日常からのログアウト
咲) 君の親友、扱いにくい・・・
狂人) でしょ?
2038年4月27日
ファミレスには2つの影が談笑していた
構図はお面をかぶった少年と1部以外はすべて白い髪に覆われている学ランの青年という構図だ
*****
??:「いや~、久しぶりだね『狂人』?」
僕:「『青い薬』を君に貰ってから会ってないから、1ヶ月ぶりだね『敗北者』」
僕は今、昔からの親友の敗北者と久しぶりに話している
この白髪頭はいつも学ランで、いつもバットを2つ携帯していてムカデが大好きな奴だ
髪以外はそんなに特徴がなく、喋り方はいつもクエッションマークを付ける
敗北者:「というか、君はまだ狂人なんて中二病チックな名前を名乗ってるのかな?恥ずかしくないのかい?」
僕:「うるさいな~。君なんて敗北者じゃん」
昔からの名前に文句付けるなよ
敗北者:「そうそう、聞いてくれよ狂人?」
僕:「やだ」
敗北者:「この前、中学生くらいの男が三匹の大きな大人に囲まれていたのさ?それがどうやらカツ上げみたいでね?笑いながら見てると、中学生の奴が僕に助けてくださいって言って来たんだよ?僕はいやいやながら三匹の大人を小突いたのさ?そしたら三匹が『いきなり』殴りかかって来たのさ?だから僕は『たまたま』持っていたバットでその人間三匹の足を壊したのさ?」
『いきなり』って、君が小突いたからじゃないのかな・・・
『たまたま』って、いつもバット携帯してんじゃんか・・・
敗北者:「それで、僕は怖い思いをしながらも中学生を助けたのさ?あっ、もちろん三匹の倒れてる奴等からは迷惑料としてお金をもらったよ?了承は貰ってないけどね?」
僕:「それ泥棒じゃない?」
敗北者:「まぁいいじゃんか?迷惑だったのは事実なんだし?あぁ、あと、中学生の方からもお助け代としてお金をもらおうとしたんだよ?そしたら砂漠化が進んだ頭の警察が来てさ?いきなり僕を捕まえるとか言い出してさ?もう困ったもんだよね?なんたって僕は被害者なんだからさ?」
そういって敗北者はいつも顔に張り付けている笑顔をより一層濃くした
僕:「・・・どこら辺が被害者なんだよ」
敗北者:「だって、僕は善良な市民だから自分で何もできない屑を見ると助けたくなっちゃうんだよ?そこでその屑に『助けて』なんて言われたら僕の体はかってに動くから僕の意思とは関係なくその屑を助けちゃうんだ?あと、僕は何もしてないのに三匹がいきなり殴りかかってきたんだよ?それを僕は怖くて仕方なかったから正当防衛をしただけだし?まぁ僕は現実の厳しさを屑どもに仕方なく教えるため、迷惑料をいやいや貰っただけだし、人に助けられたのになにもお礼をしない奴から報酬を貰おうとしただけだよ?だから、
僕 は 悪 く な い ? 」
・・・さすがは僕の親友『敗北者』だ。だてに人間のだめな部分の集合体というだけあるな
この親友はほとんどの人に気持ち悪いと認識されている・・・
・・・らしい
僕は逆に素直で人間らしい人間だと思っている
自分の意見を素直に言える人って素敵!! そこにしびれる憧れるぅ!!
だから、
僕:「悪いよ。君は悪い奴だ」
僕も素直に自分の意見を言うね!
敗北者:「え~?なんでさ?」
僕:「いくらなんでも足を壊すのはダメでしょが」
敗北者:「だっていきなり殴られそうで怖かったんだもん?」
僕:「いきなりじゃないだろ。君、3人を小突いたとか言ってなかった?」
敗北者:「いったね?」
僕:「じゃぁそれが原因だよ・・・」
僕の親友はバカなんだろうか?
敗北者:「でも仕方ないじゃないか?弱い子に助けてって言われたんだから?悪いのは僕じゃなくて僕に助けを求めた人だよ?もっというと、こんなことを引き起こすきっかけを作ったあの3人が悪い?」
僕:「確かに相手も悪いけど君も悪いよ」
敗北者:「僕は被害者なのに?」
僕:「そう。被害者も場合によっては悪い奴だ。僕は喧嘩両成敗主義者だから、『殴ろうとした相手』も悪いし、『バットで3人の足を使いものにならなくした君』も悪いのさ」
ていうか敗北者の方がよっぽど悪いな
僕:「僕は、犯罪で被害者にばかり肩を持たないで、なんで被害者は被害者になったのか、本当に犯罪者だけが悪いのかを考えた方がいいと思うんだ」
僕が言いきると、敗北者は遠くを見るような眼になり
敗北者:「・・・なるほどね?確かに君の言うことは全てに納得だね?」
あれ?今日はやけに素直な気が
敗北者:「でもそれ、当たり前の事だぜ?」
素直じゃなかったぁぁぁあ!!?
敗北者:「ようするに君が言いたいことは『喧嘩でケガさせた方が悪いのではなく、2人で喧嘩したことが悪い。だから、ケガした方にばかり肩を持つのはおかしい』ということでしょ?うんうん、確かにそうだね?とっても納得できるよ?でもそれ、やっぱり当たり前のことだよね?」
僕:「・・・そだね」
敗北者:「そんなこと名言みたいに言うなよクソ気持ち悪い」
僕:「ッ・・・」
何でこういう時は疑問形で喋らないんだ!!
ビックリするだろ!!
敗北者:「ま、別にいいけどね?そういうあたりまえのことをまるで人間の心理みたいに大げさに、バカみたいに人に説くのは君の個性だよ?」
僕:「バカにしてるでしょ?」
敗北者:「いいや、バカに何かしていないさ?君はこれからもその個性を無くさずに当たり前のことをバカみたいに教えていってあげてね?何せそれが君の最大の個性なんだから?これからももっともっとその中身のない言葉を恥ずかしがりもせずに言うバカみたいな個性を伸ばしていってね?応援してるよ?ばか?」
すごいスピードで敗北者が僕をフォロー(罵倒)している
てか最後にバカって言ったよね?
僕:「わかったよ。応援してくれてありがとね。ばか」
だから僕はその言葉に素直な気持ちでこたえた
敗北者:「・・・うんうん?やっぱり君は狂ってるね?安心したよ?」
僕:「ヒドイ言い草だね」
僕のどこらへんが狂ってんだか
敗北者:「いや酷くなんてないよ。君は16万もらえるからって『青い薬』を躊躇なく飲んだんだから。もう僕はビックリし・・・ん?」
敗北者が外を見て何か変な声を出したそして何でもないように
敗北者:「あの人死んでるね?」
と言った
僕:「へぇ。そうなんだ。・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
咲) さぁ、これからは日常をはさみつつ非日常を書くよ!
狂人) え?日常のターンは終わったんじゃ?
咲) 終わんないよ! まだコンビニの人たちとか出してないし、なにより僕は日常が好きだしね!!
狂人) じゃぁもうモンスターとかだすなよ・・・