表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/34

23

 「ねぇアダン、闘技大会に出場して欲しいんだけど」


闘技大会?この国で開くんだろうか。


「いつだ?」


「来月だよ。それまで君には修行してもらいたいんだけど」


「修行?闘技大会にそんなにガチになる必要性ってあんの?」


「リモーア王国で開かれるんだよねぇ。だから君に実力を見せつけてほしいんだけど・・・はっきり言うと君じゃ上位入賞はできても確実に優勝できる強さじゃないんだ。だから優勝確実なレベルになってほしいなぁと」


「この世界の人間は俺たちプレイヤーほど強くないって話じゃなかったか?」


「まぁステータスはね。一般の冒険者は微妙なのが多いけど国のお抱えとかだと厄介な能力を持っている場合があるんだよ。君も知っている結界とかね~。他の空間から何かを持ってくることを禁じる空間を創るとか君の天敵じゃん?それに対抗するために修行してほしいなって思ってるんだよ」


「おいおい、俺はカンストしてるんだけど?」


「スキルやアーツの開発が僕たちの強化をする方法の1つだね。そしてこれが最も効果的だ。時間はかかるんだけど既存のスキルを元に改造って形ならそこそこ楽だよ。僕のはぐれ者だって改造済みだ」


「ふぅん、どんな風になるわけだ?改造って言われても具体例がないとイメージが難しい」


「僕のはぐれ者は1人で戦っている間に自己強化をするという効果を発揮するというものだった。それが『1人の時に効果を発揮する』という部分を『効果が発揮されている間1人で在る』に変わり効果時間中にあらゆる存在を退けるアーツに、戦っている間の自己強化はオンオフが可能になってしかもパーティーを組んでても効果はあるし、なおかつオフしてた時間の分の効果を上乗せできるようになった。まぁ自己強化のアーツになったっていう言い方でいいかな。つまりね、1つのスキルから圧倒的な力を持つ2つのアーツを作り出したんだよ」


「2個目も十分驚異的ではあるけど問題は1個目だな。あらゆる存在を退けるって攻撃無効ってことだよな。もはやチートだろう」


「5分が限界だな。空気とか地面とかもろもろは弾かないようにしているんだけどね。そういうのまで弾いてたら死んじゃうから」


「まぁつまり俺にそういう頓知みたいなことをしろってことね」


「これは頓知じゃないんだけどねぇ」


「頓知だろ。『1人の時に効果がある』を『効果があれば1人で在れる』に変えるなんて完全に別物になってるしさ」


「ちなみに僕は1個目を絶界の孤高、2個目をロンリーソウルと名付けたよ」


「うん、それはどうでもいいんだけどさ、レオンハルトもその闘技大会でるわけ?」


「そうしてもらおうかなと思ってるよ。まぁ彼と君なら君の方が圧倒的に強いとは思うんだけどね」


「まぁ・・・その気になれば攻撃の隙すら与えずに勝てるけども」


「そんな君もついに成長を遂げる時が来たってことさ。新技開発頑張りな」


と、言われてもなぁ・・・。ま、頑張るか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ