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短編

魔法使いと使い魔の日常 その2

作者: oga

なんやかんやあって、俺と猫は同居することになった。

その猫はこういったのだ。


「僕としゃべれるってことは、結構次元の高い魔力を持ってますね。人間とおしゃべりできるなんて面白そうだし、しばらく一緒に暮らしませんか?」


俺は手に持っていたレジ袋が、いつの間にか地面に落ちていることに気が付かないほどに唖然としていた。


(猫がめっちゃ流暢に日本語しゃべってる~……)


ポッカーンとしたまま、レジ袋を忘れて部屋に戻ると、猫もちゃっかり部屋の中に入って来た。


「おじゃましまーす」


っておい! 誰も入っていいって言ってないし! 


「おま、ペット飼うと部屋が臭くなるからダメだって!」


そんな俺の説得を無視して、猫はこう言って来た。


「いいじゃないですか。どうせ彼女もいなさそうだし。僕と一緒の方が楽しいですって、ご主人」


「誰がご主人じゃ!」






と言った運びだ。

俺は手に持っていたフルーツを冷蔵庫にしまい、ソファに寝転がって読みかけの本を読もうとした。

すると、ピョンっと猫が腹の上にのってくる。


「ご主人、読書じゃ僕が楽しくないじゃないですか。ゲームしましょうよゲーム」


「うるさいな、ゲームだってロープレしかないし、どの道俺一人しかできないって」


「いいんです、僕、人のを見てるだけで楽しめる派なんで!」


「ふうん、でも俺が飽きちゃったからやらねー」


「ご主人!新しいゲーム買いましょう!」


そしてパソコンを開いて勝手に○マゾンでゲームを選ぶ猫。


「っておーい! お前俺のアカウント使って勝手に買ってんなっ!」


「もう買っちゃいましたよ。○ークソウル3ってやつです」


おいおい、俺はps4持ってないし、前に挫折したゲームの続編じゃないか……

結局俺は猫のためにps4を買う運びとなった。

それから会社から帰って来ると、猫とゲームする日が続いた。

猫が横に座り、俺がゲームをプレイする。

猫はちょいちょいちょっかいを出してくる。


「ご主人、見てられませんよ! 僕が変わってあげたいところですけど、この肉球が邪魔してコントローラー操作できません。 だからご主人、あなたにかかっているんです! この騎士の命運は!」


「はいはい分かった分かった」


しかし、このゲーム理不尽な罠多すぎだろ。






ある日、冷蔵庫を開けると食べかけのフルーツがあることに気が付いた。

食べるものが他になかったため、俺はそれを食べた。

すると、猫が言った。


「ご主人、新しい魔法を覚えたみたいですね!」


新しい魔法?


「今までは動物としゃべれるだけの魔法しかなかったんですが、今度は僕と入れ替わることができるようになりましたよ!」


入れ替わりの魔法だって!?

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