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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
国の発展
43/61

風呂  (勇人目線)

咲) バイオハザード・アフターライフを見たら書きたくなった


狂人) 元も子もないね


咲) いつ死ぬか、誰が死ぬかっていうあの緊張感がたまらないね


狂人) 今回のタイトルは緊張感と無縁だね

 狂人:「風呂に入りたいでごわす」


俺:「はぁ?」


俺が見回りから帰り、幸子と遊んぼうかと考えている時に狂人が後ろから喋りかけてきた


狂人:「勇人、僕、風呂に入りたいです」


俺:「知るかボケ。そこらへんの水たまりにでも浸かってろ」


狂人:「うわ、酷い言いぐさ! あぁ、僕は心に147のダメージを受けたぞ!」


俺:「知るかよ。俺は早く幸子と遊んでやりたいんだよ」


狂人:「妹と何して遊ぶんですかぁ? お医者さんごっこですかぁ? お医者さんごっこなのですかぁ? 僕も混ぜてくださいお願いします!!」


馬鹿が土下座をしてお医者さんごっこを懇願している・・・・


俺:「うるせぇ! お医者さんごっこじゃねぇから土下座すんな!!」


狂人:「え~。じゃぁなにして遊ぶのさ~。僕にはお医者さんごっこしか思いつかないんだけど?」


鬼ごっことかかくれんぼとかあるだろ


そんなことを伝えようと俺が口を開いたところで、天使の声が聞こえてきた


幸子:「わぁ~! お兄ちゃんお帰りー!!」


俺:「ただいま帰ったよ幸子! お兄ちゃんがいなくて寂しかったかい!?」


この神がかり的な可愛さを持った神は俺が手塩かけて育てているプリティでキュアキュアな妹だ


とても可愛い。


もう一度言おう、


とても可愛い。


幸子:「うん! さちこお兄ちゃんいなくてさみしかったぁ!!」


俺:「そうかいそうかい! さぁ!! お兄ちゃんの胸に飛び込んでおいで!!」


そういいながら俺が手を広げると、当然幸子は俺の胸に飛び込んでくる


狂人:「・・・・・・・うわぁ。 うらやましい」


狂人が何か言ってるがきっと俺のことをうらやましく思ってるだろう


あとで自慢してやるか


俺:「いやぁ、幸子はかわいいなぁ。さすがお兄ちゃん自慢のいもう」


幸子:「お兄ちゃん、くしゃいです」


俺:「!?」


ふぁっ!? 今なんと!?


狂人:「ブッ!!」


俺:「い、今何て言ったのかな? さち」


幸子:「お兄ちゃん、くしゃいです! すごいくしゃい!!」


俺:「さ・・・ち・・・・・こ・・・?」


え? なに? これ悪夢?


幸子:「うぅ。お兄ちゃんくしゃいです・・・・。でもがまんするです! がんばってがまんするです!!」


幸子が一瞬離れようとしたがすぐにまた俺に抱きつく


だが一瞬離れようとした時の顔は酷くかなしみにあふれていた・・・・


狂人:「そりゃwwww毎日www見周りでwwゾンビとツルハシでwwwww格闘してりゃwww汗臭くwwなるwwwよねwwww」


狂人が何か言ってるがきっと俺のことをざまぁと思ってるだろう


あとで殴ってやろうか


だがそんなどうでもいいことよりもまず


俺:「さ、さ、さち、こ・・・」


幸子:「だいじょうぶですお兄ちゃん。幸子ががまんすればいいだけでしゅから、お兄ちゃんはお兄ちゃんのままでいいでしゅよ!」


俺:「く、くそっ!!幸子、ごめんな幸子! お兄ちゃんが、お兄ちゃんが汗臭いばっかりに幸子にいらぬ我慢をさせて!! 俺はダメなおにいちゃべちゅッ!!!?」


幸子に臭いと言われて自己嫌悪の言葉を叫んでいると首を殴られた


俺はそのまま倒れた。だが幸子はすぐに俺から離れたので無傷だったことが救いだ


綾:「さっきからうるさいわよ! こちとら畑仕事を臭ッ!! 何勇人臭い!! なんか鼻に鋭く刺さる臭さ!? 勇人臭い!! ッ幸子ちゃん! 離れなさい! 臭いのうつっちゃうから!!」


狂人:「んひ!!んひひひひひひひひひ!!」


笑い方がやばいぞ狂人


俺:「幸子・・・・」


幸子:「お兄ちゃん・・・」


綾:「何今生の別れみたいな雰囲気してんのよ。ほら、幸子ちゃん。お兄ちゃんが臭くなくなったらまた一緒に遊べるからね。それまで香奈ちゃん達と遊びましょうね? ね?」


幸子:「・・・・分かったです。まつです」


綾:「いい子ね幸子ちゃん。さ、行きましょ」


俺:「うぅ。幸子、幸子ぉぉぉぉぉぉおお!!」


綾:「うるさい」


俺:「ゲバブッ!!」


綾は俺をグーで殴った後、幸子を連れてジャングルジムの方へ行ってしまった


狂人:「・・・・これで、わかっただろう。風呂の大切さが」


俺:「・・・・・・・あぁ」





*****





狂人:「というわけで、3人でいつものゴミ捨て場にきました!!」


俺:「どういうわけだよ。そして誰に説明してんだよ」


ここは国から少し離れたゴミ捨て場。通称『宝箱』だ


いつの間にか狂人は心和と一緒に国の外に散歩しに行って、偶然この場所を見つけたらしい


守:「へぇ・・・。結構使えそうなのもあんじゃんか。このスコップだって木の部分を変えたらまだまだ使えそうだし」


俺:「で、なんで守もいるんだ?」


狂人:「男手が必要だから」


俺:「何か重いものでも運ぶのか? 風呂作るんじゃねぇの?」


狂人:「昔、ドラム缶風呂というものがあってね・・・」


守:「うわマジかよ。ドラム缶風呂作るのか。俺あれで足やけどしたことあんだけど」


俺:「ん? 守はそのドラム缶風呂知ってんのか」


守:「昔、爺に仕込まれたっけなぁ・・・」


へぇ・・・。意外と守はこの世界だと良い人材なのかもしれないな


狂人:「なんだ、守知ってるんだ。作り方とかは?」


守:「作り方とかは問題ないが、水はどうするんだ?」


狂人:「一応無意味にペットボトルに雨水入れてるからそれ使おう」


勇人:「いや、この前見周りで川って言うほどでもないが水の通り道?を見つけているからそっちを使おう」


守:「ふむ。じゃぁ水の件は大丈夫だな。後は肝心のドラム缶と板だな」


勇人:「? 板なんてなんに使う?」


守:「火で熱せられた鉄でやけどしないように下に敷くんだよ。本当はスノコとか使いたいけどぜいたくは言えないだろ」


へぇ、ドラム缶風呂もなかなか単純じゃぁねぇんだな


狂人:「そこらへんも大丈夫。この前来た時に3つほどドラム缶は見つけてるし、板もちょうどいいのを用意してるよ」


守:「本当か? 準備いいな」


狂人:「さすがに錆止めや焚き口は無理だったけど。口はあいてる中もそれほど汚れてないよ。もちろんオイルとかはちゃんと確認してるから大丈夫」


守:「そうなるとあとは・・・・・」


あかん。何ゆうてるか分からへん・・・


他にも大きさや焚き方をどうする口の状態はどうなっているかとか言ってたけど全然分からん


と、俺が混乱してるうちに話は終わったらしく今度は何かを探し始めた


俺:「どうした?」


狂人:「うん? 話聞いてなかったの?」


俺:「全く」


狂人:「はぁ・・・。今から運びぼうってことになったんだけどね、さすがに1人一個ドラム缶を持ってゾンビがいるかもしれない場所に行くのもいやだから、台車か何かがないか探してるの」


俺:「あ~。なるほどな」


守:「狂人!台車2つあったぞ。ついでにレンガもあったし今日は運がいいな!」


狂人:「それはラッキーだね! じゃぁさっさと帰ろうか。遅くなるとみんな心配するし」


守:「だな!」


俺:「あるぇ? 俺要らなくね?」


狂人:「がんばれ荷物持ち」


そういって狂人は俺の肩をたたいた


・・・・もしかして俺、このためだけにここに連れてこられたんじゃ?





*****





国になんとか無事帰ってきました。ええ、なんとかね!


俺:「死ぬかとおもたぞ!! てかやっぱりただの荷物持ちじゃねぇかこのやろー! しかも途中ゾンビが現れた時の俺ら3人の焦りようがハンパなかったわ! 守がなんとなくでスコップ持ってきててよかったわ!! 骨折しろ狂人!!」


狂人:「いやいやいやいや!! ゾンビの件は僕も被害者だからね!? まさかあんなところでゾンビがポケーッてしてるとは思わないだろ!!」


守:「大体なんで強行突破しようって走り出すんだよお前ら!? もしかしたらやりすごせたかもしんないのにドラム缶倒れて散々なことになったろうが!!」


俺:「知るかよ馬鹿! 台車があんなに操作が難しいものだと知らなかったんだよ!!」


狂人:「はいきましたー! 精神年齢が低い人がよくやる責任転嫁ー!! だからお前は子供たちになめられるんだよ!!」


守:「一番先に台車ごと回転をした奴とは思えねぇ発言ですねぇ!!」


狂人:「うっるさい守! 守は守で「俺、死ぬのかな。せめて童貞は捨てたかった」とかなんとか呟いて現実逃避してたでしょ!!」


俺:「そうだお前がどっかに旅だったから狂人と2人でゾンビ倒したんだぞ!! お前が手伝えば少しは楽になったんだ!!」


守:「お、終わったことをぐちぐち言うんじゃねぇ!! あの時のセリフは忘れてくださいお願いします!!」


狂人:「いやいや、守がもうちょい使えたら僕だって危険な目にあわずに済んだのn」


心和:「国王? 『危険な目』とはどういうことでしょうか?」


瞬間、俺らは背筋にうすら寒いものを感じた


狂人:「・・・・おぉぅ」


守:「あ、あちゃー・・・・」


俺:「うっわ・・・・」


狂人の後ろに、ニコニコと笑いながら何とも言えない雰囲気をまとった心和が現れたのだ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



一瞬の静寂


狂人:「ゆ、勇人。そそそんなことよりお風呂の場所どこにしよっかなー?」


俺:「そ、そうだなー。なるべく目立たないところでいいんじゃないかな? お、女も入るわけだし?」


守:「だだだだったら男風呂は小屋の裏、女風呂は畑の近くでいいんじゃないかなぁ?」


狂人:「おいおい、そしたら畑仕事してる守は女風呂のぞきほうだいじゃないかー」


守:「あら、ばれたかー」


俺:「全く、こんなところで知恵を使うなよー」


守:「悪い悪い」


俺・狂人・守:「「「あはははははははは!!」」」


心和:「国王? 『危険な目』とはどういうことでしょうか?」


だめだ、ごまかせなかった・・・・


狂人:「いやあのね? 実は」


心和:「国王。私達は約束いたしましたよね? あなたがもし自分から危険な所に行くときは私を一緒に連れて行って下さいと。もしこの約束を守れなかったら国王を何時間か軟禁すると」


心和が狂人に抱きつき、いや、全身を使って拘束しながら言う


狂人:「あはははは。どうしたの心和ちゃん? 僕が自分から危険な場所に行くわけないでしょ? ねぇ、勇人?」


ここで俺に振るか・・・・


俺:「そうだぜ。いくら狂人でも自分から危険な場所にいくなんてありえな・・・」


心和:「ありえな?」


俺:「あり得ないわけでもな」


狂人:「あれ!?」


ごめんよ狂人。やっぱり嘘はよくないと思うんだ。おれは正直に生きていきたいんだ


けっして心和の眼力に負けた訳ではない


心和:「それでは国王。一緒に小屋の中に行きましょうか」


狂人:「ちょ、心和ちゃん? 冗談だよね? 軟禁なんていう道化師みたいなことしないよね? ね? ちょっと心和ちゃん!? 誰か助けてー!!」


狂人よ。お前の勇士はわすれない・・・


守:「・・・・・風呂、作るか」


俺:「・・・・・・だな」



















こうしてドラム缶風呂という新しい施設がこの国にできた


2つは女子用で小屋の裏側に、もう1つ男用で畑の近くに


なかなか作るのに骨が折れたが守に教えてもらいながら3人で頑張った。


綾や直子、その他にロリコンもガキどもを連れて見学にきた。手伝えやロリコン野郎



風呂は4日間で完全にできた。錆やオイル、水の問題もあったがクリアできてよかった


ガキどもと狂人がドラム缶に落書きしようって提案してきたときは呆れたな

なかなか面白かったが・・・


それから、これが一番大切なことだがもう幸子に臭いと言われなくなった!!いよっしゃぁぁぁっぁあ!!これでおれは生きていける、生きていけるぞぉぉぉぉぉぉぉおお!!




追伸

心和は何が何でも狂人から離れなくなりました。狂人は『道化師で慣れてて良かったぜ・・・・』と意味不明なことを言っていたが

咲) うわ、吐きそう


狂人) いきなりどうしたし。と言うか僕主人公なのに僕視点じゃないね


咲) 自分の作品は主人公視点少ないよ


狂人) 何で?


咲) 人が多いから、できるだけ全員の気持ちを書きたいんだ


狂人) だからかー。納得いかない


咲) あれ!? きれいにまとまるところだったのに!?


狂人) 久しぶりに主人公できると思ったのになんだこのしうちは!!


咲) やっぱり怒ってたか!!


狂人) 当たり前でしょ!! 何話僕出てなかったと思うの!? この小説の題名見てみろよ!!


咲) いやはや


狂人) いやはやじゃないよ馬鹿!!


*


咲) 次回、「電気」


狂人) え? 何電気入るの僕の国? すごすぎない?


咲) 未来だからね


狂人) うん。説明になってないね


咲) それでは次回を


咲・狂人) お楽しみにー!!

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