国の周りの事
咲) 1つ言わせてくれ
狂人) おお。更新遅れたくせにふてぶてしい
咲) 1つ、言わせてくれ
狂人) 別にいいけど? ただ更新遅れた理由も教えろよ?
咲) テスト爆ぜろ
狂人) あっ、理由教えなくていいよ
僕:「わぁ~!! 今日はなんていい天気なんだろうか!」
僕が朝起きて小屋の外に出て見ると、空は曇りを知らぬ顔で青々と輝いていた
優しく頬を撫でる風が心地よく、耳を澄ましてみるとどこかでさえずる小鳥らの声が楽しく歌を歌い、草木は太陽が降らす光の雨を受け、まるで草木自身が緑色の光を放っているように生き生きとしている。気温も丁度よく、もうすぐで春が本格的に始まることを僕に予感させてくれる
心和:「国王、おはようございます」
心和ちゃんがいつもどうりどこからともなく現れあいさつしてきた
僕:「やぁ心和ちゃんおっはー」
心和:「いつごろ『外』に出るのですか?」
ちなみに今日は『国』の周辺を見に行く予定です
僕:「今からだね」
心和:「今からですか? ですが国王は今起きたばかりでは・・・」
僕:「大丈夫。それにこんな爽やかな日にぐずぐずなんかしてられないよ!」
心和:「そうですか。何人で行きますか?」
僕:「僕1人だよ」
心和:「!? 国王1人で『外』にですか!? それは危険です!」
心和ちゃんが僕に大声をあげるなんてよっぽど驚いたのかな
僕:「無問題だよ~。それに明日からは国民それぞれの仕事をしてもらおうと考えてるから今日はゆっくり休んでいてもらいたいんだ~」
とりあえずどうでもいい理由を述べておこうか
心和:「で、ですが、さすがに国王1人で『外』に行くのは」
僕:「それに、僕の散歩に邪魔はいらねぇんだよ」
僕は早く『外』に遊びに行きたいんだよ
心和:「っ・・・」
僕:「ということで、国の周りを見てくるのは僕だけで十分なのさ」
心和:「待ってください国王! 私もついて行きます!」
僕:「いいよ」
心和:「確かに国王にとって私は邪魔で・・・・・え?」
僕:「いやだから、別についてきても良いよ」
とにかく『外』に出れればもういいや
心和:「え? いやあの、良いのですか?」
僕:「うん。ただ僕の邪魔にならないようにね?」
心和:「はい!!」
*****
心和:「ここにはあまりゾンビはいませんね」
『国』を出てから10分後、僕の前を歩く心和ちゃんが言う
何でも心和ちゃんが僕の前を歩く理由は『国王に化け物などが襲ってきてもすぐに盾になれるように』だそうだ
心配性ですネ
僕:「そうだねぇ。餌となる人間があまりいないからなのかな?」
まぁゾンビ出てきても『敗北者のバット』を国に忘れたから逃げるしかないんだけどね~
心和:「確かにここから町に行くには徒歩1~2時間ですからね。ですが、1つも民家が見えないのはどういうことでしょう?」
僕:「確か、今年の日本の人口の約半分は60歳以上のお年寄りだから街に人口介護を受ける年寄りと介護する若者ががまとまってるんじゃない?」
心和:「そうですかね?」
僕:「まぁたんにココが過疎の進んだ田舎だからかもしれないし」
心和:「なるほど。確かに納得できますね」
僕:「にしても何もないね」
心和:「そうですね。ですが、何もないおかげで見通しが良くゾンビの接近にもすぐに気付けます」
僕:「でも草むらに潜んでたりしら大変だよ」
そう言って僕はもうもうと茂っている草むらに目をやる・・・・
僕:「うん?」
心和:「どうしましたか? まさかゾンビ」
僕:「いや、ゾンビではないよ。ただ少し大きな珍しい虫がいたんだ」
心和:「あっ、そうなのですか。どこにいるのですか?」
僕:「あ~、もう草むらに隠れちゃったね。結構珍しかったんだけど」
心和:「そうなんですか? それは少し残念ですね」
僕:「心和ちゃんは虫は苦手?」
心和:「いえ、あまり苦手ではありません」
僕:「そっか」
心和:「・・・・国王は、か弱い女の子が好きなのですか?」
心和ちゃんが振り返って僕をじっと見ながら言う
僕:「女の子ならなんでも大好きだよ」
即答しましたよ。えぇしましたとも
心和:「・・・・・そうですか」
心和ちゃんはすぐに前を見てしまったのであまりちゃんと見えなかったが、なんか悲しそうだった・・・
*****
心和:「国王、何か見えます」
あれからさらに40分、また心和ちゃんが言った
僕:「え? あっ、ホントだ」
確かに何かが山を作ってる
心和:「ここは・・・、・・・ゴミの山?」
僕:「うえ、これきっと街から出たゴミをここに集めてるんだよ」
心和:「見た限り生ごみなどの類は捨てられていませんね」
僕:「そうだねぇ」
僕はとりあえずゴミの中に入って行く
お、このリュック使えそうだ
心和:「え? 国王? や、やめてください!」
僕:「え!? 何を!?」
急に叫ぶ心和ちゃん怖ッ!
心和:「そのゴミを素手で触ることです!! 国王の綺麗で優雅なお手が汚れてしまいます!」
僕:「え? いやでもほら、もしかしたら使えるものが」
心和:「でしたら私が拾いますので国王は見ていてください!」
僕:「いやそしたら心和ちゃんの手が」
心和:「いいですから!」
僕:「はい・・・」
・・・・・国民の覇気に無様にビビる国王って
*****
心和:「国王。太陽もそろそろ沈みますでしょうし」
さらにさらにの50分くらい後、心和ちゃんがまたまた言った
僕:「そうだね。じゃぁ今日はこれくらいで帰ろうか」
心和:「・・・・・・・・・」
心和ちゃんがさっき拾ったリュックをジト―って見ている・・・
僕:「・・・大丈夫だって心和ちゃん。これそんなに汚くないよ」
心和:「ですが」
僕:「全く・・・。・・・・あっ、また居た」
僕はため息をつこうとして前を向き、またあの虫を見つけた
心和:「? またとは?」
僕:「ほらあの虫」
僕は虫に指をさして言った
心和:「・・・・・・・・・・・・・・・」
するとどうでしょう、心和ちゃんは固まってしまいました
僕:「心和ちゃん? どうしたのそんなに目見開いて? 怖いよ?」
心和:「こ、国王、あの巨大グロテスク生物がさっき見た虫ですか?」
僕:「うん。そうだよ。いやぁホント珍しいよねぇ」
心和:「確かに珍しいですね。本当に珍しいですね。もうほんとどうしたらいいのでしょうか」
僕:「にしてもここら辺に『70cmくらいの胴体で6本の長い脚がキュートな大きな顎をお持ちの虫』なんて居たっけかな~?」
心和:「全く見当もつきません国王さっさと帰りましょうそうしましょう」
僕:「そうだね。でもあの虫どうする? 捕まえる?」
今の僕なら、捕まえられない!!
心和:「捕まえません帰ります」
僕:「でっすよね~。じゃぁ帰ろうか」
こうして僕等は虫を無視して帰りました
帰った後に心和ちゃんが国民に虫の事を必死に国民に教えていたのはまた別の話で
咲) テスト怖いんだけど。特に生物怖いんだけど
狂人) 知らんわ
咲) お前はいいよな~勉強しないで
狂人) 世の中勉強できない子供だっていんだぞ~?
咲) はぁ・・・・それもそうだな。うん。ガンバロ!
狂人) うん。頑張れ!
*
咲) 次回はとうとう『敗北者』のターン!
狂人) おっ、僕の大親友その1か!
咲) 次回、『敗北者の観光』
咲・狂人) お楽しみに~!!