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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
世界がガラッと変わった日
9/61

よし、避難しよう

咲) さぁ、ゲームを始めよう。命をかけたゲームをね・・・・!!


狂人) どうしたいきなり


咲) いや、一度言ってみたくてさ・・・


 店員:「お客様、他のお客様の迷惑になるので叫ばないでください」


 僕:「あ、すみません」


敗北者と想像(アフレコ)大会してたら知らないうちに叫んでいたらしい・・・


敗北者:「ねぇねぇ見て?あちらは凄いことになってきてるよ?」


敗北者は僕が店員さんに謝っていても無視して外を見ていた


僕が外を見たら、確かに凄いことになっていた


はげ男は通行人の人達に助けられたらしく、離れたところで手当てしてもらっているが、足から血を出しながらも全く動いていない・・・


這いずっていた男は何人かの男たちに取り押さえられている


そして、急にはげ男が体を起こした


周りに居た人達もそれに気づき、はげ男に近寄っていく。そして近寄った男の人が









首 を 噛 ま れ た









瞬間、悲鳴・・・


悲鳴の持ち主ははげ男の周りにいた人達だけではなく、這いずっていた男を抑えていた人達の方からも発せられていた。見てみると取り押さえていた男の1人の首から出た血が周りの人の服を染めるくらい出ている・・・


敗北者:「うわ~、ハンバーグ頼まなくてよかったね~?」


僕:「そうだね~」


これ以上見るのも嫌なので外から店内に視線を戻す・・・


すると、


入口におかしな女性がいた


僕:「・・・敗北者、ちょっといい?」


敗北者:「なんだい?」


僕:「あの人、やばいよね?」


敗北者:「え?誰がやばいのか」


店員:「大丈夫ですか!!?」


敗北者の言葉をかぶせるように受付をしていた店員が女性に叫びながら近寄る


どう見ても大丈夫じゃないでしょ・・・


首が半分ないんだから


店員:「なにがあったんですか!?救急車呼びますか!?嫌この場合パトカーも」


店員が矢継ぎ早に質問するが、急に質問するのをやめた


いや、やめたのではなくできなくなったといった方が正しいかな


なんせ、血まみれの女性に喉を噛みちぎられて、声になるはずだった空気が、声になる前に喉にいきなり開いた穴からスースーと漏れているからね


店内は時が止まったのかと思うほどの静寂に包まれる


そして店内を覆い尽くすように悲鳴合唱が巻き起こった


敗北者:「うるさいな~?今年は悲鳴がブームなのかい?」


僕:「そんなブームが来てたまるか」


店内に居た人達は(狂ってる人間(僕)と最低最悪人間(敗北者)以外)パニックになり、自分勝手に動き出す・・・


ある人はただただ叫ぶ


ある人は腰を抜かし動けないで口をパクパクとさせてる


ある人は少しでも女性から離れようと奥に転げながらも進む


ある人はあまりの事にさっきまで食べていた物を吐きだす


ある人は子供を抱き「大丈夫大丈夫・・・」とくり返す


ある人は理解できないのか、現実を拒否しているのか目をつぶり耳をふさいでいる


ある人はお守りか何かを持って落ち着こうとしている


ある人は店員を助けようと女性に向かって行っている


僕たちは、


敗北者:「よし、どうしようか?」


僕:「どうしようね?」


普通に駄弁っていた


敗北者:「とりあえず外に出ようよ?ここうるさいし?」


僕:「この店内の状態をうるさいの一言でかたずけられるとはさすが敗北者。精神科行けよ」


こいつに人の心はないのか?あっ、ないか


敗北者:「そう誉めるなよ?惚れるぞ?後、君が精神科行け?」


僕:「うるさい。・・・で、どうやって外に出るの?出入り口ではアレな女と正義の民間人(笑)がバトってるよ?」


さすがにあそこには飛び込みたくない・・・


敗北者:「そうだね、確かにあの出入り口では外に出れそうにないね?」


僕:「じゃぁ、どうやって外に出るのさ?」


敗北者:「そんなの簡単だよ?最初からある出入り口がダメなら、新しい出入り口を作ればいいのさ?」


そう言って敗北者は自前の金属バットを持ち、


ファミレスのガラスにフルスイングした


するとガラスはべっこう飴のごとく割れた・・・


弁償しろよ?


僕:「何してんねん」


敗北者:「フフフ、誰が出入り口を作っちゃいけないといった?」


僕:「だからってガラス割らないでよ!?びっくりして心臓が口からこんにちわしそうになったよ!!」


敗北者:「仕方ないじゃないか?僕はいきなり店内に血まみれの女の人が入ってきて店員を殺すもんだから『気が動転』してしまい、早く外に『避難』したかったんだもん?それなのに唯一の出入り口が勝手に始まった殺人女と偽善者の戦いのせいで塞がっていて僕はどうしたらいいのかと考えていると、『ちょうどいいところにバットがあった』んだよ?だから、




僕 は 悪 く な い   のさ?」




・・・全く、こんな非常事態でも敗北者は敗北者だね


『気が動転』?普通に僕といつもどうり話してたじゃん


『避難』?店内はうるさいから外に行こうって言ってたじゃん


『ちょうどいいところににバットがあった』?毎日携帯してんじゃんか


っと僕は思ったが、僕も早く外に出たかったので、


僕:「そうだね、僕たちは悪くないね、敗北者?」


あえて突っ込まず、敗北者だけじゃなく僕も今だけは『気持ち悪い奴』になっておこう


敗北者:「そうだよ、僕たちは悪くない?じゃぁ、外に行こうか?狂人?」


そうして敗北者は血まみれの手で外を指さした


・・・・血まみれ?


僕:「ちょっと!血が出てるよ!?」


敗北者の右手は黒い学ランの上からでもわかるくらい血が出ていた


敗北者:「あ~、ガラス破ったとき切ったのかな?痛かったし?」


そういいながら敗北者は学ランをまくり傷の具合を見ようとする


だが、


敗北者:「・・・・・・・・・あれ?」


敗北者がめずらしく驚いている


だがそんな事は今はどうでもいい。作者の私生活くらいどうでもいい


僕:「傷が、ない・・・・だって?」


そこにあるはずの傷がなかった・・・・


敗北者:「おかしいなぁ?確かに痛かったんだけどね?」


僕:「血も出てるしね」


僕&敗北者:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


2人とも無言になって考える


僕&敗北者:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、いっか【?】」


そして2人とも同じ結論に至る


敗北者:「とりあえず外にお出かけしようか?」


僕:「賛成」





こうして僕たちは外に『避難』した





















おろかしく、さらなる地獄へと『避難』したのだ・・・・・・・・・

咲) 終わった~・・・


狂人) おつ~。おまえがグロイ場面をかけるとは思わなかったよ


敗北者) てか僕の傷の件はどういうことだ?


咲) 僕もグロイことが書けるとは思わなかったよ狂人


敗北者) おい?僕の質問はどうした?



咲) 敗北者の質問はネタばれになるから答えないもん!

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