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続 ケムクジャーラさんとツルピカーピンさん

 ケムクジャーラさんがツルピカーピンさんに毛を分け与えて、2人の毛の量がちょうどよい感じになった翌朝のこと。


 ケムクジャーラさんは朝目覚めて、顔を洗いに洗面所に向かう。顔を洗って鏡に目を移すと、ケムクジャーラさんの毛の量が元に戻っていることに気づく。

「なんてこった。元の毛むくじゃらに戻っているじゃあないか!」


 ツルピカーピンさんは朝目覚めて、布団の上に何かが散らばっていることに気づく。慌てて寝室にある鏡台で自分の姿を確認する。

「なんてこった。元のツルピカに戻っているじゃあないか!」


 ケムクジャーラさんもツルピカーピンさんも、物理的な意味で自分を変えることはできませんでしたとさ。

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