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【一旦連載休止】最強転生者のゆかいなスローライフ生活SS ~モフモフとハーレム付きのスローライフに「さらに(S)」「しっかり(S)」しがみつく!~  作者: 茉莉多 真遊人
レブテメスプのトンデモ発明品(夢見る枕編)

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SS1-3. 夢見る枕は並行世界を見せる(ムツキとナジュミネ その3)

約2,000字でお届けします。

楽しんでもらえますと幸いです。


この話に登場するキャラの簡単な紹介

ムツキ:男性、主人公、紫髪、黒い瞳、ビジネスカジュアル姿。

ナジュミネ:女性、ムツキのハーレムの1人、赤い髪、赤い瞳、今はピンク色のスウェットでちょっとラフな格好。

レブテメスプ:男性、人族の始祖の1人でトンデモ発明家、黄緑色の髪、灰色の瞳、少年博士のような白衣姿。

「……というと? 裏があるのか?」


 ナジュミネはレブテメスプのもったいぶった言い回しに少し苛立ちを覚えつつも、夢見る枕に興味津々であり、大人しく彼の話の流れで進めるしかなかった。


「裏はないけど、願いの影響は連鎖的なのさ☆ たとえば、蛇のいない世界がいいとしよう」


「願ったり叶ったりだ」


 ナジュミネは蛇の全くいない世界を想像したのか、安心しきったような柔らかく優しい笑みを浮かべている。その彼女の様子を見て、ムツキもそういう世界もあるといいなと心の底から思っていた。


「その代わり、別の生物が大繁殖して、たとえば、ネズミのような動物が強すぎる世界、そんな感じで世界が大きく違っているかもしれない」


 ムツキは想像する。


 天敵の1つである蛇がいなくなることで、小さなネズミがその数を無尽蔵に増やして、さまざまなところに住み、害悪を与えているかもしれない世界。


 もしくは、別の天敵が猛威を振るっているかもしれず、ネズミはいつも通りだが、別の天敵が増えてしまっている世界もあるかもしれない。


 彼はそう考えると、食物連鎖に影響のある願いで見る夢を見たくないと思っていた。


「なるほどな。歪んでいるからこその弊害があるということだな?」


「そういうことだね☆ 少なくともこの世界に別の条件を付け加えたならば、自分の意図していない条件まで付与されてしまうことを覚悟しろってことさ☆」


 レブテメスプの説明は、世界そのものにある程度の修正機能や改善機能はあるものの、それを上回る可能性もあるという示唆だった。


 ふと、もしものシミュレーションをするのに適しているのだと、ムツキはそのような理解に至った。


「なるほどな。で、いつでも戻れると?」


「いや? 簡単なミッションをクリアしてもらうのさ」


「簡単な……ミッション?」


 ナジュミネが今の世界に意識を戻す方法について訊ねると、レブテメスプは決して無条件ではないと言い放ち、簡単なミッションが設けられていると伝えている。


 彼女は軽く首を傾げた。


「そう。無条件だとゲーム性がないからね。で、条件については、ボクにも正確には分からないね。だって、どんな世界になっているのか分からないからさ☆ でも、ナビゲーター、つまり、案内人も付けるから安心してよ」


 ムツキとナジュミネは軽く目配せでほんの少し見つめ合ってからお互いに頷いた。


「そうか」

「そうか」


「で、早速だ。どんな夢がいい?」


 レブテメスプの条件設定の質問に、ナジュミネは先ほどの冷静で余裕のありそうな雰囲気から一転して、もじもじと頬を赤らめながら、時折ムツキの方もちらちらと横目で見ながらゆっくりと口を開く。


「えっと……そうだな……やっぱり、旦那様を独り占めしたいな」


 ムツキは思わず、先ほどと少し異なる、やれやれといった様子も交えた笑みを浮かべた。


「ふっ……ナジュ……レブテメスプの言っていたことを聞いていなかったのか?」


「旦那様? どういうことだ?」


 ナジュミネはムツキから思わぬ返しを聞いて、笑顔から訝し気な表情へと変えて彼に訊ねてみた。


 彼は珍しく自分の方が冴えているのではないかと少し鼻高々な雰囲気を纏いながら、ナジュミネに嬉しそうに話しかける。


「レブテメスプは起こりえたかもしれない世界に行けると言ったんだ。そうだろ、レブテメスプ?」


「まあ、そうだね☆」


「ふむ。そうか、たしかにな」


 ムツキの話にレブテメスプが肯き、ナジュミネも合点がいった様子で首をゆっくりと縦に振りながら話をしっかりと聞いていた。


「つまり、独り占めできない」


「ふむ? どうしてだ?」


「ユウがいるからだ。俺がこの世界に来た頃には、もう既にユウが俺の一人目のパートナーだからだ!」


 ムツキには絶対的な自信があった。ユウが抱く理想的なパートナーの姿をしている自分は、自分たちの世界同様に、どのような並行世界であってもユウを最初のパートナーにしているという確信に満ち溢れていた。


 レブテメスプが一瞬口を開こうとしたものの、イタズラっぽい笑みを浮かべて口をそのまま何も言わずに閉じてしまった。


 そうなってしまうと、ナジュミネは「うーん」と唸りながら、少し考えてムツキに話しかける。


「ほう。つまり、ユウが先にパートナー宣言をしているから独り占めできるわけがないと」


「そうだ。ちなみに、起こりえない場合はどうなるんだ?」


「ん? まあ、そんなことはほとんどないと思っていたから、別の夢を見せることもないし、そうなると、普通に朝を迎えるだけになる……かな?」


 ムツキは口の端を上げて嬉しそうに笑った。


「であれば、ナジュには悪いが、普通に朝を迎えることになるだろうな」


 自信たっぷりのムツキは夢見る枕をレブテメスプからもらい受けた。


 ナジュミネはレブテメスプの発明品について、ほかのハーレムの女の子たちに説明した後、全員1回ずつは試してみようという話で決着させ、まず自分から使えるように上手く仕向けた。


 その夜。


「なるほど。妾の生まれ故郷が起点か」


 無事に見られた。


「ユウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!」


 ムツキの悲痛な叫びがナジュミネの生まれ育った鬼族の村の外でこだましていた。

お読みいただきありがとうございました。


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