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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
国の発展
46/61

駄弁りですが何か? 題:敗北者 ・・・・ぜ、前編(震え声)

咲) な、長くなったから前編と後編で分けます


狂人) いい加減進めよ



僕:「あ。お~い!!そこの4人ちょっと来てぇ!!」


僕は2日前にこの国に来た4人に声をかけた


??:「ん? あたしらの事か?」


僕の声に髪が真っ赤な女が反応する


真っ赤な髪ってなんか主人公みたいだね。どうでもいいけど


僕:「うん。え~と・・・、名前なんていうんだっけ?」


??:「あぁ、まだ自己紹介してなかったね。あたしは『智子』っ名前だよ。んでこっちの黒いのが」


??:「『金木 哲也』だ。・・・・おまえが狂人か?」


智子の横にいた大男が言う


なかなか鋭い目をしていますな。僕の予想だと人生苦労してますねこの人


僕:「ん? あれ? 僕自己紹介したっけ?」


哲也:「いや、『あいつ』の話してた容姿に合致したからな」


『あいつ』・・・・


僕:「ねぇ、その『あいつ』ってもしかして」


??:「え!? この少女があの『狂人』様!?」


??:「本当に少女にしかみえねぇ!!」


僕の言葉をさえぎって後ろにいた2人が声をあげた


??:「この子が『女子高生に水掛けて下着を透けさせようとしたアホ』なの!?」


??:「まさか『店内で売り物の漫画をピラミッドにしてそのまま帰った』という狂人か!?」


ついでに知られたくないことを大声で国民たちに知らせてる・・・


日向:「国王さんはアホなの?」


美里:「そうよ。狂人はアホよ。イヤ、クズね」


守:「おまえ昔からそうなのかよ」


直子:「女の敵ですね。女顔のくせに。女顔のくせに」


近くにいた国民が腐った目で僕を見る・・・


てかこんなことを知っていて、かつ見ず知らずの人に喋くりまわすバカは僕の知り合いに1人しかいないよ・・・


僕:「・・・その話、もしかして『敗北者』から聞いたのかな」


智子:「え、えぇ・・・。てかこれらの話本当なの?」


真実であり事実であり本当のことだ


僕:「何言ってんのさ。全部『敗北者の戯言』だよ? 現代に生まれ落ちた神と言われる僕がそんなことするわけないじゃないか! みんなも本気にしたらダメでしょ? 偽りであり虚実であり嘘の話さ!!」


僕は大声で弁解をはかる


日向:「嘘っぽいです」


美里:「嘘ね」


守:「嘘だな」


直子:「嘘確定ね」


あっれ~? 誰も信じてくれないんだが


僕:「・・・・ま、まぁさ! あれだ、その敗北者のことで話しかけたんだよ僕は!」


智子:「敗北者の事?」


僕:「うん! あいつ元気? 1人でもちゃんとやっていけてる? 怪我してなかった? 服は汚くなかった? 相変わらず髪は白かった? バットは使ってないよね? そうそうお面はしてた? あれ僕のプレゼントなんだぁ。 大事にしてるかなぁ? まぁとりあえず君たちがここに来たってことは敗北者の紹介なのかな? じゃぁちゃんと生きてるんだね?」


心和:「落ちついてください国王。後プレゼントとはなんですか?」


心和ちゃんがいつの間にか後ろにいた


だが今はどうでもいい。何故かというと


??:「え? 1人じゃありませんでしたよ?」


茶髪ロングの女の子があり得ないことをのたまったのだから


僕:「!? え!? あいつ1人じゃないの茶髪ロング!?」


??:「茶髪ロングって・・・。『升 奈央』です」


智子:「確か、『想花』って少女と一緒に行動してたわね」


バカな!? 敗北者と行動を共にしているだと? ストレスがたまって死ぬぞ? マゾか!? マゾなのかその少女は!? 紹介してほしい!!


僕:「・・・・へぇ。じゃぁあいつ今2人旅か・・・」


??:「いや、3人旅だぜ? なんせうちの姫さんが『敗北者』に惚れちまってな」


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・へ?


僕:「そ、そこの君、え~」


??:「『新井田 努』だ」


僕:「努くん。君は敗北者を見たことがあるのかな?」


努:「え、えぇまぁ。てか助けられたし・・・」


僕は、衝撃の連続で倒れた


心和:「国王!!?」


後ろにいた心和ちゃんがすぐに僕を支える


僕:「おう、心和ちゃんありがとう」


心和:「どうしたんですか国王! 具合が悪いんですか!?」


僕:「いや、あまりにあり得ないことの連続でちょっと目眩が・・・」


キャパオーバーだっけ? あまりにありえないでき事が起きすぎて容量がオーバーするやつ


まぁとにかく、敗北者が人を『助ける』? 自分にデメリットがあろうとも嬉々として人を貶めるあの屑が?


智子:「ちょっと大丈夫?」


智子が心配そうに僕に声をかける


だが、僕はそれどころではない


僕:「くそ・・・。敗北者がよもやまさか善意で人を助けるなんて・・・」


哲也:「いや、あいつは善意で助けたんじゃない。悪意で俺らの集落を滅ぼして、気まぐれで俺らを助けたんだ」


哲也の一言で周りがシンッと静まり返る


なんだかんだで皆新しく国民になる4人が気になっていたみたいで聞き耳を立てていたみたいだね


みんな呆けている


幸子:「おにいちゃ~んたかいよ~!!」


勇人:「そうだろうそうだろう! いつでも肩車してあげるからな!!」


真:「ずりぃよ幸子だけ!! 俺にもかたぐるましてよ!!」


勇人:「どぅぁれが好き好んで男なんかに肩車するか! お前は一人ででんぐり返しでもしてろ!!」


真:「なんだとロリコン!」


勇人:「貴様どこでその言葉を覚えた!!?」


・・・・ごく一部は平和に遊んでいるが


僕:「あ~・・・、君たちもしかして敗北者になんかしたの?」


僕は頭を抱えながら4人に聞いた


哲也:「なんかとはなんだ?」


僕:「とりあえずなんかだよ。あいつはもらった恩を仇で返すを地でやるし、もらった仇は18倍で返すめんどくさい奴なんだよ」


この前あいつの飲み物に酢を入れたら僕の飲み物にはだんご虫を入れられていた


その時は中身を確認しておいて助かった・・・


智子:「18倍・・・・」


哲也:「なるほど、だったら俺たちが滅ばされたのも納得か」


僕:「??」


2人は勝手に納得している・・・


努:「何お前ら勝手に納得してるんだよ」


奈央:「まさかなんかしたんじゃないでしょうね?」


? どうやら後の2人は僕たちと同じで何も知らないみたいだ


智也:「狂人さん。場所を移してくれないか? これからする話はあまり女子供に聞かれたくない。しかも、これから仲間になるならなおさらだ」


智子:「え!?」


哲也が言うと智子が驚いた


どうでもいいけど『智子と哲也』って字が似てるな・・・


智子:「あんなこと別に言わなくてもいいでしょ!」


哲也:「別に内緒にしておくのもいいが、俺らを保護してくれた人に隠し事をするのは俺は嫌だ」


哲也実は良い奴?


目が鋭くて顔怖いから悪い奴と決めつけてたよ。やはり人は外見じゃないな! なんか僕救われたよ!!


智子:「だからってあんた・・!」


哲也:「それに今隠したってきっといつか敗北者と狂人が再開した時に敗北者は思い出話として俺らが行った事を告げ口するだろう」


智子:「・・・・・確かに」


告げ口はたしかにするねあいつは


僕:「さて、話はすんだかな?」


哲也:「あぁ」


僕:「だったらあの小屋に行こう。なかでこそこそ話す分には小屋から外に話声はもれないし」


哲也:「わかった。感謝する」


僕:「ただし、僕の他に何人かにその話を聞かせたいんだ。その国民たちは小屋に入れていいよね?」


哲也:「・・・わかった」


よしじゃぁ国民全員を小屋に入れよう。みんなに隠し事しちゃダメだからね!


・・・・狭くなりそうだな


哲也:「ただ、全員を小屋に入れてくれるなよ?最大6人までだ」


僕:「ありゃ? ばれた?」


哲也:「これでも敗北者にお前の事を聞いてるからな。一応警戒しているんだ」


僕:「あいつはかってに個人情報を・・・」


てか、だからそんな鋭い目を僕に向けているんだね? 


意味ないのにねぇ


智也:「とりあえず先に小屋にいるから狂人を入れた6人をきめて連れて来てくれ」


僕:「あいよー」


努:「え? 俺と奈央は?」


奈央:「そうよ。私たちはどうすればいいのよ」


あっ、この2人は入れない方向なんだ・・・


僕:「じゃぁ・・・。臭いから風呂入ってきて」


こういうことは率直に言おう。君たち臭いと、ゴリラみたいな匂いがするとは言わない。だって相手が傷つくからね


奈央:「臭いってあな・・・・え? お風呂あるの!?」


努:「マジか!?」


おぉ、驚いてる驚いてる


僕:「うん。守、この2人に風呂場教えてあげて」


守:「お、おう」


僕:「ほらほらみんなもそろそろ呆けてないで散った散った」


僕は手で『パン』っと音を鳴らす


するとみんなは『まっ、考えないでおこう』というように自分たちの作業に戻って行った


さて、誰を連れて行こうかにゃ~?





*****





咲) いかがでしたか?


狂人) 敗北者が生きてるようで安心した


咲) ホモォ?


狂人) バカか?


咲) 次回、『駄弁りですが何か? 題:敗北者  後編』


狂人) とりあえず敗北者に何があったかを知りたいな


咲) それでは次回を


咲&狂人) お楽しみに―!!

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