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 闘技大会初日、これまでイリアに対する襲撃は一切なかった。レオンハルトとイリアの連絡手段も確保していて万全の状態だ。大会の参加者は各国の推薦した62人と一般出場113人の合計175人だがさすがに人数が多すぎるので64人までバトルロワイヤル形式の予選で数を減らすとのことだ。推薦枠とはなんなのかと思うが推薦枠と一般枠をごちゃ混ぜにしてから予選をするようだ。公正に実力だけ見るって意味ではいいのかな。


64人になってからは1人1日1試合するトーナメント形式のバトルになる。ほぼ、だけど。初日に32試合は無茶だろ?初日16試合、2日目16試合、3日目16試合、4日目8試合、5日目4試合、6日目2試合、最終日1試合で全日程は1週間だ。


まぁまずは予選で勝たないといけないが・・・111人落ちることになるんだがこれ巻き添えとかで112人以上負けることってあると思うんだけどなぁ。


推薦枠は専用の控え室があるからそちらに行けばいいようだ。ちなみにレオンハルトに使う予定だった推薦枠は暗黒の使徒のクランマスターであるハデスが出場している。ちなみに暗黒の使徒というクランの構成員の99%は頭がおかしい。いわゆる中二病というやつなんだが・・・ゲーム内は本当に能力とか使えるから一種のロールプレイヤー集団みたいなものだ。


「ふふ、久々の邂逅だなアダンよ。再びお前の戦いを見れるこの時を待っておったぞ」


「よぉハデス。相変わらずだな」


ちなみにこのハデス、女だ。


「ああ、それにしても同じ城の中に在りながら何故我々は一度たりとも会えなかったのであろうな。まぁそれもこの瞬間の邂逅のための運命の導きというものだな」


「俺たちの帰ってきたときに狩りとか行ってるからだろ。お前、予選で落ちたりするなよ」


「ふふっ、私一人でお前以外のすべての命を摘むことくらい造作もないことだ」


「やり過ぎるなよな・・・」


「ああ。だが是非お前と合間見えてみたいものだな」


「俺の圧勝だろうけどな。まぁ楽しみにしてるよ」


「その尊大な口が私と戦った後でも叩けるか楽しみなものだなぁ。おぉっと、そろそろ予選か。では行こうぞ」



予選はトーナメントとは別の会場で行われる。そりゃあ170人入るようなところは限られているからな。


というよりもむしろ入るところがなかったから王都を出て10kmくらい進んだ草原での戦闘になるらしい。まぁ町とそんだけ離れてるんなら全力出しても問題ないだろうな。


「ここが予選会場です。皆さんにはこの結界内で戦ってもらいます。この結界の内側で戦闘不能になると外に弾き出されその時点で敗退となります。なお、内側の人数が64人になった時点で大きな音が鳴りますのでそこで戦闘を終了してください。では・・・始め!」


巨大な結界の中だったか・・・本気出すのは控えておこう。結界壊したらまずいだろうしなぁ。


『武具召喚:魔導式駆動装甲アキレウス』


フォトンカノンに続けてメカメカしい武具第2段だ。アキレウスは全身を覆う機械の鎧で常に空中浮遊する。防御力も高くさらに両腕についた砲口から射出されるビームで戦う。


これを出したからには・・・負けないぞ。

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