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迷いの森 身なりの良い男 洋館へ

とある森の奥深くで私は道に迷っていた。

知り合いの商人と、この森を抜けた隣国で落ち逢うため、私は近道として森を抜けようとしたのだが間違いだった。


辺りはすっかり陽が落ち、遠くから獣の声がする。

気温も低くなってきてるせいか、吐く息は白くなり

しっかり着込んでいるのに寒さを感じた。


参ったな。どちらが町に抜ける道かも、残念ながらわからない。

[こんなことなら抜け道なんかしないで、遠回りでも町を目指すべきだったな。]と途方にくれていると


小さな明かりがこちらにゆっくり、ゆっくりと近づいてくるのが見えた。

[こんな森の奥に私以外に迷った旅人が?]

そんなことを思っていると、目の前にランタンと大きな犬を連れた身なりの良い紳士風の執事が立っていた。

白髪はしっかり整えられ、背筋をしっかり正して立っている。


[こんな森の奥に何故この人はいるのだろうか?]

そんな思いで彼をを見ていると

『旅のお方ですか?もしや、道に迷われましたか?』

まるで状況を把握してるかのような口振りに少々驚いたが、今は怪しむのは止めよう。


『はい。この森を抜けて隣国で知り合いと落ち逢う約束でしたが、迷ってしまって。』

すると彼は納得するように頷いた。

『この辺りはよく、道に迷う方が多くて有名な森です。貴方のような方は珍しくない。宜しければ我が主の屋敷に泊まられますか?』


願ってもない提案だか、初対面の私がほいほいと着いていって良いものか?

迷いが顔に出ていたのか、彼はニコリと笑い

『ご安心を。我が主は人を捕って食いはしません。むしろ迷い人は丁重にもてなせと日頃から仰せつかってますから。』


それを聞き商人は安心した。

どう足掻いてもこの森を今から抜けるのは困難だし、正直休みたいとも思っていた。

『では、お言葉に甘えてよろしくお願いいたします。』

商人が頭を下げると、執事は頷き『では、参りましょう』と男を促した。


そこからほんの少し歩き、側に小川が見えてきた。

前を歩く執事が足を止めると

『こちらが我が主の屋敷[暖炉の館]でございます』


商人は息を飲む

目の前には古びているが立派な洋館があったのだから。

いったいどれぐらいの年月が過ぎた館なのだろうか?


『立派なお屋敷ですね?何年ぐらい前に建てられたのですか?』

紳士は少し首をかしげて考える仕草をすると

『確か、私の先祖であるお祖父様が仕えていた頃からですから、200年は経っているかと。』


200年だってそんな昔から?

目を見開き驚く私を尻目に彼は中に入るように促した。






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