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 ベリーボアの亜種と対面した俺は黒帝の剣を構える。やっぱり可愛い従魔を傷付けてくれたやつは自分の手で叩き潰さなきゃな。術師の俺が戦えるのかって?さっきも言ったが俺のステータスはロベルトさんの倍以上ある。


それに、俺の武具召喚は様々な効果を持った武具を召喚することができる。この黒帝の剣の効果はStr+500だ。ちなみに最強の武器であっても+260とかだったはず。これで異常さが分かるはずだ。もっとやばいのもあるんだけどね、ハハ。


影踏(シャドウウォーク)


すれ違いざまに猪の胴をずばっと斬る。怒って突進してくる猪。


「空蝉」


オートで回避するスキルだ。回避した俺は空中にいる。移動系のスキルが多いから忍術スキルは便利なんだよな。


今度は背中を切り裂いてから着地する。


「すげぇ、あんな速い突進を軽くかわしてる」


「・・・あれは俺の倍どころじゃない。5倍は確実」


「ひえっ、そんなんSランク冒険者と互角以上じゃん」


「伝説の英雄だからな。つっても術師だが」


まだまだ余裕がありそうなので気を引き締めなおす。


『武具召喚:英雄巨人の腕輪』


これでStr値は倍になる。多分あの猪掴んで投げるくらいのことはできる。


『武具召喚:風神の衣』


Vitを上げるだけではなくAgiまで上昇させてしまうという優れた装備だ。これも上昇度合いが尋常ではないので重宝している。


俺は攻撃用のスキルなどほとんど持っていないので通常攻撃でぺちぺちするしかない。それをどうにかしてくれるのがこのスキル!


『分身の術』


俺の分身が19体現れる。レベル5につき1体の分身が現れる。この分身、ステータスはすべて俺と同じで勝手に戦闘を行ってくれる。ただしスキルが使えないのと攻撃を一発でも食らうと消えてしまうのが難点だ。いやまぁ勝手に従魔召喚されなくっても困るのでいいんだが。


合計20の俺が超スピードで襲いかかりひたすらに剣でぺちぺちする。ヒット&アウェイ戦法をとることで分身は消えずに戦うことができる。今まで散々使ってきたからかできるだけ消えずに戦うやり方を身につけていたのだった。


ひたすらぺちぺちすること約5分、やっと倒すことができた・・・これレイドで出てくる雑魚くらいの強さはあるな。なんでこんなやつが現れているんだか。確か肉はうまかったはずだしレオンハルトに何か作ってもらうかな。


「おつかれさん。俺らじゃ全くついていけないような戦いだったな」


「アダンさん攻撃のスキルとか全然持ってないの?」


「そうなんだよね。何個かあるんだけどちょっと使わない方がいいと思ったから」


からくり忍術炸裂花火とかいうトンデモ技・・・あれを使うのはいつになるやら。


「あと3層あるわけだけどここからはみんなで攻略ってことでいいですかね。ちょっと温存しておきたいので」


「ああいいぜ。ここまでかなり楽させてもらっちまったからな。アダンさんは後ろで見ときな」


と、いうわけでラインヘルさん、ロベルトさん、マリィさん、俺の順で進んで行くことになった。ちなみに移動用の従魔は召喚しっぱなしだから相変わらず移動は楽だ。



さくさくとモンスターを狩り最下層にたどり着いた。うーん、壁を触ると魔方陣か。


『従魔召喚:シルフ』


再召喚すると全快してるのは召喚魔法の便利なところだ。


「ちょっと聞きたいことがあるんだが」


「なんでしょうか?」


「隠された魔方陣を探す方法って何かないだろうか」


「ふむ、我々精霊は魔力を視ることができますので我々を使っていただければ」


「ふむ、なんかそれ他のやつらでもできそうではあるがまぁ精霊たちに任せてみよう」


「ありがたき幸せ」


『従魔召喚:サラマンダー』


『従魔召喚:ウンディーネ』


『従魔召喚:ノーム』


『従魔召喚:ドリアード』


上から火、水、土、木の精霊だ。


「お前たちにはここのどこかに隠された魔方陣を探してほしい。見つけることができたら俺のところに報告に戻ってくれ」


これで多分見つかるだろうな。どうやって脱出するか・・・できればダンジョンぶっ壊すとかやだよ。下手したら生き埋めじゃねーか。

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