再会 ケムクジャーラさんとツルピカーピンさん
ケムクジャーラさんはフワフワのウサギを飼っている。「君は僕と同じで毛深いね」ケムクジャーラさんは目を細める。
ツルピカーピンさんはツヤツヤのカメを買っている。「君は僕と同じで毛がないね」ツルピカーピンさんは口元が緩む。
ケムクジャーラさんは、ウサギを連れて公園へ向かう。ウサギは嬉しそうに砂場で踊る。
ツルピカーピンさんが、カメを連れて公園へやって来る。カメは穏やかにベンチでくつろぐ。
「お久しぶりですね」
「どうも、お久しぶりですね」
「あの後すぐに元に戻ってしまいまして…」
「あなたもですか…。私もこのとおり」
ウサギはケムクジャーラさんのもとへ戻ってくる。
カメもツルピカーピンさんのところへやってくる。
「なんて柔らかそうな毛並みなんだろう」ツルピカーピンさんは、ケムクジャーラさんのウサギを見て驚く。
「なんて滑らかな甲羅なんだろう」ケムクジャーラさんが、ツルピカーピンさんのカメを見て驚く。
「あなたのウサギの毛並みを触ってもよろしいですか?」
「ええ、どうぞ。私もあなたのカメの甲羅をなでてもよろしいですか?」
「ええ、どうぞ」
2人は素敵なペットたちに癒され、2匹は自分の持つものを誇りに感じた。
ケムクジャーラさんは「フサフサも悪くない」と心が躍り、ツルピカーピンさんは「ツルツルも悪くない」と心が穏やかになりましたとさ。