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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
その男はヒーローか?
40/61

その男、ヒーローにして・・・ ・5

咲) はいでけたよ~


??) そうか。やっとか


咲) うん。やっとだよ~


??) なんでまたこんなに時間かかった?


咲) ・・・・・・・・・・・・


??) ・・・・ちょっとお話ししようか


咲) すみませぇぇぇん!!






??女) さぁ、僕の初登場シーンをご覧あれ!!

緑:「・・・そういえば松川。ここには沢山の生物兵器がいたんでしょ?」


3人で出口を目指しながら歩いていると、緑(名前がないと嘆いたので俺が『肌が緑色だから緑な』と名付けた。もちろん殴られたが・・・・)が呟いた


ちなみに松川とはさっき助けた女の名前だ


松川:「はい。最低でも100以上はいたはずです」


松川はメガネをクイッとしながら答える


・・・・いつの間にメガネを出したんだ?


緑:「なんでそれ全部ここにとどまらず外に出てったの?」


俺:「? どうゆうことだ?」


緑:「だってここには人間(えさ)がたくさんいたんだから何匹かは残ってていいと思うんだよね」


松川:「あぁ・・・。それはそうですね・・・」


緑:「でしょ?」


俺:「別にいいだろ? みんな外に出たかったんだよ」


ここ真っ白で目に悪いし、狭いし、なんだかとてつもなく臭いからな


緑:「あんたねぇ・・・」


松川:「・・・これは私の予想ですが、生物兵器たちは意図的に外に出されたんだと思います」


俺:「はぁ? それまたなんで?」


緑:「ゾンビ達と直に戦ってもらうためじゃない?」


松川:「いえ、ゾンビ達とは調教させてから戦わせる予定でした。調教もさせずに檻の外に出すのは危険ですので」


緑:「あ~、まぁそうよね」


俺:「じゃぁなんで松川は意図的に生物兵器が外に出されたと思ってるんだ?」


松川:「・・・実は4日前に1匹、いや1人研究所から脱走したものがいまして、その子の能力のせいだと思うんです」


緑:「1『人』?」


俺:「マジか。ってあれ? 生物兵器が逃げ出したのって確か」


松川:「28時間前です」


俺:「じゃぁなんでいまさら4日前に脱走した奴が戻ってきて生物兵器たちを外に出すんだよ」


そいつが一回逃げたが、施設に閉じ込められてる仲間を助けるために舞い戻って来たのか?


すげぇ燃える展開なんだが


松川:「いえ、戻ってきたわけじゃないんです。その子が能力を使って鍵を開けたり檻に穴を開けたりして、生物兵器を匂いか何かで外に出したのだと思います」


緑:「やけに断定的ね。その瞬間を見たの?」


松川:「いえ、見たというわけではありませんが・・・。『蟲』がたくさん外や中にいたので私の予想はあながち間違ってないと思います」


俺:「蟲?」


虫と言うと、蟻やカマキリとかか?


松川:「はい。彼女は『蟲を操り・進化させる能力』を持っていましたから」


緑:「蟲を操る? というか今彼女ってやっぱり・・・」


なんか緑が嫌悪感丸出しで松川を見る


松川:「・・・脱走したのは、親を始めた周りの方々が気味悪がり、まわりまわってこの研究所に来た女の子です」


・・・・なるほどね


俺:「蟲を操るからここに連れてこられ、研究対象になったのか」


松川:「はい。彼女の居た檻には虫のいやがる音波が常に流されていたのですが、彼女は蟲を進化させて音波をものともしない虫を作り出し檻に穴をあけて脱走しました」


俺:「怖ぇ」


進化って確か何百年もたたないと出来ないんじゃないのか?


緑:「檻に穴をあけるってあんた・・・」


松川:「彼女がたぶん虫を遠くから操り、生物兵器を外に出したのだと思います」


緑:「なかなか凄い能力ね・・・。関わりたくないわ」


俺:「他にも危険な奴がいるのか?」


松川:「他にも、とは?」


俺:「生物兵器で危険な奴だよ。もし外に脱出してそいつに出くわしたら大変だろうが」


俺は平和に暮らしたいな。うん


松川:「危険って言っても、生物兵器たちは総じて危険ですよ?」


俺:「じゃぁ特に危険な奴。『こいつにあったらとにかく逃げないとヤバイ』ぐらいの奴はいるのか?」


松川:「そうですねぇ・・・。花梨ちゃん以外となると・・・。あっ、花梨ちゃんとはさっきの蟲を操る女の子の名前です」


緑:「そんな事今はどうでもいいでしょ。とにかく危険な奴はなによ?」


松川:「え~、待って下さいね。といってもフード君が『こいつにあったらとにかく逃げないとヤバイ』っていう生物兵器は私の知ってる中では・・・・・・あっ、私の知ってる中で1匹だけ居ますね。フード君でも危ないのが」


俺:「へ~なんだよ? あとフード君やめろ」


なんだフード君って。服の特徴を名前にすんなし


松川:「原点にして頂点。キメラです」


緑:「キメラって何よ?」


俺:「たしか・・・・、顔はライオンで尻尾は蛇で」


松川:「あぁいえいえ、伝説上のではなく普通のキメラです」


俺:「普通のキメラってなんだよ」


普通にいねぇよキメラなんて


松川:「1番初めにこの研究所が作った生物兵器です。あなた以外の生物兵器の細胞が組み込まれています」


緑:「え? こいつ以外のってことは、46種類の生物兵器の細胞が入ってるってこと?」


松川:「はい。生物兵器が新しく出来るたびにキメラに細胞を入れましたからね」


俺:「そんな事が可能なのか?」


松川:「ギリギリ可能でしたようですよ。フード君と花梨ちゃんのように1匹しか種類ができませんでしたが・・・」


緑:「1匹だけでも脅威よ・・・」


俺:「フード君言うな」


松川:「あとは私の知ってる中ではいませんね。まぁ私が新入りでほとんど覚えてないのもありますがね・・・」


俺:「そうか、まぁ大丈夫だろ。俺変な能力持ってるし」


松川:「変な能力と言っても、フード君はまだ実験を1回もしてないので他にも能力があるかもですよ?」


俺:「そうかい。フード君いうな」


緑:「・・・・あっ、あそこにあるの階段っていうのじゃない?」


緑が階段を見つけた。ちなみに緑は階段を見たことがないらしい


緑:「あんたらが言ってたようになんかカクカクしてるし絶対そうよ! 変な形ね!」


うるせぇ


松川:「・・・そうですね。無事出口まで来れました。あとは脱出するだけです!!」


ちなみに松川が言うには階段先に出口があるらしい


俺はやっとこの臭い訳分からない建物から出られると思い気が楽になった


今思うとこの匂いは生物兵器を外に出すための物だったんだな


そこで俺はふと後ろの方で音がしたのを聞いた


・・・・・どうやら、ここにはまだゾンビ以外に何かいるらしいな


俺:「・・・・まぁ、俺らは外に出るから別にいいか」




SAID OUT



*****



SAID  ??





小さな研究所、名前は『国際細胞東研究所』


小さい研究所のわりに大きな駐車場ある


そんな小さい研究所に似つかわしくない駐車場の真ん中に


バケツを頭からかぶった血まみれの化け物と







その化け物の頭をバケツごと手で貫いている女がいた







??:「YOU(あなた)の死因は僕のfront(まえ)にでてきたことさ☆」

咲) おぉう、殴られた・・・


??) 2発追加で入りましたぁ!!


咲) ホゲフッ!?


??) 参ったかバカ


咲) なんで? なんで今自分殴られたん!?


??) 1つは緑からの依頼と、もうひとつは俺の私怨だ


咲) 何それ!?


??) おまえ名前適当すぎんだろ!!


咲) だって自分人の名前とか覚えられないし・・・


??) なんだそれ!? 新手の病気か!


咲) すみません


??) まぁ緑とか松川は別にいい。ただ俺の名前は何故決まらん!?


咲) 色々と貴方には伏線が


??) あぁ!?


咲) うわ殴らんといて!!



咲) じ、次回『その男、ヒーローにして・・・ ・6』・・・


??) 一応次回で俺の話は終わるんだな?


咲) うん。敗北者と同じだね


??) そうか。まぁ次回を


咲&??) お楽しみに~!!





??女) ねぇ君たち。僕の事忘れてない?

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