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獅子舞

作者: 黒福雲母

獅子舞といえば夏祭りに舞った後、頭を噛んで貰えれば「頭が良くなる」とか言われていた。幼い私を父が抱っこしながら、近づくが予想通りのギャン泣きである。あんな怖い顔に噛まれて、頭が良くなるという迷信は絶対嘘だと今でも思う。



「獅子舞にそっくりだったのよ。」

そんな言葉が、獅子舞を見れば思い出してしまう。



あれは、小学1年生の冬のことだった。

1番上の従兄弟が生まれた時、祖母は私の家に遊びに来てた。

私はまだ、生まれたばかりの従兄弟を見ていなかった。

祖母は従兄弟が生まれてすぐ孫の顔を見に行った。


「どんな感じだった?可愛かった?」と祖母に聞いた。

すると、祖母は、財布に取り付けてるキーホールだーを見せて言った。


「『獅子舞』そっくりだったよ。」


「え?」

よく、初めて見た時は「猿みたいでシワくしゃ」とか「小さくて可愛かったよ」という言葉が耳に入る予定だと思ってた。


シシマイ?


「あんたも、それから妹も生まれた時は、『獅子舞』にそっくりだったのよ。」


私も!?どんな顔で生まれたんだよって内心ツッコミを入れた。祖母のキーホルダーを見ても目が見開き額にシワがよってる赤い猛獣にしか見えない。


「・・・・・・」


その後、母に祖母が「獅子舞みたいだった」と報告すると、「だめだ。叔母に言うな」と口止めされた。

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