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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
ゾンビ街へ
57/61

また、『加賀商店』で

待ちくたびれたという感想を貰いましたので、それでは書こう思い速効で書きました

僕:「ということで、美里達が昨日の夜ゾンビの晩御飯になってないか心配なので帰ります!! また会おうぜ友よ!」


僕たちは今、同じ夜を共にバカ騒ぎをした3人に別れを告げているところだった


周りにはちょうどゾンビもいないので、この『加賀商店』から無事に出るのは今しかない


ということで爆睡してた勇人を蹴り起こし、それ以外を優しく起こして今に至る


弥生:「はいはいまったく朝っぱらから元気だねあんたは・・・。またいつでもきなよ。ま、その時はもう私たちもどっか行っちゃってるかもしんないがね」


勇人:「・・・本当に来ないんですか?」


勇人は僕に蹴られたわき腹を抑えながらもキリッとした表情でシリアスな空気をかもし出す


弥生:「しつこい男は嫌われるって親御さんに教えて貰ってな、ないのかぃ?」


そんな状態の勇人をみて笑うのをこらえて店長はキザに答える


・・・・いや、最後の方はもう笑って一回言葉きってたな


心和:「・・・・危険ですよ?」


心和はそんなシリアスなのかコメディーなのか分からない空気でもいつも通りの口調で真実を言う


皐月:「それは百も承知なんですけどぉ・・・。このお店から離れられる気がしないんですよねぇ・・・」


皐月は『加賀商店』の看板をちらりと見ながら言う


僕:「そう言って助けが来たらすたこらこの店から離れる癖に?」


弥生:「そりゃ『これから』の命が確実に助かるんなら『いままで』の思い出からは離れるさ」


『確実』に・・・ねぇ? こりゃ離れる気はさらさらないのかもね


勇人:「だが」


皐月:「そんな悲しそうな顔しないで下さい。私たちは死ぬためにここに残るんじゃないんですよ? 助けが来るという『希望』を持ってここにいるんです」


まだ何か言おうとする勇人の言葉をさえぎって皐月が言う


皐月:「それに、私たちはそんなに弱いってわけじゃないんですよ?」


皐月は笑顔で言う


まぁ確かに、この世界での強さは腕っ節じゃなくてこうやって笑顔を作れることなのかもねぇ


木下:「僕が2人を守ります」


そんなことをしみじみと考えていると、木下が前に言葉を口にする


僕:「おいおいおい。気弱な中学生が口にしていい言葉じゃぁないねぇ」


木下:「狂人さん。昨日の言葉の意味、わかりましたよ?」


僕:「へぇ? 昨日の? 『木下の、ちょっといいとこ、見てみたい!』のことかな?」


木下:「違います。全然違います」


僕:「あら残念」


木下:「『君にはもっとしっかりしてもらわないといけないからさ』のほうです」


僕:「おいおい僕そんなカッコ良い事言ったかなぁ?」


勇人:「・・・・かっこいいか?」


心和:「何言ってんですかアオミドロ。国王様が言うことは全てカッコいいですよ」


勇人:「おい『アオミドロ』って俺の事か!?」


勇人は相変わらず空気を読まないな


そう思っていると、木下がチャームポイント(笑)頭の触手を揺らしながら僕の目の前まで歩いてきた


木下:「狂人さんは最初からわかってたんでしょ? 弥生さんと皐月さんがついてこないって事」


あたりまえだろ?


僕:「そんなことないさ。そんな未来予知みたいな事僕には出来ないよ」


木下:「嘘ばっかり。だから僕に『守ってくれ』って言ったんだよね?」


弥生:「ほぉ? 生意気なこと言ったねぇ狂人?」


弥生さんは心底楽しそうに口を歪めた


怖い怖い


僕:「いやいや、そんなこと言った覚えありませんぜ?」


嘘ではない。僕は昨日一言もそんなこと言ってないよ? 


皐月:「素直じゃないなぁ。『言外』では言ってるんでしょぉ?」


木下:「そうですよ。『君にはもっとしっかりしてもらわないといけないからさ』という言葉の言外で僕にしっかりと2人を守れって言ってるじゃないですか」


・・・・まったく。中学生にしては良い感してるねぇ


僕:「木下君、国語の点数は?」


木下:「最後のテストでは37点でした」


僕:「その点数付けた教師に会ったら、殴っといてやるよ」


木下:「ありがとうございます」


勇人:「いや点数は木下の実力だから先生にとってはいい迷惑なんじゃ」


心和:「黙れアオミドロ。蝉だってもう少し空気読むぞ」


勇人:「痛い! わき腹はやめて!わき腹は!!」


勇人はアホだなぁ


僕:「んま、ここで立ち話なんて危険だから本気でもう行くよ。じゃ、またね」


僕は手を振る


弥生:「おーまたなー」


皐月:「今度来る時はお土産よろしくねぇ!」


『加賀商店』の店長と店員は小さく手を振る


木下:「また絶対にここに来てくださいね!」


対照的に木下は大きく手を振る


そのしぐさは、初めて見る中学生らしいしぐさだった


勇人:「まぁたなー! 楽しかったぜぇ!!」


心和:「また会いましょう・・・・あぁそれと、国王様は絶対に渡しませんのであしからずに」


こうして、僕ら国の住人は町の生き残りである『加賀商店』の3人を保護しないで歩き出した






******







3人と別れてから1時間もしないくらいの事


美里:「うぉぉぉぉおおおおらぁっぁあああくそぼけどもがぁぁぁぁあああ!!!」


智子:「ぶっころしてやらぁぁぁぁぁあ!!」


智也:「どういうことか、説明はしてくれるんだろうな・・・・?」


遠くからものすごい勢いで走ってくる雌ゴリラと愉快な仲間たちを発見し、命を燃やしながら僕たちは走っていた


勇人:「逃げろォォオオオオオオ!! 何かしらねぇがいまあいつらに捕まったら冗談抜きで殺されるぞぉ!!」


僕:「何で!? ねぇ何でなの!? 感動の再会だろ!? 映画だったら全米が泣くだろ!?」


心和:「にしてもよくあの三人無事でしたね。智子も智也も元気そうです」


勇人:「あれは元気を通り越してるよ!!」


智子:「よくも私たちを囮にしてくれたわねぇェぇ!!」


勇人:「んな!? そんなことしてねぇよ!!」


僕:「美里のカバンに謎の生き物の死体をこっそり入れました」


勇人:「悪いしてたわ!!」


美里:「てめぇええぇぇぇなんか血生臭ぇと思ってカバンオープンしたら謎の生き物の死骸入ってた私の気持ちがわかるかぁぁぁぁあああああ!!?」


智也:「その死骸の匂いでゾンビたちが俺らのもとに集まる集まる」


智子:「おかげで川に飛び込んだり屋根から屋根へと飛び移ったりと色々大変だったのよぉぉぉおおお!!」


僕:「ほんの出来心! 出来心何ですたい!!」


美里:「許されるかぼけぇぇぇぇぇぇえ!!」


そんなことを言い合っていると、空に一本の緑色の煙が立ち上っているのが目に入った


美里:「!!?」


勇人:「はぁ!?」


心和:「・・・っ!?」


遅れて美里たちも気づく


智也:「? ・・・どうした?」


智子:「美里ねぇさん! どうしたんすか今がチャンスっすよ!?」


急に立ち止まった僕らに2人は戸惑う


美里:「やっばいよ・・・これ・・・」


美里が呟く


僕:「・・・あぁ、ヤバいね」




緑の煙が立ち上っている方向、そこは僕たちの国の方向だ


僕たちの国では煙の色で国の外にいる国民に今の国の状況を教える


白はご飯の時間


青はそろそろ帰ってこい


黄色はゾンビが何人か国の近くにいるから気を付けて


そして緑は










予想外の敵の襲撃

まぁ、変な部分は後日書き直しますね・・・

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