その男、ヒーローにして・・・ ・4
咲) でけたよぉ!!
??) お、今回は速いな
咲) インフルの時暇だったからね!
??) なるほど。ずっとインフルだったらよかったのに・・・
咲)今何て?
あれから俺達は1つの部屋ので女が目を覚ますのを待っていた
・・・・4分ぐらい
女:「・・・・・・・んぁ」
おぉ、なんかえろい声が・・・
緑女:「!! 起きた見たいね!!」
俺:「だから、あんま大きな声出すなよ」
緑女:「分かってるわようるさいわね!」
皆さん、これが逆ギレという物です
そんなこと話していたら女がこちらに気付いた
女:「・・・ここは・・・・どこですか?」
俺:「知らん」
女:「・・へ?」
緑女:「それを今から貴方に教えてもらおうとしてるの。安心して。ここにはあいつらを近づかせないから。後、いくつか質問するけどいいわよね?」
女:「は、はぁ・・・」
おい。いきなりの質問で女の人戸惑ってるぞ
緑女:「じゃぁ、ここは何?」
女:「ここは『国際細胞東研究所』ですが・・・」
俺:「細胞・・・?」
緑女:「いったい何する建物なの?」
女:「その名の通り、細胞を研究する所です・・・」
俺:「研究? 研究ってどんな?」
女:「えー、私はまだ入社して間もないので詳しくは・・・」
俺:「知ってる範囲だけでもいい。答えてくれ」
なんか嫌な予感がするな
女:「はぁ。確か、人間や動物の遺伝子・細胞を保存したり、変質・進化できるか調べ実験したり、果ては珍しい動物や新しく出来た細胞・遺伝子を人や動物に投与しましたね」
俺:「は!? それ明らかに犯罪のいきにたっしてるよなぁ!」
細胞をいじくっているのかここは・・・
恐いなぁ・・・
緑女:「・・・・え? じゃぁ私は珍しいからここに連れてこられたの?」
緑女は緑女で嫌なことに気付いたな
女:「は、はい! すみませんすみません!! やってはいけない事だとは思っていたのですが・・・・」
俺:「・・・まぁいい。お前1人責めた所で何も変わらな」
緑女:「ふざけんなこの野郎!!」
え~。俺がいいこと言う所だったのに~
女:「す、すみませんすみませんすみま」
緑女:「すみませんって言えばなんとかなると思ってんのこの野郎は!!」
野郎じゃないね
女:「ごめんなさいすみません許して下さいこんなはずじゃ」
緑女:「ごちゃごちゃうるさい!!」
女:「ヒィッ!!」
俺:「おい。その辺でやめとけ。まだこっちには聞きたいことがあるんだ」
なんか殴りそうな勢いだったから止めてみた
緑女:「あんたはそれでいいの!?」
俺:「何がだ?」
緑女:「あんたのその体、こいつらが変なことしたせいなのかも知れないのよ!!」
俺:「その体っておま、俺の体は何もおかしな所はないぞ? いたって健康だが?」
緑女:「化け物食う奴のどこがおかしくないのよ!!」
あぁ、そのことか・・・
俺:「・・・確かにおかしいかもな。だが、過ぎたことをたった1人の奴に責めても何ともならん。責めるならここにいた奴ら全員をせめなければならん」
はい俺いいこと言った! みなさん拍手を!
緑女:「・・・あんた。何者よ」
俺:「さぁな。今までの生きてきた記憶があまりなくて困ってるよ」
記憶は本当にない・・・
まぁ別にいいかな? あまり困る事もないし、言語も喋れる。道具の使い道も分かる
記憶にないのは家族や友達、そして今までの生活だけだ
別に困るようなことじゃぁ、ない
女:「うぅ・・。ごめん、なさい。ごめんなさいごめ、んなさい」
俺:「・・・・・・・・・」
緑女:「・・・はぁ!! 分かったわよ! 許す! 許しますわよバ―カ!」
俺:「日本語おかしいぞ」
緑女:「いちいちうるさい!」
どっちがうるさいんだか・・・とは言わない
俺:「全く・・・。それで、出口はどこだ?」
緑女:「そうよ出口! 出口はどこよ!?」
女:「え、えぇと・・・・。現在地が分からないことには出口の方向もなにも分かりません・・・」
俺:「・・・じゃぁ、結局振り出しか」
めんどくせー
緑女:「なによそれ! せっかく助かると思ったのに!!」
はいそこ静かに
女:「あの・・・。なにか特徴のある檻や部屋は有りませんでしたか?」
俺:「・・・? 特徴のある部屋かぁ・・・」
確かにここまで来るのに檻や部屋はたくさんあったな
どれもこれも同じようなつくりだったが・・・
緑女:「あ~ッと。特徴ってどんな?」
女:「番号が振られてたり、名前が書いてたりする部屋です」
俺:「ふ~む? いまいち分からんな」
そこまでじっくり見てない
緑女:「あっ! それなら、こいつの寝てた部屋に番号と名前が書いてたわよ」
緑女が俺を見ながら言う
女:「本当ですか? なんて書いてありましたか?」
緑女:「確か、『 最終クリーチャー 47番 127人目 』だったかしら?」
女:「!?」
俺:「どうした?」
てか、俺の寝てた部屋にそんなこと書いてたのか
全く気付かんかった
女:「じゃぁ彼はもしかして・・・・・? いやでもあれは成功が困難で・・・。 いやでもそれならさっきの行動などにも説明が・・・。だとしたら成功したのかな・・? いや、逆にそれ以外にさっきの状況は説明できない・・・・。ということは、成功? 奇跡的に成功したんだ・・・!!」
なんかブツブツ言いだしたと思ったら、女がいきなり俺に抱きついてきた
俺:「ウワッと」
ふむ。意外と軽い
緑女:「え? 何? なんでそうなったの?」
緑女が動揺している
女:「やった! 成功だ!! 最後の最後で成功したんだ!」
*****
女:「ふぅ・・・落ちつきました」
俺:「お、おう」
緑女:「ねぇ。なんであんなに喜んでたの?」
女:「実験が成功したからです」
俺:「?」
女:「貴方は私たちの、いや全人類の最終兵器です!!」
女が興奮しながら言う
俺:「いやだから大きな声出すなと」
緑女:「どういうわけ?」
緑女が俺の忠告をさえぎって言う
女:「彼は、唯一ゾンビウィルスを消しさる体質を手に入れているのです!」
俺:「? ゾンビ、ういるす?」
難しい単語が・・・
女:「そう。あなたはゾンビを捕食して何ともない。それどころか力が増してますね?」
俺:「まぁ、確かにあいつら食べれば力がみなぎるが・・・・」
女:「つまり、貴方はゾンビを食べるゾンビになっているのです」
・・・・・・はぁ? いまいち分からんな
緑女:「先生。訳が分からないので簡単に教えてください。後ゾンビ? の事も教えてね」
緑女、いつからお前は生徒になったのだ?
女:「分かりました。
まず、『国際ウィルス西研究所』というところからゾンビが発生しました。いや、正確にはゾンビになるウィルスが外に持ち出され、各地で同時にゾンビが生まれたのです。理由は分かりません」
何やってんだ国際ウィルス西研究所・・・
女:「で、1週間が過ぎるとそこらはゾンビだらけ。これはヤバイと私たち『国際細胞東研究所』と『国際動物北研究所』はただちに力を合わせ、ゾンビに対抗する生物兵器を作りだそうとしました」
『国際細胞東研究所』と『国際動物北研究所』を組み合わせて生物兵器を、か・・・・
めんどくさ
女:「実験は無事成功していき、46種の生物兵器が誕生。ここまでは良かったのですが、少し急ぎすぎたようで生物兵器たちの数が檻の数よりも多くなってしまいあれよあれよと言う間に生物兵器たちは研究所を壊し外に逃げ出しました」
何やってんだバカ
女:「それからはゾンビも侵入! 固まっていた生物兵器から命からがら生き残った研究員をゾンビたちは食べてしまい、残ったのは私だけ・・・。それで、あなた達と合流。今ここですOK?」
俺:「NO!」
大事なことが抜けてますよ。先生
女:「!? 何故ですか!?」
俺:「俺が最終兵器と言う説明がされてない」
緑女:「あ、確かに」
女:「あぁそうでしたね・・。えぇと。
ゾンビに対抗するため私たちは生物兵器を作っていました。ここまでは話しましたよね? そこで、実質最後の兵器になったのは貴方、通称『グール』です。貴方は『ゾンビウィルスを食べると力が増え、傷が癒える能力』と『人間としておかしな身体能力と力』を持っています。あっ、ゾンビウィルスを食べないで1ヶ月過ごすと死ぬので注意して下さいね」
俺:「最後の説明待て」
え? 俺あいつら食べねぇと死ぬの?
緑女:「あぁ、だから天井をジャンプしたりできたのか」
そこ、1人で納得すんな
女:「はい。これで説明は終わりです。あと、出口の位置もだいたい見当が付きました。サッサお行きましょう」
そういって女はドアに近づき、ドアに耳をくっつける
おそらく、外にゾンビがいないか調べてるんだろう
俺:「先生。ウィルスたべないと死ぬってとこ詳しく説明を・・・」
緑女:「つったってると置いてくわよ!」
緑女がドアを開け、さっさと行こうとする
俺:「・・・・・まぁ、いいか」
なんていうか、めんどくさい・・・・
咲) はい乙でした~!!
??) 説明長い。あとそんなに謎も解けてない。だるい。以上の事からおまえ死ね
咲) ひ、酷いなぁ・・・
??) 結局何だったんだよ。てかいい加減俺らの名前だせ!誰1人名前らしい名前ねぇじゃねぇか!
咲) つ、次こそはちゃんと名前出すから。ていうか君の名前『グール』じゃ・・・
??) ださい!却下!!
咲) え~
*
咲) 次回!とうとうあの人が!!
??) あの人って何だ!?
咲) 狂人・敗北者の最後のお友達です!!
??) 誰だ狂人と敗北者!? お前ちゃんと名前つけろよ!!
咲) 次回!『その男、ヒーローにして・・・ ・5』!!
咲&??) お楽しみに~!!