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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
ゾンビ街へ
52/61

勇人の実力   勇人が主人公で良いんじゃね?

咲) 何故か放置していたらお気に入り70達成してたリアルで「ふぁ!?」とか言ってしまいました

俺:「よいしょぉぉお!!」


狂人:「ほいっと」


俺と狂人は互いに逆方向に飛んだ


そして、さっきまで俺らがいた所に触手が勢いよく叩きつけられた


俺:「おいおいいきなりバトルとか聞いてねぇぞ?」


狂人:「あっははー。恋と喧嘩は突然にってやつさ」


狂人はこんな急展開でも笑ってやがる


心和:「国王!!」


狂人のもとに心和が走ってきた


狂人:「あー、心和ちゃん今こっちこない方がいいかなぁ・・・」


勇人:「おい危ねぇぞ!!」


狂人にむかって触手が伸びているのを見て叫ぶ


狂人は心和を見ていて触手を見ていない


が、


触手が当たる瞬間狂人が上に飛んだ


狂人:「う~ん。遅いなぁ・・・」


そしてそのまま全体重で触手を思いっきり踏んだ


木下:「あっ!?」


木下が遠くで短く叫ぶ


狂人:「ひゅー。きもっち悪い踏み心地だね」


狂人は心和を抱えていつの間にか弥生(やよい)さん達の方に居た


弥生:「大丈夫かい!?」


狂人:「大丈夫大丈夫。それより2人は心和ちゃんをつれて2階に行っててくれないかな?」


皐月(さつき):「うん。わかったよぉ!」


皐月は直ぐに2階に続くであろうドアを開けた


弥生:「お前と勇人君は!?」


狂人:「あとから行くよ」


皐月:「ちゃんと来るんだよぉ?」


そう言って弥生さんと皐月はすぐにドアをくぐる


心和:「だめです! 国王も一緒に来てください!!」


狂人:「ほぇ?」


ついでに狂人も抱えていた心和にされるがままにドアをくぐり、そのままドアが重い音を立てて閉まった


・・・・・・・・・・・・・・


そして、ここに残されたのは、俺と触手の持ち主である木下だけだ


・・・・・・・・・・・・・・


木下:「・・・・・・・・・・・・」


木下が俺を見ている


めっちゃ見てる


ついでに触手が俺に狙いを定めている


めっちゃ定めてる


俺:「・・・・・これは酷い」


俺がそうつぶやいた瞬間、触手が勢いよく突っ込んできた


俺:「・・・・・・っ」


確かに狂人言う通り触手の速度は速くはないな


とりあえずかわして触手から距離をとる


店の中だからそんなに遠くには行けないがな


俺:「おい木下ぁ!! 何故に攻撃するん!?」


木下:「すみませんすみません!! あなたと狂人さんは危険なんです! すみません!」


俺:「危険じゃないよー。安全だよー」


触手がまた突撃してきた


俺:「うお!? だから安全だっつってんだろぅがぁ!!」


急いでかわして叫ぶ


木下:「すみませんすみません!!」


俺:「すみませんじゃわかんねぇよ!」


木下:「すみません!!」


俺:「いやだからっ!!?」


喋ってる途中に横腹をおもいっきり触手に叩かれる


そのまま俺は吹っ飛び棚にぶつかる


俺:「ぁ・・・・ハ・・!!」


背中を打ったらしく息が出来なくなる


そんな俺に触手は容赦なく追い打ちをかける


俺:「・・・クッ!!」


俺は転がり触手の突進をかわす


俺がさっきまでいた所から大きな音が鳴る


どうやら店の棚が崩れたみたいだ


どうやら木下はマジで俺を殺そうとしているみたいだ


俺:「・・・・・・・血が出てるな。 ・・・・・ハハッ」


身体の痛みと腕から出る血。そして木下が俺を殺そうときている事実に、笑っちまった


思えば何日振りだろうか。ゾンビじゃないやつとやり合うのは


しかも近接戦なんて、国の訓練以外やってねぇなぁ


ゾンビは一度噛まれたら終わるからいつも遠くから石投げて終わりだったしな


しかも動きが遅いからつまらねぇ


俺:「んひひひっ・・・」


だが今はどうだ?


縦横無尽(じゅうおうむじん)に動く触手が相手だ


しかもゾンビみたいに一撃入れられると終わりじゃねぇ


ちゃんと殴り合える・・・


やっぱり


俺:「ヒャはははははは!!  おもしれぇ!!」


喧嘩はこうじゃねぇとな!!


俺は笑いながら木下に向かって走り出す


木下:「ヒッ!?」


直ぐに触手が俺をなぎ払う


またしても俺は吹っ飛ぶが、次はちゃんと受け身をとる


俺:「痛いな痛いな痛いなぁ!! その触手凄げぇなぁ! 」


よく俺を吹っ飛ばせるな! これでも体重は重いほうなんだがな!


木下:「気でも狂いましたか!?」


俺:「うるせぇ!!」


俺はまた木下に向かって走る


木下:「こ、来ないで下さい!!」


触手がまた俺をなぎ払う


が、俺はぶつかってきた触手を両手で抱え込むように掴む


この野郎、さっきからわき腹ばかりねらいやがってぇ・・・!!


木下:「!?」


俺:「じゃぁ、てめぇがこっちこいやぁ!!!」


木下の頭に生えた触手を思いっきり引っ張り、こっちに来させる


木下:「痛い!!痛い痛い痛いいた」


俺:「こっちはその何倍も痛ぇんだよクソ野郎がぁぁぁぁああ!!」


勢いよくこっちにきた木下の顔面を叫びながら殴る


クリーンヒットだ! 喧嘩に顔面セーフなんてねぇ!!


木下はさっきの俺みたいに吹っ飛び、壁にぶつかった


俺:「ひゃはははは!! ざまぁみやがれ!!」


俺は動かない木下に指をさして笑う


俺:「ははははははは!! はははは・・はは・・・・・・。・・・・・あれ?」


全く木下君動かないんですが・・・・


え? 死んだ?


俺:「・・・・・ま、まぁ正当防衛? てきな?」


俺は誰に言い訳してるんだ?


狂人:「いやいや明らかに過剰防衛でしょこれ」


俺:「ひゃう!!?」


狂人:「何高い悲鳴出してんのさ気持ち悪い・・・」


いつの間にか狂人が俺の後ろに居た


驚きすぎて死ぬかと思った


狂人:「いやぁ、心和ちゃん力強くなったね。こっちに戻ってくるのに時間かかってごめんね?」


どうやら狂人は狂人で心和と戦ってたみたいだな


俺:「あぁ。本当に来るのが遅せぇ。俺1人で片付けちまったよ。ッで!?」


俺は余裕ぶって背伸びをしたら背中に痛みが走った


狂人:「無理しないの。全く、いきなり笑い声が聞こえたと思ったらずっと何かが壁とか床にぶつかる音しかしなくなるから何事かと思ったんだよ?」


俺:「いや、まぁその楽しくなっちゃって?」


狂人:「僕に聞かないでよ。・・・・まっ、とりあえず良くやったとは言っとくね」


そういって狂人は爽やかに笑う


狂人:「さて、じゃぁ木下君を2階に連れて行こう。もちろん触手共々拘束してね」


俺:「生きてんのか!?」


狂人:「当たり前じゃんか。背中とか頭とか打って気絶してるね」


俺:「あぁ良かったぁぁぁぁぁ・・・・」


危うく殺人鬼になるところだったぁ・・・


狂人:「ゾンビをたくさん殺しといて何を今頃・・・・」


俺:「ゾンビと人は違うだろ」


狂人:「動かないで」


狂人が急に俺の前に手をかざしていくてを阻む


俺:「んだよ?」


狂人:「前をよく見てみようか」


俺は狂人の言う通り前をよく見て見る


狂人:「・・・・・宿主があんなことになっても動くんだね」


俺:「・・・・・ふざけんなよな」







狂人と俺の前には、木下を守るように触手が首をもたげていた・・・・・



咲) 触手ってどうやって動いてんだろうか・・・?


狂人) 触手全体が筋肉なんじゃない?



咲) 次回「決着」


狂人) お楽しみにー!

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