表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
敗北者
30/61

敗北者の観光

敗北者) みんな久しぶり? 人畜無害の敗北者だよ?


咲) ホントに久しぶりだな~。 どこら辺が人畜無害?


敗北者) というか、誰のせいで久しぶりになったのか分かる?


咲) 自分が君を旅に出したからかな~


敗北者) ・・・まぁいいや、僕も旅したかったのはホントだし?


咲) それでわ話すこともないし、『敗北者の観光』始まり~


敗北者) いえ~?


 僕:「すいませーん? 僕だけを保護してくれませんか~?」


少女:「私も保護してくださーい」


どうも、人畜無害の敗北者でございま~す


僕が親友の1人である狂人の国から旅立ってから約2週間ほど、色々な人間を裏切ったり見捨てたりしながら旅を続けている


ゾンビはどこにでもいるようで、あの町から出てからもたびたび襲われた


トラックに()ねられたりゾンビに噛まれたりしながらもこの世界を観光していると、旅仲間が1人と1匹できました


そんな僕の前には5人群れをなしてる人間がいます


男A:「なんだてめぇらは?」


僕:「僕ですか? 僕はただの人間ですよ?」


少女:「私は『想華』といいます。名字は捨てました」


男Aは想華の言葉をスル―して、汚いものを見るように僕を見る


おかしいなぁ。狂人のくれたお面のおかげで人を不快にするヘラヘラ笑顔は隠れているのにな


男B:「おい男、そうゆうこと聞いてんじゃねぇよ。お前なめてんのか?」


頭の悪そうな男が僕を睨みながら言う


僕:「僕が君をなめるわけないじゃないか? 君は馬鹿なのかい?」


男B:「はぁ? もう一遍言ってみろよこの野郎・・・!」


男Bは僕の胸ぐらをつかみながら言う


全く、こういう頭の悪そうな奴は我慢を知らない。こんな安い挑発ごときで何キレてるんだか・・・


男C:「おい待て、生存者を見つけたらまずは何もしないで奥山さんとこまで連れてくことになってるだろうが」


男Bを別の男が止める


男B:「・・・・クソが」


男Bは少し考えてから僕を突き飛ばす


僕:「おっとっと? 全く、今時の馬鹿は他人を優しくするという心を知らないのかい?」


男E:「・・・こいつ調子のってるぜ?」


男B:「おい、こいつボコっていいよな?」


男D:「俺も手伝うぜ」


2人の男が拳を握りながら僕に近づく


男A:「やめろ。そんなことしたら俺らが奥山さんに殺されるぞ? それにちいせぇ女もいるんだ、もっと考えろ」


それをこのグループのリーダー格らしきAが止める


男D:「・・・ったく、運が良かったな」


僕:「運がいいのが僕の唯一の長所だからね?」


男C:「おいお前、調子に乗れるのは今だけだからな」


僕:「そんな事分かってるよバ~カ?」


男E:「いちいちイラツク奴だな。奥山さんの命令がなかったら殺してるぜ・・・・」


僕は男Eが小さくつぶやく声を聞いた


・・・・なるほどね。なんとなくこの人間どもの上下関係が分かってきたぞ


男A:「落ちつけ。さっさと奥山さんとこ行くぞ。・・・・・おまえら2人とも俺らについてこい」


僕:「オーライ?」


想華:「わっかりました~」






*****






男5匹に連れられて来たのは、ちょっとしたバリケードを周りに張り巡らされている男女が7匹くらいたむろっているコンビニだ


ふむ。ちゃんと『花梨』はついてきてるね


男A:「くそっ、化け物共が増えてやがる・・・」


男C:「あぁ。だが1人も俺らに勘づかなかったのは運が良かった」


僕:「だから言ったでしょ? 僕は運がいいんだ」


男D:「誰もてめぇの話なんか聞いてねぇよ」


僕:「いや、君が聞いているじゃないか? ツンデレ? 男がやっても気持ち悪いだけだからやめてくれる?」


男D:「・・・・・・・殺す」


僕:「いいのかなぁ勝手に僕を殺しても? 奥山さんに怒られちゃうよ~?」


男D:「・・・・・・チッ!」


男A:「静かにしろお前ら」


女A:「なになに~? 新参者~?」


後ろから声がいきなりした


後ろを見ると髪が真っ赤な女が僕らを見ていた


染めたのかな? 将来ハゲるぞ


男B:「あぁそうだな。・・・・いや、この男は違うな」


女B:「え? どういうこと?」


次はまだ5月なのにへそを出した服を着ているピアスをした女がやってきた


男E:「こいつ生意気だから奥山さんに殺されると思うぜ?」


男B:「だよな~!」


女B:「え~なにそれかわいそ~」


そういいながら3匹はゲラゲラと汚い笑い声をあげる


女C:「ていうか、なんでお面なんかしてるの?」


どこからかやってきた化粧が濃い女Dがお面に触ろうとしてくる


僕:「やめろよ汚い手で触るな? 君みたいな生ゴミが触っていいものじゃないんだよ? ・・・・それにしても臭いね君? 体臭がゴリラ並みだよ? あっ、顔もゴリラ並みだったね? あぁ、匂いがうつるから僕にあまり近づかないでね? いや~ホントに臭い臭い?」


僕の言葉で周りの時間が止まったように静まり返った


僕は意識しないでザ・ワ―○ド使えるんだぜ!


女D:「あぁ死んだわねこりゃ」


男F:「馬鹿だなあいつ」


女B:「最低ねあんた」


女A:「うわぁあの女ざまぁないわ」


最初に時間を動かしたのは野次馬の皆さん


女C:「っ~!!」


その次は体臭ゴリラさん


男B:「ぎゃはははは!! こりゃだめだ確実に死んだなお前!!」


そして最後に男B。ギャははってお前・・・


少女:「? 何で確実に死ぬんです?」


少女が女Aにこの状況の説明を求む


女A:「あいつ奥山の彼女でさ、あいつが奥山に頼めばなんでも願いを叶えてもらったりなんだりしてもらっていてここじゃ天狗になってたのさ。あっ、奥山ってのはもちろん知ってるよね?」


僕:「いや? そんな人全く知らないね?」


女A:「あれ? そうなんだ。この街では結構有名なのに・・・。まぁいいか。奥山ってのは、まぁ簡単に言うとこの街の不良を束ねていた奴さ。今じゃ束ねる不良も少ないけどね・・・。ここでお山の大将気取ってるウチのボスさ」


僕:「ボス?」


女A:「そうボス。あいつは『あの日』にこのコンビニを占拠して、自分の物にしたのさ」


少女:「へぇ~・・・。奥山さんってすごいんですね」


女A:「確かに奥山はすごいんだろうけど最悪な奴だよ」


少女:「どういうことです?」


女A:「奥山は自分の思い道理にならない奴を殺すのさ」


おぉう、それはそれは僕と気が合いそうですネ


女A:「現に大人やはむかってった男達が4~5人殺されてるよ」


僕:「ふ~ん? 周りの人はその時どうしたの?」


女A:「ここには奥山のような屑しかいないから、ただ笑ってたよ」


女Aはすこし悲しそうな顔をして言う


僕:「へ~そうなんだ~?」


少女:「・・・ちゃんと聞いてますか」


僕:「ときどき?」


女A:「気楽ねあんたは・・・・。殺されるってのに」


僕:「え? 僕が殺される? それはまた何でさ?」


少女:「つい3分前を思い出してみましょうか」


男A:「おいお前ら、奥山さんが呼んでるぞ。早く来い」


僕が3分前を思いだそうとしたら男Aの声が響いた


僕:「え~? 僕、動きたくないから行かない?」


男A:「はぁ? お前、いい加減にしろよ?」


うるさいぞ名もない男よ


女A:「あんた、逃げなよ」


同じく名もない女が僕の耳元でこっそりと言う


僕:「・・・なんでさ?」


女A:「このままだと殺されるからだよ!」


いやあの耳元で叫ばないでください


僕:「いやぁ、僕動きたくないしまず僕は死な」


??:「大丈夫だ。動かなくていい」


僕:「あっ、そうですか~、ありがとうございます?」


??:「ここでお前は死ぬからな」


僕が声の方向を向こうとしたとき、いきなり後頭部に鈍い感触がした・・・・・・

咲) まさかの続きものです


敗北者) また次回も僕が出るのかい?


咲) そうだね。・・・てかよく旅の仲間ができたね~


敗北者) ねぇ? 僕もびっくりだよ?


咲) ですよね~



咲) 次回、『敗北者の観光・2!』


咲・敗北者) お楽しみに~!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ