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2 魔物娘化にはメリットしかないよ、ホントだよ

「ハァ……フゥ……ボクの体……からだ……あれ、もう熱くない……?」

 朦朧とした様子で、アーティナは体を起こした。彼女の肉体はすっかり魔物娘に変質しており、体を覆う白い毛から、葉っぱがひらひらと地面に落ちる。

「おお、バフォメットになったか」

 俺は自身のスキル“魔の洗礼”の成果を見て、大いに満足した。右手の甲の第三の目を閉じ、立ち上がる。

「喜べ、これは当たりだぞ」

「あ、当たりって……?」

 そう言われて、アーティナは初めて自分の体に目をやった。そしてようやく、自分が取り返しのつかない変質を遂げてしまった事実を知ったのだ。


「な、なにこれ……!? これがボクの体なの……!?」

「そうだ。良かったな、相当強い魔物娘だ」

「魔物娘……!?」

 アーティナは地面にぺたんと座ったまま、ふらふらと頭を揺らし、今にも失神しそうな様子であった。もう肉体の変化は終わり、安定状態に入ったはずなのだが。いったいどうしたのだろうか。


「体に何か不調があるのか? どこがおかしい? ずいぶん狼狽しているが」

「どこがおかしいって……全部おかしいよ! ねえボク、魔物になっちゃったってこと……!?」

「ただの魔物ではなく魔物娘だ。魔王の俺の手にかかれば、このくらいは造作もない」

「魔王……グランドロフって名乗ったの、本当だったの?」

「当たり前だろう。魔王はそんなくだらぬ嘘は吐かない」

 俺はそう言って、チラリと集落の方に目を向けた。この場所は木々で隠されているが、それでも枝々の間から戦いの様子をうかがうことができた。とはいっても、すでに殿(しんがり)の男たちも逃げてしまったあとのようだ。女盗賊たちは住民を追い出し、目的を達成しようとしていた。


 一方、そんなことには気づかずに、元住民の女は――アーティナは、自身の闇色に染まった手のひらを見てわなわなと震えている。

「そんな……ボクが魔物に……。やだよ、元に戻してよ……!」

「戻りたいのか? 魔物娘の体はとても便利だというのに。たとえば……」

「え……んひゃあああああああああなにこれぇええぇぇえっぇぇ!?!?!??」

「こうやって俺が魔力を送ってやれば、能力を強化することができる」

「気持ちいい……しゅごぃぃっぃいいいいいぃぃ……」

「快感を伴うようだが、慣れれば大丈夫だ」

 そう言って、俺は右手からの魔力の放出を止めた。アーティナはガクガクと震えながら、恍惚とした表情でため息と吐く。

 これまで部下にした魔物娘たちも、最初は彼女と同じように反応した。しかし、次第に魔物娘の肉体を気に入ってくれて、自分から俺の魔力をねだるようになったものだ。


「はぁ……はぁ……ヤバい、こんなの続けられたら病みつきになっちゃうよ……。早く戻らないと……ねえ、戻る方法はないの?」

「死を回避できたのに何が不満なんだ? そもそも魔物娘は人間の娘よりも強いのだから、問題ないだろう。しかもバフォメットは上級悪魔だ」

「ま、まあ、たしかに死ななくて済んだのは……ありがとう。でも、命と同じくらい大事な何かを失った気が……」

 アーティナは立ち上がり、自身の体を見下ろした。体をひねって、尻尾や翼にも目を向ける。彼女は軽く飛び跳ねた。


「あれ、なんだか……体が軽い。力が湧き上がってくるような……はぁ……すごい……でもダメ……こんなのボクの体じゃない……」

「うむ。その肉体の素晴らしさはおいおい分かってくるだろう。だが、今はもっと大事なことがある」

「へ? 大事なこと?」

「念のため確認だが、お前はこの集落の住民だな?」

「え、そうだけど……」

 言いかけて、アーティナはハッと息をのんだ。彼女は慌てた様子で集落の方へ駆け出そうとして……すぐに立ち止まった。

 木々の間からは、集落の中を歩き回り、隠れている住民がいないか探している女盗賊たちが見えた。陽光を浴びて、剣や槍が恐ろしげにきらめく。


「ああっ……! もう占領されてる……!」

「住民は逃げたようだな。お前は抵抗して矢で射られたのか?」

「うん……どうしても、ボクらの家を奪われたくなかったから」

 アーティナは悔しそうに唇をかんだ。そして、ハッとした顔を俺に向ける。

「ね、ねえ。ボクは魔物になったってことは……あの盗賊たちをやっつけられるくらい強くなってる?」

「万全の状態なら可能かもしれん。だが、今はやめておけ」

「ど、どうして?」

「さっきまで死にかけていたんだ。無理に動くと今度は本当に命を失うぞ」

「うっ……」

 アーティナは言葉を詰まらせ、自身のお腹に目を向けた。傷は消えているし、今は白い毛に覆われて肌も見えない。しかし、パッと見には分からないだけで、体の内側にはダメージが残っているだろう。まだ激しい戦闘は禁物だ。


「じゃあ、黙ってるしかないってこと? ボクらの住む場所が奪われるっていうのに」

 アーティナは……胸の痛みに耐えるかのように、口元をゆがめた。

 バフォメットになったとはいえ、彼女は20前後と思われる普通の女だ。声を震わせている今、子どものように弱々しく見えた。


「お願い……ボクはボクの居場所を守りたい……!」

 彼女の頬を涙が伝う。彼女はすがりつくような恰好で、訴えた。

「キミは通りすがりの魔族で、急にこんなこと言われても困るかもしれないけど……ボクらにはここしかないんだ。家も畑も奪われて、ここから追い出されたら、もうボクらは生きていけない」

 おそらく、誇張ではあるまい。着の身着のままで集落を追い出された者たちは、たしかに盗賊からは逃れられるだろう。しかし、その先がない。食べるものも住む家も失った数十人が、国家の庇護なく生き延びられるほど、世界は甘くできていない。

 彼女の言う通り、集落から脱出した者たちは、遅かれ早かれ死ぬだろう。


 だから。

「だから……助けて」

 アーティナは懇願した。俺は立ち尽くし、彼女の声が耳を通り抜けて、胸の真ん中の湖にポチャリと落ちるのを聞いた。波紋が広がり、俺の心をざわつかせる。

 最初、俺はさっさと立ち去るつもりだった。気まぐれにこの女を助けはしたものの、このような“よくある悲劇”にいちいち首を突っ込むわけにはいかないと、スルーを決め込むつもりでいた。

 しかし、そういうわけにもいかなくなった。


「……分かった」

「え……?」

 なぜなら、俺は頼られてしまったから。

 俺を頼る国民が一人いるならば、もうここは俺の王国だ。

「俺はたしかに通りすがりの魔族だが……今この瞬間、お前のための王になることはできる」

 そして王は、民を守るためにすべてを懸けるものだ。


 俺は木々の間から、集落の方をうかがった。女盗賊たちは相変わらず、物陰などをいちいち覗き込んで伏兵がいないかを確認している。集落を丸ごと奪うつもりだからだろう、物を燃やしたり壊したりはしていない。

「よし、まだ畑も家も無事だ。今追い払えば損害はほとんどないだろうな」

「た、頼んでおいてこんなこと訊くのはおかしいけど……追い払えるの?」

「ああ、もちろんだ。俺は魔王だからな」

 俺は堂々と胸を張った。しかし、アーティナはまだ俺に対して半信半疑の目を向けている。この女は魔王と会うのが初めてなので、こういう反応も仕方がないことなのかもしれない。


「まあ見ているがいい。ふんっ!」

 俺は魔王的な気合いを入れると、右手で自身の右目を隠した(カッコいい口上とかポーズとかも考えてはいるのだが、なかなかしっくりくるものがない。魔王も試行錯誤中なのだ)。

 手の甲にある銀色の目――“極夜の瞳”があらわになり、金色の左目と合わさって魔力を放つ。アーティナに注ぎ込んだのと同じ紫色の魔力があたりに広がり、地面へと急速に浸透していく。

「な、なにしてるの!?」

「思った通りだ。土の中に“魔石”が含まれているな。おそらく、お前が強力な魔物娘へと変じたのも偶然ではない」

「ませき……? ませきって何……?」

「魔力を含む珍しい鉱石だ。まあ見ていろ」

 俺はアーティナの質問に簡潔に答えた。そのときすでに、林を抜けた先の地面が――つまり、女盗賊たちが歩き回っているあたりの地面が、急速にボコボコと音を立てて盛り上がっていた。家々の陰や草むらばかりに注意を払っていた女盗賊たちは……不意に地面から出現した人間大の盛り土を見て驚愕する。


「え!? これはいったいなんだ!?」

「敵!?」

 女盗賊たちが剣をかまえる。盛り土は俺の魔力を受けて紫色に光ったかと思うと……次の瞬間には粘土のように形を変え、人型をなしていた。

 腕、胸、下半身、そして頭を覆う土色の装甲。その間から見える白い肌。まるで何も映していないかのような、感情の読めない両目。細いからだとは不釣り合いなほど巨大な、岩石のような拳。


 ゴーレム娘である!

 10人ほどのゴーレム娘が、集落の中に突如として出現したのだ!


「なにあれ!?」

「魔石を材料にすればゴーレム娘を生み出せるんだ! やはりここは、新たな王国の中心地にふさわしい!」

 俺は魔王的な高笑いをした。その間に、ゴーレム娘たちは行動を開始する。彼女たちは俺の魔力にのった命令を確実に読み取ってくれたらしく、目の前の女盗賊たちを即座に敵と判断した。その巨大な拳を、振り回す!


 ブオンッ!!!!!

 ズガンッ!!!!!


「きゃあああああああああああああああ!?!?!?!?!!??」

 女盗賊は全部で20人ほど。その程度の数でゴーレム娘たちに対抗するのは不可能である。ある者は剣を折られ、ある者は地面を砕かれた余波で吹き飛び、ある者は盾で防いだにもかかわらず、盾ごと木の葉のように宙を舞った。腰を抜かして這いつくばり、情けない声を上げて逃げる者もいた。


「お、落ち着きなさい! よくいるクソ雑魚の魔物ですよ! いつものようにぶっ殺せばいいだけです!」

 盗賊の親玉らしき女が叫んだ。尼僧のような恰好をしているが、よく見ると僧服はかなり露出度が高く改造されており、破戒僧であると推察された。彼女だけは盗賊たちの中で冷静さを失っていなかった。

 しかし、残念ながら彼我の戦力差を分析できるほどの眼力はなかったようだ。

 冷静になった程度で、ゴーレム娘を倒せるはずもなし。


「さあ反撃です! このデク人形どもをバラバラにして、塀の材料にしてやりますようきゃあああああああああああああ!?!?!?!?!?!?」

 ゴーレム娘に斬りかかった親玉は、パンチ一発であっさりと吹き飛ばされ、木の幹に背を打ち付けて失神した。どうやらそれが決定打となったようだ。女盗賊たちの心は完全に折れ、ゴーレム娘たちに背を向けて逃走を開始した。

 あっという間に、親玉らしき破戒僧を残して、盗賊たちは集落から消え失せた。


「すごい……。あの数の盗賊を一瞬で……」

「これが魔物娘の力だ」

「さっきから言ってる、魔物娘って何なの?」

「魔物娘は魔族とは違って、魔王である俺の魔力で生み出された存在だ。お前のように、既存の生命体が生まれ変わる場合も多い」

「そ、そうなんだ。ボクも魔物娘……おかしいな、なぜかイヤな気持ちにならない……いや、そんなことない、ボクは人間だから……人間に戻りたい……はず……」

 バフォメット娘として生まれ変わったばかりのアーティナは、熱に浮かされたようにブツブツとつぶやいた。


「マスター」

 そのとき、ゴーレム娘の1人が声をかけてきたので、俺はそちらに向き直った。見ると、そのゴーレム娘の後ろには10人ほどの仲間が無表情で整列している。とすると、先頭に立つ彼女がリーダーなのだろうか。

 彼女は他のゴーレム娘と違って、頭に花輪を載せていた。おしゃれなのかと思ったが……よく見るとそれらの花は、頭の装甲から直接生えているようだった。どの花もつぼみである。


「あなたが私たちのマスター……魔王様ですね?」

「そうだ。お前たちの生みの親ということになるな」

「マスター、私たちを生み出してくださり、ありがとうございます。私はフラワーゴーレムです」

「フラワーゴーレム。珍しい魔物娘だ。お前がゴーレムたちのリーダーだと考えていいんだな?」

「はい。この中では私が最も早く誕生したので、長姉ということになります」

 そう言って、フラワーゴーレムは胸に手をやった。彼女の言葉とともに、頭の花が一輪だけ咲く。黄色い花だった。

(いや、正直みんな同時に生まれたように見えたが……)

 俺はそんなふうに思ったが、口には出さなかった。ゴーレム娘というのは、何事もきっちりしているのかもしれない。


「お前には名前はあるのか?」

「名前、ですか。私はフラワーゴーレムですが」

「いや、それは種族名だろう。個体名はないのか?」

「ありません」

「それはいけない、名前は大切なものだ。戸籍を作るときに必要だからな」

「戸籍……?」

「そうだ。王としては、名無しのまま生活するのを許すわけにはいかない」


 俺はそう言うと、腕組みして首をひねった。名付けというのはどうも苦手だが……幸い、このときはちょうどいい名前を思いついた。

「よし。お前はこれからテレーゼと名乗るがいい。花が好きな友のために、山を丸ごと引っ張ってきてプレゼントしたという、伝説のゴーレムの名だ」

「かしこまりました、マスター。私は今このときよりテレーゼです」

「だが、俺がさらに10人分考えるのは大変だ。他はみんなで話し合って決めてくれ」

「かしこまりました」

 そう言ってテレーゼが頭を下げると、他の10人のゴーレム娘もそろって頭を下げた。


「うむ、あらためてよろしく頼む。俺は魔王グランドロフ。今は国を追われた身だから無一文だ。そしてこっちはアーティナ。俺の部下第一号だ」

「く、国を追われたって……? いや、それよりボクのこと、勝手に部下とか言わないでよね!」

 アーティナが何やら騒いでいたが、些細なことなので今はスルーしておくことにした。俺は木の根元で気絶している女盗賊に目を向ける。一人だけ取り残された盗賊の親玉――過激な改造僧服に身を包んだ女である。


「テレーゼ。そこに倒れている盗賊を、どこかに閉じ込めておいてくれ」

「どこか、と言いますと」

「う~ん、そうか。命令は正確にしないとな。……あの建物がいい。きっと納屋だろう」

「かしこまりました、マスター」

 テレーゼはうなずくと、盗賊の親玉に歩み寄り、軽々と担ぎ上げた。そして、俺が指さしたそこそこ頑丈そうな建物へと彼女を運ぶ。


「他のゴーレムたちは集落周囲の警戒だ。盗賊が戻ってくる気配があれば報告してくれ」

「かしこまりました」

 ゴーレム娘たちは10人同時に返事をすると、がしゃんがしゃんとやかましい音を立てて散開した。しばらくして納屋から出てきたテレーゼも、警戒に加わるべく林の中に消えていった。


「……殺さないんだね。あの女盗賊」

「事情がよく分からないまま殺すわけにはいかない。そもそも俺はここがどこなのかも正確には把握していないんだ。国際問題になっては困る」

 俺はアーティナにそう説明した。相手が本当に野良ならば、殺してしまっても問題はないのだろうが……有力領主が盗賊を雇って汚れ仕事をさせている場合だってある。情報を得るまでうかつなことはできない。


 それに。

 魔力を注ぎ込んで“改心”してもらえば、あのような悪党でも有能な部下になったりするものだ。国家は常に人的資源を欲する。貴重な人材を簡単に殺してしまうわけにはいかないのである。


「国を作ろうとしているのだからな。立ち回りは慎重にしなければ」

 そう言って、俺はあたりを見回した。ぼんやりしていると気づかないが、神経を集中すると良質な魔力を感じ取れる。やはり地下に魔石が埋まっているのだろう。

 この場所ならば、先ほどアーティナをバフォメットに変えたときや、ゴーレムを生み出したときのように、強力な魔物娘を生み出すことができそうだ。


「王国の名前は……そうだな……『モンムス王国』がいい。『モンムス』とは古代の魔族の言葉で『この世のすべての美』という意味だ」

「あの……もう一回だけ確認させてほしいんだけど、キミは魔王のコスプレしている異常者じゃなくて、本当に魔王なの?」

「そうだ。俺は異常者ではなく魔王。お前もその身に染みているのではないか?」

「う、うん……なぜか分かる。ボクの体の中に流れているキミの魔力が……そう言っている気がする。キミは嘘を吐いていないって」

「うむ。納得してくれたようで何よりだ」

 魔物娘はある意味、俺の眷属のようなものだ。

 彼女には俺の意思というものが、ある程度伝わっているのである。


「王は当然この俺、グランドロフ。国民はお前とゴーレム娘だけだ。今のところはな」

「また勝手に話を進めちゃうんだから……」

「なんだ。他に行くあてがないんだろう?」

「それは……たしかにそうだけど」

「ならば決まりだ。ここにモンムス王国建国を宣言する」

 俺は堂々と宣言した。宣言を聞いていたのはアーティナだけだが、かまいはしない。


 俺は国から追放された身だ。しかし、一度の失敗くらいでへこたれるものか。

 俺は魔王である。

 魔王はすべてを失ったとしても、何度でも一から出直す。やり直す。

 俺は再び、国を作るのだ。

読んでくださり、ありがとうございます!

みんなで魔物娘の輪を広げていきましょう。



稲下竹刀のTwitter

https://twitter.com/kkk111porepore

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