ゾンビの事
狂人) サブタイトル、ちがくね?
咲) 気にすんなって☆
狂人) ちょっとそこに正座しようか☆
咲) 分かりました
僕:「ゾンビって食えるのかな?」
直子:「よし、少し落ちつきましょうか」
皆で体力づくりをしているさなか、僕のつぶやきに近くにいた直子が反応する
僕:「いや、ゾンビが僕等を食べるなら僕らもゾンビを食べてやろうかなと」
直子:「なんですかその考え方!?」
僕:「ほらよく言うじゃん。『目には目を、歯には歯を、メイドさんには猫耳を』って」
直子:「最後は『人食いには人食いを』じゃないですか!? しかもメイドさんって・・・」
『人食いには人食いを』? カニバリズムここに極まりっすね
僕:「大体ゾンビは僕たちや動物は食べるのに植物とか虫とかゾンビとか石とかは食べないのは何故だ!?」
直子:「そんなこと私が知る訳ないじゃないですか。あと石はさすがにない」
僕:「てか今思うとあいつらはホントにゾンビなのかな? 腐ってるただの人だったりして」
だとしたら僕はただの人を殺したのか!!
うっける~ww
直子:「腐ってる時点でただの人じゃないよね~」
僕:「ですよね~。あ~、なんかゾンビの事考えてるとなんか気になってきたぞ!」
心和:「国王。もしかして今まで気になってなかったのですか?」
いつも僕の傍らにいる心和ちゃんが自分の体力作りのメニューを終わらせたらしく聞いてくる
僕:「これっぽッちも気にならなかったね」
直子:「国王は馬鹿なの? 死ぬの?」
心和:「直子さん。国王になんてこと言うのですか?」
心和ちゃんが少し低い声で直子に言う
僕:「いいよいいよ心和ちゃん。ゆるしてあげてね」
心和:「国王がそういうのでしたら・・・」
直子:「・・・・解せぬ」
直子が不満そうです
僕:「とりあえず、ゾンビは何なのかを考えようかな」
直子:「ですね。てかゾンビの事考えるの遅いなおい」
仕方ないじゃん、あいつら影薄いんだから
僕:「とりあえずゾンビ達の情報がほしいな~」
心和:「国民とゾンビ達について情報交換をするのはどうでしょうか?」
僕:「おぉナイスアイディ~ア! じゃぁとりあえず聞いて回ろうか」
直子:「私も暇だから行くかな~」
どうやら直子も一緒に来てくれるようだぞ
*****
心和:「あまり情報がありませんね」
国民から話をあらかた聞いてから心和ちゃんが言った
直子:「だね~。それにあったとしても似たようなのしかないし」
僕:「しかたないよ。まだ僕らの中にゾンビをじっくりと見てる人だって少ないんだから」
直子:「そういう国王はじっくりゾンビを見てるよね~」
僕:「そう?」
直子:「だってほとんどは国王からの情報なんだよ?」
僕:「いやだって珍しかったから」
ゾンビを生で見れる機会なんてなかなかないよね~
直子:「じっくり観察していたと? まるで動物園で珍しい動物を見る子供のように?」
僕:「そうそう。そんな感じだね」
直子:「はぁ~・・・。国王は世界の終りに何やってんだか・・・」
僕:「失礼な。これでも『ドキドキとワクワクが止まらない!!』 状態で大変だったんだぞ」
直子:「そうですかい・・・」
心和:「国王。国民から得た情報をまとめました」
心和ちゃんが大きな紙を片手に僕に報告してきた
僕:「おっ。ありがとね心和ちゃん。気がきくねぇ」
僕は心和ちゃんの頭をなでてあげる
・・・フム。心和ちゃんは髪の毛が細いから指に絡まるかと思ってたけどそんなに絡まらないな
それどころか撫で心地が良いな~
心和:「♪~~~」
おうおう嬉しそうにしちゃって~。かわゆいなぁ
そういえば心和ちゃんの笑顔ってあまり見ないな・・・
直子:「おうおう見せつけますね~」
直子が僕等をジト目で見ている
僕:「何がさ?」
直子:「分からないんですか?」
僕:「さっぱり」
直子:「・・・そうですかい。じゃぁ、とりあえずゾンビの情報をまとめた紙を見ましょうよ」
僕:「それもそうだね」
僕は心和ちゃんをなでるのをやめて紙を見る
心和:「あっ・・・・」
心和ちゃんが何故か声を上げる
直子:「心和っちあんまり睨まんでよ~」
いやぁ女の子同士で楽しそうですね・・・
僕:「え~と・・・じゃぁとりあえず読むね。
1つ。ゾンビは2038年4月27日の昼ごろ初めて確認された
2つ。ゾンビに噛まれたものはもれなくゾンビになる
3つ。ゾンビになる時間は噛まれた部分にもよるが大体3分以内である
4つ。足は遅いが、力はゴリラ並み
5つ。人間以外にも動物を食べる(植物は食べない)
6つ。目がないゾンビも普通に獲物に接近することから、視覚以外の五感で獲物をとらえることができる(聴覚や嗅覚など)
7つ。知能はそれほど高くない
8つ。体を攻撃しても無反応なことから、体は生き返っても神経までは生き返らないらしい事が分かる。
心臓などの弱点を攻撃しても元気である(血液も循環していないので出血多量で死ぬこともないっぽい)
9つ。脳に衝撃を食らうと動かなくなることから脳が唯一の弱点みたいだ
・・・・え~と、うん。まぁ、ゾンビだね」
マジでゾンビですね。どうもありがとうございます
直子:「そうですネ」
心和:「どこからどう見てもですね」
僕:「・・・・心和ちゃん」
心和:「はい」
僕:「この紙をこの前作った掲示板の目立つ所に張っておいて」
直子:「国王、いつ掲示板作ったの?」
僕:「それで、他にもゾンビの特徴・特性が分かった人は書き込んでくださいねって書いといて」
直子:「うわ華麗に無視したよ」
心和:「分かりました」
心和ちゃんはすぐに掲示板のある小屋の方に行く
直子:「ふ~。いやぁ意外と皆の話を聞くのも疲れんねぇ」
僕:「そうだね~。僕もくたくただよ~」
そういって僕は伸びをする
直子:「そんなんで明日大丈夫なの~?」
僕:「何が~?」
直子:「明日は国の周りの様子見るんだしょ?」
僕:「・・・・・・・・あっ」
完全に忘れていたぞ!
狂人) 反省はしたかな? かなぁ?
咲) ちょ、竜宮さんの真似はやめてください
狂人) 反省したのかな? かなぁ?
咲) 住みませんでした!!
狂人) そうかい住まなかったか・・・
咲) いやそれ誤字ですよ!?
*
狂人) 次回、『国の周りの事』
咲) またおきて破り・・・
狂人) あぁ?
咲) ごめんなさい
狂人) まぁそんなことより次回を
咲・狂人) お楽しみに~!!