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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
初めに・・・
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狂人の日常 2

咲) 今回は女性が初登場!!


狂人) やったね!!

2037年6月19日


 3階建ての建物の屋上では2つの影が言い争っていた


構図はお面をかぶった少年と塀の外に身を乗り出した少女という構図だ





*****





少女:「あなた一体何なの!?」


僕:「少なくとも人類だよ」


あぁ・・・、どうしてこうなっちゃったんだろ? 僕はただ天気がいいから建物の屋上が開いてる事をいいことに昼寝しようと思っただけなのに・・・


少女:「そうゆうこと聞いてんじゃないの! 何でこっちを黙ってみてんのよ!!」


僕:「え? いやそこにいたら危ないな~って」


少女は何故か塀に立っていた


さぞかし眺めがいいことでしょうね


少女:「いいのよ別に危なくても! 私はこれから死んでやるんだから!!」


僕:「? 君死ぬの?」


何でだろ?病気かな・・・


少女:「ええそうよ死ぬのよ!ここから落ちてやるのよ!!」


あっ、フライアウェーの方でしたか、分かります


僕:「え~、きっと痛いよ?」


自殺志願者:「痛いとかじゃなく死ぬからね!?」


わっかんないよ~? 僕のムカデ好きの『親友1』なんて4階から落ちてもなぜか無傷なんだから


僕:「何で死ぬの?」


とりあえずヤジウマ心で聞いてみる


自殺志願者:「なによ、あんたには関係ないでしょ!?」


僕:「自殺してる場合じゃないでしょ~、今から学校行かないと遅刻しますよ~」


自殺志願者:「今はもう昼よ!」


僕:「学校行くのが子供の仕事でしょうが!!」


自殺志願者:「何でいきなり強気に!? てかその仕事はあんたもでしょ!」


僕:「僕の仕事? ・・・・自販機の下あさりのこと?」


自殺志願者:「それ仕事じゃない!」


僕:「なん・・だと・・・?」


自殺志願者:「もう黙れこの頭がおかしな人間が!!」


僕:「ありがとうございます」


自殺志願者:「褒めてないよ!?」


この自殺志願者テンション高いな~。ほんとにフライアウェーする気あるのかな?


僕:「よし。寝るか」


自殺志願者:「何故にッ!?」


僕が日当たりのいいところに移動する際に自殺志願者は少し体をこわばらせたが僕が寝転がると一気に脱力したらしかった


・・・・枕持ってくればよかったかな?


自殺志願者:「あんた、何考えてんのよ?」


僕:「え? 枕持ってくればよかったかな~って」


自殺志願者:「・・・・・まったく、言動といい顔といい行動といい、ふざけてんの?」


自殺志願者が少し落ち着きを取り戻した


僕もそろそろちゃんと質問には答えようかな


僕:「心外だな~。言動と行動はこれが普通で、顔はいつも真面目なんだよ?」


お面はいつも何にしようか悩む


あっ、ちなみに今日は『ミクロ戦士・ウ○トラマンミクロ』である


自殺志願者:「お面が本気の顔ってなによ・・・」


僕:「ちょっと僕は顔がコンプレックスなのさ」


皆、僕の顔見るとかわいいかわいいって言うんだ・・・・


僕は17歳の男子だ! 男に可愛いとか言われたら悲しくなるぞ!!


自殺志願者:「・・・そう。あなたもいろいろ言われるのね」


分かってくれますか僕のこの気持ち!!


僕:「そうだ。少しは落ち着いたかな?」


僕は上半身を起こして聞いてみた


自殺志願者:「え、あぁ。うん、おかげさまで落ち着いたかな。・・・・・あ~。なるほどね。ありがと」


・・・んぇ? 何で僕今お礼言われたん?


僕:「・・・・なんで僕なんかにお礼するのかはわからないけど、今なら君が自殺する理由を教えてくれたりするかな?」


ヤジウマ心、復活!


自殺志願者:「・・・・まぁ、いいわ。私にはあなたみたいにかまってくれる人すらいなかったからね」


僕:「悲しいこと言うなよ~」






*****






自殺志願者の死ぬ理由を聞きました。え? 内容? イジメとか親からの圧力とかのべタ―な奴でしたよ?


ていうか、何回か同意とか意見とか求められて忙しかった・・・


自殺志願者:「ふぅ・・・。ありがと、スッキリしたよ」


僕:「おー、それはよかったよかった。んで、フライアウェーはするの?」


自殺志願者:「いや、ちょっと考え直したよ。私の人生」


自殺志願者(14歳でした)がなんか壮大なことを言ってる


僕:「そっかぁ。まぁ、僕から最後に言えるのは、人生は楽しまなきゃ損な事と、沢山のいい人、悪い人が暮らすこの世界でいかに自分らしく生きれるかが人生の楽しさを決めるってことだよという所らへんかな」


ちょっとドヤ顔で言ってみる


・・・・あっ、お面してるから分からんか


自殺志願者:「アハハ、お面しててもドヤ顔してるって分かるよ」


自殺志願者はそう言って笑った


その顔はまるで久しぶりに笑えたという顔だった・・・


僕:「まったく、笑うと可愛いのだからもっと笑えばいいのに」


自殺志願者:「・・・・・ッ!? わ、か、え、あ、ありがとぅ。そんなこと言われたのは始めてかも・・」


自殺志願者が何故か僕から顔をそむける


? なんでや?


僕:「・・・さて、眠気もなくなっちゃったし、帰るかな」


自殺志願者:「そ、そうね・・」


僕と自殺志願者は並んで (この時も顔をそ向けられていました) 屋上から出た


自殺志願者:「あ、そうそう!」


僕:「ん? どしたの?」


急に自殺志願者が声を出した


自殺志願者:「あなた、名前は何なの?」


あ~、そのことか・・・


僕:「僕は人に名前を教えない主義でして、偽名を使うよ?」


自殺志願者:「・・・あなたはほんとに分からない人ね。じゃぁ、あなただけ偽名ってのもあれだから私も自殺志願者でいいわ」


僕:「オーライ。分かったよ」


自殺志願者:「それで、あなたの偽名は何?」











僕:「『狂人』、これが僕の偽名、いや、もしかしたら本当の名前だよ」

咲) お面って顔かゆくならんか?


狂人) 慣れれば大丈夫だよ



咲) 次回、狂人の日常3


咲・狂人) お楽しみに~!

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