ゾンビ街道中 勇人視点継続
咲) 今回も勇人視点です!
5月15日 快晴
俺達『生存者保護し隊』は街を目指して歩いていた
そして、俺らの国から徒歩20分くらいのところに見たことのない動物の死体を発見した
狂人:「う~ん・・・。 明らかに未確認生物だよねぇ、この死体」
哲也:「蛇・・・か?」
俺:「確かに蛇みたいだが・・・。明らかにこれ、前足だぜ・・・?」
狂人をはじめとする男組は好奇心を抑えられず死体に駆けより、各々(おのおの)の考えを述べる
ちなみに女子組は気持ち悪いから調べるのはパスらしい
狂人:「確かに、前足に目をつぶれば蛇・・・・だね。なんか太ってるけど」
俺:「こいつが死ぬ前になんか食ったんじゃないのか? そんで死んだから消化できず中にたまったままに・・・」
哲也:「蛇は捕食するときは丸のみだからその考えが現実的か? ということは毒のある何かを食べて絶命?」
狂人:「うわ、この蛇の前足よく見ると鉤爪あるやん怖っ!」
俺:「うわマジだ・・・。てことはこいつ蛇のくせに噛まないで爪で攻撃してくんのか?」
哲也:「というかまず蛇で確定していいのか? 蛇にしては胴体が短くないか?」
狂人:「う~ん。 やはりここは解剖でもして」
美里:「あんたらどんだけその死体に興味もってんだよ!?」
狂人:「うるさっ!?」
美里がいつの間にか俺らのすぐ後ろにいた
美里:「もう! あんたらはほんとにもう! もうどんだけ死体に興味津津なのよ! きれいな石見つけた小学生か!? あぁぁぁぁぁもう!!」
俺:「ちょ、落ちつけよおい」
とりあえず落ちつかせないと殴られる!! 殴られるのはごめんだ!
狂人:「もうもうもうもうって牛かお前は!!」
狂人のバカ! もう知らない!!
美里:「黙れ国王!!」
狂人:「ごめんなさい!!」
心和:「大丈夫ですか国王!?」
智子:「ほら、バカ男子早く行くよ! どっからゾンビ出てくんのかわっかんねぇんだからさ!!」
女子組は男子組があまりに動かないことにしびれを切らしたのか近づいてきた
俺:「うぃーす」
哲也:「あぁ。確かに時間をとりすぎた。悪い」
狂人:「う~、き~に~な~る~!」
美里:「駄々こねないでよ・・・」
相変わらず狂人はアホだ
心和:「国王様可愛い・・・」
・・・・・・・・・・・・・心和きもい
俺:「・・・あ~、にしても不思議な動物だな。あの頃見つけてたら即動物園に『未確認生物手に入れましたぁぁぁ!!』って駆けこんでたところだな」
そんで金くれ金くれと騒いでいただろう
というか未確認生物見つけたら本当にどこ持って行きゃいいんだろ? 薬局?
狂人:「・・・・もしかしたら、世界がこうなったから出現した生物かもねぇ」
狂人が俺の呟きに反応した
俺:「おい、どういうことだよ狂人」
狂人:「ゾンビがいるなら化け物だって出てきても不思議じゃぁないでしょ?」
俺:「・・・・そうかぁ?」
なんでゾンビ出たら化け物もセットで出てくんだよ。ハッピーセットじゃねぇんだぞ?
哲也:「・・・・おい。ゾンビだ」
智子:「ふぇ!!?」
哲也の見てる方向を見ると、確かに遠くに何かいる
美里:「まだ遠いわね」
心和:「国王、下がってください」
狂人:「嫌だね」
俺:「1、2、3人か? 多いのか少ないのかどっちかにしろよ」
哲也:「どうする? 迂回するか?」
狂人:「いけるいける」
智子:「ちょ、ちょっと軽すぎない?」
狂人:「行ける行ける。美里なら行ける」
美里:「あっ、私が行くんだ」
俺:「人任せかよ」
心和:「何ですか勇人は国王様を行かせようっていうんですか? ふざけないでくださいなんでわざわざ国王を危険な所へ行かせようとするんですかバカですか死ぬんですか?」
もうこの子やだぁ・・・
美里:「心和、落ちつきなさい。・・・・じゃ、殺すわね」
哲也:「3人だぞ? 1人で大丈夫なのか?」
智子:「かっこつけようとしてんならやめなさいよね。怪我したら大変なんだから」
心和:「美里さん、くれぐれも噛まれるなどしないように」
美里:「え、えぇっと、そこまで心配されても・・・」
・・・・・・あっ、そういえばこの3人美里の闘い方知らないのか
あ~あ。期待を大きく裏切られるんだろうなぁ
美里:「え~と~・・・。 うん。これかな? いや、これかも? うん。これね」
美里は肩にかけてたバックから『いい感じの石』を出し、
美里:「・・・・・フンッ!!」
思いっきり投げた
ゾンビ:「あが!?」
美里が投げた石は見事ゾンビの頭に命中したらしいな
美里:「・・・・・フンッ!! ・・・・・・フンッ!!」
そしてまたバックから石を出し、投げる、投げる
・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺:「・・・・全員撃破。ナイスデース」
智子:「・・・・・・・」
心和:「・・・・・・・」
哲也:「・・・・・・すごいな」
哲也以外、ノーコメントだ
狂人:「さすが美里! 普通に石を投げて殺すとは! ここが漫画か小説の世界だったら美里読者様にどん引きされてるね!!」
俺:「現実世界でもどん引きされてるぜ!!」
俺と狂人の方にも石が飛んできた
狂人:「ごめんなさい!!」
俺:「申し訳ありません!!」
2人とも石を何とかかわした
智子:「すげぇ・・・。石が全く見えなかった・・・」
心和:「その見えない石をかわすなんてさすがです国王・・・」
哲也:「・・・・・・・・」
3人は安全圏から俺たちを見ている
巻き込んでやろうか?
美里:「相変わらずよく避けられるわね」
狂人:「秘密能力のおかげだね!」
俺:「鍛えてますから☆」
美里:「・・・・はぁ。 まぁいいわ。早く街に行きましょう」
美里は俺たちをおいて先に行く
どうやら呆れられてしまったみたいだな
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・仕方ない。後でいい感じの石でも探してきてやるか
咲) イェー
狂人) なんだいきなり。というかあの死体なに?
咲) まだ言えないな~
狂人) まぁ特徴は覚えたけどね
咲) おぉ。どんな特徴?
狂人) 鉤爪のある前脚を持った蛇のような姿をしていて、大きさ約40cmぐらいだったね。あと胴が太かった
咲) へぇ~。そんな特徴があったんだぁ・・・
狂人) この特徴本編にかこうよ・・・
*
咲) 次回、「ゾンビ街到達」
狂人) 恐ろしいねそのタイトル・・・
咲) それでは次回
咲・狂人) お楽しみに~