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 「魔方陣、見つけました」


ノームが見つけてくれたようだ。ノーム以外の4人の精霊を一旦戻しノームに案内してもらう。


「ここです。ここらへんの壁を触れば魔方陣が出現するはずですね」


「ありがとう。お前も戻っていいぞ」


そう言ってからノームも戻し壁を触りまくる。


「おっ、ここか!」


ラインヘルさんがあたりを引いたようだ。まずラインヘルさんの姿が消える。俺たちもそれに続きアンノウンエリアに向かう。


アンノウンエリアはとてつもなく広かった。多分ドームとか5個は入りそうな感じ。ん、これはチャットでどこにいるのか聞いても意味ないな。マップないし。うーん・・・こっちに来てもらうかな。


「なぁ、レオンハルト久しぶりだな。助けに来たわけなんだが」


『お、アダンさんなのにゃ。また声が聞けて嬉しいにゃぁ』


そう、レオンハルトは獣人の姿を選択しており猫語尾をつけて喋るのだ。多分声の感じからして高校生くらい。俺らの中では最年少だったので全員の名前にさんをつけて呼んでいた。俺とミカエルは人間である。


「とりあえず俺のいるあたりにフェニックス飛ばしておくからそこ目指して走ってくることはできるか?動けないとかなら迎えに行くぞー」


『大丈夫ですにゃ。美味しいご飯を毎日食べているので動けますにゃ』


ってかこいつmpとかhpどうしてんだろ。さすがに5年もポーション持たないと思うが・・・自動回復を強化する料理とか食えばなんとかなるか。


『従魔召喚:フェニックス』


火を纏った美しい不死の鳥を・・・目印として使う俺はおかしい。うん、絶対おかしい。


「狼煙みたいに伝説の魔物が扱われてる・・・」


「さ、さすがだぜ・・・」


「・・・・・・」


どうやら皆ショックを隠せない模様。まぁこいつを従魔にするのには苦労したしなぁ。


「着いたのにゃ」


「はえぇよ。お前全力で来ただろ」


「そうにゃ。出来ればそろそろここから脱出したかったのですにゃぁ」


「うわぁ、妖精剣士が目の前に」


「ん、こちらはアダンさんのお仲間ですかにゃ?」


「そ、ラインヘルさんとロベルトさん、マリィさんだ」


「よろしくお願いしますにゃ」


気になることを聞いておく。


「本当に脱出方法は見つけてないんだな?」


「本当ですにゃぁ。扉らしきものはあったのですが何をどうやっても開かないし壊すこともできないのですにゃぁ」


『武具召喚:魔弾タスラム』


この世界にある唯一の銃だ。この弾丸なら大抵のものは貫ける。これを使って適当にそこらへんの壁を撃つ。と、簡単に弾丸が壁にめり込んだ。これってつまりー・・・


「その扉らしきもの、扉だな。なんかお前が試してない条件があるんだよ。なんかヒントとかないか直接見たいからそこまで案内してくれない?」


そういうわけで俺たち5人はその扉の前にやってきた。で、じーっとその扉を見ていたら開いた。これはそういうことだろうな。うーん、この状況で行けるだろうか。


「多分これレイドエリアだな。人数で開いたんだと思うが、これが何レイドかによってはもしかしたら俺たち死ぬかも」


4×2のハーフレイド、又の名をダブルパーティーなら余裕。4×4のフルレイドならちょっと厳しい。4×4×4のレギオンレイドなら多分詰む。


「レイドですかにゃぁ。これは脱出には骨が折れそうですにゃ」


「折れなきゃいいけどな、骨」


「じゃあ一応フェニックスは出したまんまにしておこうか。回復も蘇生もできるし」


この世界での蘇生魔法の扱いについてなのだがある程度時間が経てば効果がなくなるが普通に使える。しかし今の冒険者たちは使えないため元プレイヤーにしか使えない、とのことだ。


「蘇生!?すげぇな、おい」


「もうここまで来ると何が出ても驚かない気がするわ」


「さて、じゃあ前衛はラインヘルさん、ロベルトさん、レオンハルトで中衛にマリィさん、後衛俺でいいでしょうか。いざとなれば俺も前に出ますが。回復はフェニックスだけで回らなくなったらまた何か出しますので」


ちなみにフェニックスも後衛だ。


「まぁアダンさんに出てもらうことはないと思いますにゃ。かつてハーフレイドを1人で攻略した僕の実力を見せつけてやるのですにゃ」


「1人で2パーティー分の実力・・・」


「違うな。ヒーラーなしでそこまでできるんだ。計り知れないな」


「ま、1人でフルレイド攻略したアダンさんに言っても意味ないですにゃ」


「んー、三翼以上は全員それできるよな~。特にミカエルはやばい。あいつのスキルソロ専用みたいなもんだしな。パーティー組むと弱くなるやつとか珍しいぞ。あんなんだから孤高のミカエル(笑)とか呼ばれるんだ」


「(笑)!?(笑)がついてたんですか!?」


「そうですにゃぁ。ミカエルさんは8人というきれいにパーティーが組めるクランでソロで活動してたから孤高のミカエル(笑)などと呼ばれていたのですにゃ」


「(笑)がとれたのってちょうどソロでフルレイドに成功したあたりだったなー。懐かしい」


雑談をしながら、ダンジョンの道を進んで行く。

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