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「ふーむ、どうしたものですかにゃぁ」
「イフリートブレスでもあれが限界だしな。これどうやって倒すんだろうか」
「アダンさんの吸血爪牙の攻撃範囲がバトルフィールド全域になるまで殺し続けるというのはいかがですにゃ?」
「残念ながらこの爪で与えたダメージに応じて攻撃範囲は広がるんだ。従魔の攻撃では広がらん。そのレベルに至るころにゃ俺がへばってる」
「へ、へばってるって・・・まさか伝説の人物がこんなのに苦戦させられるなんて・・・」
「久しぶりに物量の恐ろしさを実感したわ。ん、物量か」
「そうですにゃ。従魔を増やせばいいのですにゃー」
『従魔召喚:クラーケン』
『従魔召喚:タナトス』
『従魔召喚:キメラ』
『従魔召喚:グリフォン』
全員が同時に攻撃をする。
【イフリートブレス】
【メイルシュトロム】
水の渦が植物どもを呑む。うえっ、粘液とか混じってきしょいことなってる。
【デスサイス】
タナトスが鎌を一振りするだけで一気に正面の敵が消滅する。
【デストラクションハウル】
咆哮だけで植物を破裂させる。
【フェザーショット】
羽根を飛ばし植物を貫く。
「全!滅!だねー」
「うわぁ、半端ないですにゃぁ」
「いや3匹残ってる」
そう言った瞬間ロベルトさんが駆け出しかたまっていた2匹を仕留め、離れたところにいた1匹はマリィさんが射抜く。
「今度こそ、終わったな」
「ああ、今回は手応えないわりにヒヤッとしたぜ」
「んにゃぁ、魔方陣が出てますにゃー。あれで脱出ですにゃ、多分」
「その前に報酬とんの忘れんなよー」
「・・・植物の葉ですね」
「これも食材なんだとさ・・・」
「やはり天ぷらですかにゃ。ミカエルさんのところに持っていったら喜ぶと思いますにゃ」
そんなことを話しながら魔方陣へと移動する。ちゃっちゃと帰ろう。
ゾンガルフ大洞穴を脱出した俺たちだったが・・・
「・・・疲れたぜ」
「ねー」
「そうですにゃー」
「ああ。そういやユイットエール王国ってどこにあるんだ?」
「僕も知りませんにゃ。こっちに来てからすぐにここに来たのですにゃ」
「根っからの料理人だな。んじゃミカエルに聞いてみるか」
「ミカエルー?ユイットエール王国ってどこにあるんだ?今から行くから」
『今ゾンガルフ大洞穴かい?それならそこから北西の方向なんだけど』
「サンキュー。お土産もあるし楽しみにしとけ」
『ああ。ちなみにそこも僕たちの領地なんだけどね。君のニュアンスから王都のこと言ってるんだろうなって察してあげたよ』
「さすがはミカエル。またあとで」
「さて、というわけで俺とレオンハルトは飛竜で行けると思うんだが3人は飛行手段とかないよな?」
「ああ、ねぇぜ」
「あるわけないよ~」
「・・・20秒くらいなら、飛べる」
ロベルトさんすごいな。俺もそれっぽいことはできるが。
『従魔召喚:グリフォン』
『従魔召喚:ワイバーン』
『従魔召喚:キメラ』
「これに乗ってくれ。俺の飛竜と遜色ないスピードだと思うぞ」
「うわぁ・・・すご」
「自分があんまり驚いてないことに驚いている」
「目指すは北西、ユイットエール王国王都!」




