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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
その男はヒーローか?
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その男、ヒーローにして・・・

咲) 皆、自分の事覚えてるかしら・・・・?


??)  さぁ? 死んだと思われてるんじゃないの?


咲) ・・・・まぁ、結構あいちゃったしね


??) だよなぁ。しかも主人公3人目を出す直前にだもんな~。てか、3人ておま、何してんだよおい


咲) し、仕方ないじゃないか! 自分はこの世界全体を書きたいの! 狂人だけじゃ足りないの!


??) 子供かお前わ


咲) もう・・・。 あっ、それでは『その男、ヒーローにして・・・』、始まり始まり~

ばたん!! ・・・・という音で俺は目が覚めた


そして、俺が目覚めた場所は地獄だった


元は白かったであろう部屋の壁はそこら辺に転がっている肉塊が出す液で真っ赤に染められ、俺が寝ていたベットにもその赤い液が付着していた


左を見て見ると何体もの頭を潰された死体が山になっていた


前を見て見ると、開きっぱなしの扉があった


「・・・・・・・ぁぁぁぁああああ」


「うあぁぁぁあぁっぁ」


「あぁぁぁぁぁああぅう」


その開かれた扉からおよそ生きてるとは思えない白衣を着た『化け物』が何体か部屋に入ろうとしていた


俺は独り言を呟いて白衣を着た『()()』に近づいて行った






俺:「・・・・・食い散らかして、やるよ」





SAID OUT





SAID ??





 私:「あ~、もうダメだぁ・・・・。もうこれ死ぬわ~・・・」


私は今、『研究所』の奥の部屋で膝をつきながら絶望に浸っていた


今思えば私の人生絶望しかなかったな・・・


町一番の病院で産まれた私は、すぐに親から見捨てられたらしい


なんせ、私は生まれた時から肌が『緑色』なのだから


親はすぐにどこかに行ってしまったらしい


病院に私を置いたまま・・・


そして何故か病院の先生の行動は早かった。私をすぐにこの研究所に入れたのだ


そして、私は研究所にいる沢山の異形な化け物たちと同じように檻の中で生活することになった


たまに来る白衣を着た人たちは、私に言葉や知恵をくれたから少しは感謝をしている


ただ、白衣の人たちが私を見る眼はいつだって私を苦しめた


ただの好奇心で見る眼


汚物を見るような眼


可哀そうなものを見る眼


恐怖している眼


私はどの眼も嫌いだった。だから、みんな死んじゃえばいいのにと思ったりもした


そしたら、みんな死んで化け物になった・・・


そして、その化け物は私を食べようと檻を壊して襲ってきた


幸い無傷で逃げれたが檻から出ても周りは化け物だらけだ


私は走った。出口がどこにあるかなんて知らない・・・


確かに私はここで14年間育ってきたが、檻から出ることが年に数回しかなく、出るときは目隠しをされていたからこの研究所の道筋など分かるはずがないのだ


そうして化け物から逃げていると、『 最終クリーチャー 47番 127人目 』と書かれた大きな部屋に出た


そこにはベットが1つあり、誰かが寝かされている


ただ、今はそんな事よりも隠れなければならない・・・


そして私は何故か積み重なっている頭の潰れた死体の反対側の方に扉があるのを発見した


死体を見るのは嫌だったけど、死体なんかより気持ち悪い化け物達を私は見て来たのだし、頭の潰れた死体なんて解剖されてきた人たちに比べたら可愛いものだ


私はすぐに死体の反対側にある扉のノブをひねった。鍵は運のいいことにかかっていなかったのだ


「・・・・・・・ぁぁ・・ぁぁぁ」


「・・・・ぁぁぁ・・ぁ・ぅぅ」


「・・・ぁ・・ぁぁ・」


化け物がもうそこまで迫ってきている・・・・


私はすぐに部屋の中に入り


『ばたん!!』という大きな音を立てて扉は閉まった


私:「・・・・・ふぅっぅぅぅぅ」


私はなんとかなったと大きく息を吐いた


だが部屋をキョロキョロと見て見ると、私が今入ってきた扉以外の物はここにはなかった


私:「・・・・なんだ、たんに私が死ぬ時間が延びただけなんだ」


こうして私は今までの人生を悲観していた


悲観していて気付く


あれから何十分かたったが、一向に化け物がこの扉をたたかない・・・・


これは少しおかしい。化け物どもは私を、生き物を必要に追いかけて来たのだ。それが部屋に隠れただけでまけるとは思えない


おそるおそる扉に耳をつけて部屋の外の音を聞いてみる




・・・・・・後悔した




どうやらあの化け物どもはあの部屋になぜか積まれていたあたまの潰れた死体を食べてるらしい


骨を折る音。グチュグチュという悪寒が走る気持ちの悪い音。ブチンッという肉を引きちぎる音


私はすぐに扉から離れ、部屋の隅の方で震えることになった。そして、ポロポロと大粒の涙が出て来てしまい、涙は緑色の私の頬をつたい床に落ちていった


死体の次は私だと思うと、自然と涙が出てくるのだ・・・・


そして時間が分からなくなるまで泣きじゃくっていると、



不意に扉が開いた



私はとうとう来たかと身を堅くした。だが目は閉じない


絶望しながらも私は、希望を捨ててはいないのだ


もしかしたらまだ逃げれるチャンスがあるかもしれない。目をつぶってしまえば、そのチャンスにすら気づけない


そうして、扉を開けた化け物を見て見ると血まみれで深くフードをかぶった男だった


幸い1人だけらしい。ならばすきをついて男の後ろの扉から出て逃げ切ってやる


そう思い、足に力を入れ走る体制を作り上げ、走り


男:「あぁん? 生きてるだと?」


出そうとしたところで男は喋った


私:「・・・・・・・・・・・・え?」


男:「え?」


2人して間抜けな声を出した
















こうして緑色の女は、ヒーローと出会ったのだ・・・・・

咲) よしなんとかなった!


??) どこがだよ。俺の名前出てきてねぇよまず俺は誰だよ


咲) ・・・・・ヒーロー?


??) なんで疑問形なんだよ!? これじゃぁ緑女が主人公みたいじゃねぇか!!


咲) はい次回予告~


??) あっ! お前めんどくさいからって



咲) 次回! 『その男、ヒーローにして・・・ ・2』!!


??) まさかの続編かよおい


咲) では次回も、


??・咲) お楽しみに~!!

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