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2.雨の水曜日

 雨の水曜は好きじゃない。

 君が帰宅する姿を見つけてしまうから。

 水曜日は天文部の観測日だ。本来なら、君も部活がある。

 でも、雨だと中止。そのときだけは帰宅部の友達と学校を出る。



 雨の水曜日、一年見続けて覚えてしまった傘を自然と探してしまう。

 そして、一緒に歩くのが同性の友人で安心してしまうんだ。

 あと何回、その姿を見られるのだろう。

 いつかとなりに、素敵な恋人が立つ日がくるのだろうか。それは、どんな人なのだろう。

 そのとききっと君は、幸せそうな後ろ姿をしているんだ。


 そのときわたしは、誰を見ているのだろう。

これ、梅雨か秋が合うと思うんだけど、思いついてからできるまでの時間差により8月になりました。

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