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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
ゾンビ街へ
55/61

人間じゃない2人  勇人視点再び

ブックマークが80いってて驚きました

狂人:「マジか! 僕は人間じゃなかったのか!! ついでに勇人もか! スゲー!! 人外生命体とか見てみたいと思ってたんだよね!」


俺:「落ちつけよ! なにを普通に信じてるんだお前は! そして俺はついでなのか!?」


少なくとも俺は純100%の人間だ!


狂人? 10%くらい人外入ってるんじゃねぇの?


心和:「あなた国王が人外とかよく言えましたねその蛮行を称えて口を縫ってあげますよ」


心和が何故か針を持って木下に近付く


俺:「ちょ、心和落ちつけ! こいつもきっと悪気は無かったんだよ! 自分の気持ちに正直なだけなんだよ!」


心和:「けじめはつけるべきです」


狂人:「心和ちゃんやめてマジ怖いから!!」


心和:「・・・・いやですね国王。本当にやる訳ないじゃないですかぁ?」


目が本気だったぞバカ野郎・・・・


俺:「で、なんで俺と狂人が人間じゃないんだ? 狂人はまぁ認めるが俺には心当たりがない」


狂人:「君さらっと僕のこと人外と認めるのやめてよ?」


俺:「狂人。今シリアスな場面だから。分かるな?」


狂人:「『分かるな?』じゃないよバカにしてんの!?」


俺:「しかたないな。これで遊んでな」


俺はポケットにたまたま入ってたゴミを渡す


狂人:「切れた輪ゴム一本でどう遊べと言うんだ!? さてはアホだなお前!!」


俺:「聞き捨てなんねぇな! 俺はかけ算できんだぞ!」


狂人:「僕だってかけ算くらい余裕でできるわ!! なんか問題出してみなよ!」


俺:「429×68」


狂人:「鬼かおまえは!!? 答えは29172」


俺:「天才かよお前は!?」


弥生:「なに漫才してんのさ! お前らに任せてたら話しがてんで進まないわ!!」


グダグダしてたら弥生さんに怒られた


弥生:「全く・・・。で、何でこの2人が人間じゃないんだい?」


木下:「・・・・生態が人間と違うんだよ」


弥生さんの問いかけに木下はしぶしぶ答えた


狂人:「生態って?」


木下:「お前ら2人はそこの3人とは根本が違うんだ」


俺:「具体的に説明しろ」


木下:「これ以上簡単に説明しろだと? 無理だな」


イラッ☆


俺:「・・・・なんかこいつ最初と態度大違いだな」


狂人:「そりゃ木下君とは違う人だもん」


皐月:「そういえば『触手君』っていってたねぇ・・・」


俺:「はぁ? そんなこと・・・・・。・・・・マジで?」


この世界ゾンビ出てきてから大体何でもありになってるからなぁ・・・


木下:「おぅそうだぜ」


気さくに返事すんな触手野郎


そして狂人はドヤ顔すんじゃねぇ


狂人:「ドヤッ」


しかも口でも言ってくる。黙ってもらいたい


心和:「あぁドヤ顔の国王可愛い舐めたい」


俺:「とりあえず、元の『木下』はどうしたよ?」


木下?:「お前にぶっ飛ばされておねむだな。てかげんしろよ中学生だぞ」


俺:「マジかごめん」


木下?:「こりゃとうぶん起きないな」


狂人:「勇人中学生がちで殴ったの? 悪魔かよ・・・。・・・! まさか勇人は悪魔なのか!?」


俺:「なに『気づいてしまった!』みたいな顔して言ってんだ!?」


狂人:「よるな類人猿!!」


俺:「それは悪魔じゃなくて猿だ!」


狂人:「頭の中身は猿なみだろ?」


俺:「よぉしその喧嘩買ってやるから表でろや!!」


弥生:「5分も黙ってらんないのかお前らは!?」


殴られた。世界を狙えそうな拳で殴られた


そして世界を掴めそうな拳を狂人は華麗に避けてた


狂人:「フハハハハ! まだまだですなぁ店長! そんな拳では世界を掴めても僕は捕まえられないぜ!」


お前何者なんだよ本当に


弥生:「テメーこの野郎!」


狂人:「さぁさぁ盛りあがってまいりましたぁ!!」


俺:「盛り上がってんのはお前だけだアホ!」


弥生:「黙って私の拳をもらいなさい!!」


狂人:「残念!僕が欲しいのは」


心和:「心和ちゃんの体」


狂人:「心和ちゃんの体だ!! ってちがぁぁぁぁう!?」


心和:「あぁなんて熱烈な愛の告白なのでしょう。私はいつでもいいですよ。今でも!!」


狂人:「きゃぁぁぁぁ!! 何で急に脱ぐの!? 心和ちゃんそんなキャラじゃなかったよね!?」


ダメだもう収集がつかない。感覚で分かる


皐月:「あ、相変わらずなんだねぇ狂人は・・・」


俺:「ん? おぅ。全くだな」


皐月がしみじみと言う。きっと俺と同じ常識人だからこいつも苦労してんだろうな


皐月:「まぁ、人間よっぽどの事がない限り変わらないからねぇ・・・」


俺:「いや、よっぽどの事あったんだけど? てか現在進行形ですけど?」


ゾンビとか木下とか


・・・・・・・・そうだ木下!!


すっかり忘れてたぜ!


俺:「おい木下!」


いそいで木下に話しかける


狂人が心和に襲われてる今しかちゃんと会話ができない!!


木下?:「おぉ? よく忘れずに覚えてたな。褒めてやるよ」


俺:「さっきまで忘れてたごめんね」


木下?:「このクソ野郎」


俺:「とりあえず、俺と狂人は人間とは生態が違うんだよな?」


木下?:「あぁそうだ」


俺:「それは俺と狂人がゾンビにもうすぐなるってことか?」


これが一番知らなくてはならないことだ


木下?:「違う。その逆だ。お前らは俺らに近くなる」


俺:「? というと・・・。 触手になるの俺? 自殺するか」


木下?:「違う。と思う。俺『ら』って言っただろ? そして自殺しようとするな」


俺:「じゃぁもうどうなんだよ一体」


木下?:「・・・まずお前らは『国際細胞東研究所』出身か?」


俺:「なんだそれ? 聞いたこともないな」


木下?:「俺の生まれた場所だ」


俺:「おまえ研究所で生まれたのか」


木下?:「あぁ。ゾンビを全滅させるためにな」


俺:「カッコイイ役目をもって生まれたんだな。触手なのに」


木下?:「黙れ。そこで生まれた俺のような奴らは『ゾンビ』と『普通の人間』、そして『特殊な生物』を見分けられるように作られている」


俺:「なんでまたそんな無駄な機能ついてんだよ」


木下?:「無駄じゃねぇよ。俺たちはゾンビを殺すために生まれて来たんだ。まちがって人間を殺さないように作られてんだよ」


俺:「あぁ、なるほどな。・・・・あれ? お前普通に俺ら殺す気で攻撃してきたよな」


木下?:「おぅ。俺ら的にお前らは人間というカテゴリーから外れてるんだ。だから殺せるし、直接攻撃できる」


俺:「いやでも俺は何度も言うが人間だ。そこは譲れないぞ」


木下?:「人間じゃねぇよ。それにゾンビでもない。だから消去法をしたら『特殊な生物』になるんだよ。そこの土下座してる奴とおまえは」


いつのまにか狂人は女性陣に土下座していた


何があったんだ?


狂人:「私はれっきとした男です!! だから脱がさないで!!」


本当に何があったんだ?


俺:「・・・・・『特殊な生物』ねぇ」


木下?:「というかこの縄解いてくんないか? もうお前らが危険だとは思わねぇし攻撃しないからよ」


俺:「解く訳ねぇだ」


狂人:「いいよぉ」


木下?:「お、おう。助かるわ」


俺:「狂人大丈夫か? 今さっき土下座してたが・・・」


狂人:「君は何も見ていない。いいね?」


俺:「お、おう。てかお前普通に俺たちを殺そうとした奴を自由にするんだな」


狂人:「うん。面白い情報が貰えたしいいかなって」


俺:「ガセだとか思わないのかよ?」


狂人:「まぁいいじゃん? それに頭に触手って時点であながち全部うそってわけではないでしょ」


俺:「お前って唯のバカか大物かのどちらかだよな」


狂人:「あのねぇ・・・。 君国民。僕王様。いいかな?」


心和:「国王。これからどうしますか」


心和が後ろから話しかけて来た


狂人:「うーん。そうだねぇ・・・」


弥生:「掃除しなさい」


狂人:「・・・あぁそうだ! 店の外の様子でも見てみる?」


弥生:「掃除しなさい」


俺:「店の外か。確かにゾンビが押し寄せてきたら危ないしな」


弥生:「あんたらが喧嘩したこの店内を掃除しなさい」


木下?:「俺も外を警戒した方がいいと思う。何事も警戒するにこしたことは無い」


弥生:「おい男ども」


狂人:「よし善は急げ。さっそく僕らは外に」


弥生:「てめぇら今晩の飯いらねぇんだな?」


3人:「「「ごめんなさい」」」


皐月:「男3人の土下座って綺麗だねぇ」


こうして俺らは晩飯のため遅くまで店の後始末をした






ていうか今晩ご飯出るんだ・・・・

『国際細胞東研究所』。懐かしい響きですねぇ・・・

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