えていた、だがすぐにどこにいるかわかった
背後だ、空はオルヴァルが武器達に惑わされている間に背後へと近づいていた、オルヴァルは後ろを振り向き剣で止めようとしたが、今の空に1秒でも遅れてしまうと、もう誰も追いつけない
「ハァァァ!!」
<質量操作> <魔王拳>
いつもはこれを繰り出すのは三振りが限界だ、だが今は無限の魔力がある、今ならば、何振りでも使える
ブジュッ!ブジュッ!
オルヴァルは速さ、それに攻撃の重さに耐えきれず、為す術なく先程の空のように切り刻まれた、
「くっ…!」
地面へと体を押し付けられオルヴァルは空の最後の一振を喰らいそうになり死を覚悟した
「留め(止め)を刺さないのか…?」
「あぁ、今のお前じゃもう動く事も出来ねぇ、つまりもう俺の勝ちだ」
「しょ、勝者!ソラー!!」
「そ、そんな…」 「私達どうなっちゃうの…」
民は絶望していた、殺される、そう思ったのだろう
「グリニッジの民に告ぐ!!俺はお前らを虐げたり、殺すつもりはない!!俺が欲しいのはこの国だけだ!!」
それだけ言うと空は地面へと倒れ込んだ
「空君ー!!」 「おい大丈夫か!?」
最後に聞こえたのは仲間たちの心配の声だった
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