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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
終わった世界での日常
27/61

畑の事

咲) 自分が畑の事なんか知ってると思うなよ!!


狂人) じゃぁサブタイトル変えろや!!


 僕:「・・・・つまり、畑を作りたいと?」


僕は小屋の中で守と綾の提案を聞いた


なんでも、僕等の国に畑を作りたいらしい・・・


綾:「ええそうよ。このままコンビニとかの店から食べ物を持ってきてもいつかは食料はなくなるでしょうし、コンビニに行く途中にゾンビに食べられるリスクも高いわ。だったらいっそのことここに畑を作って自給自足をしようってことよ」


僕:「う~ん。まぁ確かに良い提案だな~・・・」


心和:「国王、何故悩んでいるのですか? 私から見てもこの件は私たちにメリットはあってもデメリットはあまり見当たらないのですが・・・」


僕の横でずっとスタンバってた心和ちゃんが言う


僕:「いや、僕も良い考えだとは思うんだけどさ~、畑作るにも色々と条件がいるんじゃないのかな?この公園はそこの所はどうなの、守?」


確か守は園芸が好きだったよな


守:「え? ・・・・そうだなぁ。まぁまぁ良いんじゃないのか? ミミズとかの生き物がたくさんいたからきっと土は良いし、ここには太陽の光をさえぎる大きな建物もない。それに昔と今じゃもう大分作物も進化してるしここに畑を作っても、まぁ育つんじゃね?」


意外にも詳しいらしい。さすがわ虫、畑の事ならお任せかな?


僕:「そうか・・・・。じゃぁ、畑はとりあえず作るってことにしておこうか」


綾:「やったわね守!」


守:「あぁそうだな」


綾の喜びがハンパない


僕:「どうしたのさ綾? なんかめっさ嬉しそうだけど?」


綾:「えっ? そ、そんなわけないじゃない」


守:「こいつ、俺の作るトマトが大好物でさ。また食えるかもしんないから喜んでんだろ」


綾:「守!」


あぁ~確かに好きなものは守が育てたトマトってプロフィールに書いてたな


僕:「へぇ~。それは僕も興味がわくなぁ・・・。よし、じゃぁとりあえず行こうか3人とも」


守:「? 行くって?」


僕:「畑をどの場所に作るかだよ」






*****






僕:「守、ここでいいんだね?」


僕等は今、小屋の反対側の公園の隅にいる


守:「あぁ、ここがこの国で一番作物を育てるのに向いてるベストな場所だな」


僕:「さすが虫。自分の住みやすい所は簡単に見つけられるんだね」


守:「誰が虫だ」


僕:「あと君の2つ名《 狂国の益虫 》になってるからね」


守:「俺に2つ名あったんだ・・・。って虫かよ!?」


ちなみに国民のみんなはまだプロフィールを見てません


心和:「虫ではありません。益虫です」


守:「いや虫だよそれ!」


僕:「虫は虫でも害虫でないだけましだろ。虫」


守:「虫言うな! 大体2つ名だったらもっとカッコイイのが」


綾:「はいはいうるさいからね~。所で狂人、どれくらいの面積を畑にするの?」


綾が手でパンパンと音を出しながら言う


僕:「そうだねぇ・・・・。そこらへん守次第だね。守は虫のエキス、いや間違えた畑のエキスパートだからね」


守:「なんだよ『守は虫のエキス』って! 怖いよ!」


心和:「で、結局のところ面積はどれくらいですか? 虫」


守:「心和までも・・・! ・・・ったく、面積はどれくらいって言われても、育てるもので面積は変わるだろが。なにを育てんだよ」


僕:「ナシで」


守:「お前は何考えてるんだ?」


僕:「ナシも育てられないのか? お前なんてもうようなしだ!!(果物的な意味で)」


守:「うまいこと言ったつもりか?」


心和:「では柿で」


守:「だからなんで木からなるやつなんだよ!?」


綾:「トマトよトマト」


守:「まぁお前ならそう言うと思ったが、トマトの種なんてここには」


僕:「でれれっららあっぷ!! トマトの種~」


ボウ青い狸が自分の腹にくっついてるポケットから危険物を出すときの効果音を言いながら僕はトマトの種を出す


守:「何故にある!? あと何今の効果音!?」


綾:「私が前にコンビニ行った時に持って来たのよ」


心和:「何故コンビニにトマトの種が?」


僕:「さぁ? ご都合主義じゃないの?」


世界には、触れてはいけないことが多々ある


守:「・・・・まぁいいか。このトマトの種の種類わ・・・・おっ! ラッキーじゃんか」


僕:「何が?」


守:「このトマトの種類は『二十日トマト』だ」


ドヤ顔で守が僕にトマトの種を見せる


僕:「何それ? あとドヤ顔やめろ貫くぞ」


守:「貫くってお前。まぁ『二十日トマト』ってのは名前の通り二十日でできるトマトだ」


心和:「そんなトマトがあるんですか?」


守:「あれ? 結構有名だぞこれ。一時はニュースにもなったくらいだし」


僕:「僕の家にはテレビはないんだ。てか家がないんだ」


守:「うん。今の発言は聞かなかったことにしといて、とりあえず埋めるぞ」


僕:「守を?」


喜んで埋めてあげるよ


守:「何でそうなんだよ! トマトの種をだよ!」


僕:「あぁそうそう。他にも種があるよ」


僕はそういってポッケから色々な種を出す。(一部苗)


守:「どれどれ・・・。・・・へぇ、『二十日トマト』・『3日大根』・『簡単イチゴ』・『ジャガイモ?』とかの有名な作物があるじゃん」


おい1つ ? がついてるぞ


心和:「いつのまにこんなに・・・」


僕:「綾があらかじめ入れてたみたいだね」


綾:「えぇそうよ」


守:「まぁ沢山あるのはいいけど、これじゃぁ面積もそれなりに必要になるぞ?」


僕:「そうっすか。あれ? でもさ、作物には育つ季節とか育たない季節があるんじゃないの?」


守:「そこらは大丈夫だろ。今の作物はいろいろと改良がくわえられていて冬でもない限りは育つはずだ」


心和:「そうなんですか?」


綾:「そうなのよ」


そーなのかー


僕:「まぁ、面積とかそういう難しい話は僕分かんないからテキトーに2人でやっといて。あと畑係は基本的に綾と守だけだから」


守:「OK」


綾:「分かったわ」


僕:「あと、何か2人ではむずかしいことをやるときは教えてね。暇な国民を畑仕事に派遣してあげるから」


勇人なんていつも妹のことしか考えてなさそうだからな


守:「おぉ、それは助かる」


僕:「じゃ、そういうことで」


















こうして、狂人の国には畑ができました

咲) ということで畑の事はすべて守にブン投げた


狂人) 守ぇ・・・


咲) にしてもさすが未来。いろんなものがあるね


狂人) ふふふ。すごいだろ?


咲) なんでお前が嬉しそうなんだよ?



狂人) 次回、『ゾンビ実験!』


咲) こいついつものお約束やぶっていきなり次回のタイトル言いやがった!!


狂人) まぁまぁ。・・・では、3,2,1


咲・狂人) お楽しみに~!!

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