表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
終わった世界での日常
25/61

勇人目線

勇人) ここが『前書き』の場所か・・・


狂人) そうだよ~。で、こいつが


咲) 初めまして、君たちの父、『紅葉 咲』だ


勇人) そうか。お前がか・・・


咲) あれ? なんで構えてんの?


狂人) あっ、じゃぁ僕はおいとましま~す


咲) は? どうした狂


勇人) 狂人から聞いたぞ。お前、俺ら兄弟を殺す気だったんだって?


咲) ・・・・・あっ


勇人) ちょっとこっち来い!!


咲) いや、ちょ、おちつぎゃぁぁぁぁあああ!!


 俺:「個人面談って、何だよ?」


俺こと早坂(はやさか) 勇斗(ゆうと)はいきなり個人面談だーとか言い出した狂人に、みんながきっと共通に思ってることを代表で聞いてみた


狂人:「何だよって、そのままの意味だよ。僕は国王なんだから国民である君たちの性格、考え方、得意不得意、趣味etc・・・などを知らないと、いくら天才の逆と近所から崇拝されている僕でも国政が難しいよ」


俺:「・・・そうかい」


こいつは本気で国王になる気らしいな


狂人:「あと、個人面談で順番を待ってる人は筋トレや走り込みなどの訓練をしておいてね」


狂人がそういうと守や直子などが嫌そうな顔をした


まぁ、体力テストやったばかりだからな


直子:「うぇ~、なんでいきなり訓練なんかするんですか?」


直子・・・・、その問いは愚門だと言われるぞ


狂人:「え~。それ愚門だぞ直子ちゃん」


ほら言われた


狂人:「このゾンビがあふれる世界では運動神経が悪い奴、体力が少ない奴は死に安いんだよ? 僕はできるだけ国民を失いたくない。だったらどうするか? そんなの簡単、努力させればいいんだよ。幸い、僕たちには努力する時間がある。だから訓練をするのさ」


直子:「はぁ、なるほど」


守:「あ~、そういうことか。分からん」


美里:「なんで分からないのよ?」


狂人が丁寧に教えて、虫の守以外の奴らが納得した顔をしている


・・・・守は馬鹿なのだろうか?


狂人:「じゃぁ伊藤さん、幸子ちゃん達を連れてきて」


伊藤:「えっ? 子供たちにも訓練をさせるのですか?」


狂人:「うん。訓練させるよ」


俺:「幸子に訓練だと? お前、それで幸子がけがしたらお前をセキツイ動物からムセキツイ動物にランクを変えてやるぞ?」


狂人:「うん。シスコンは少し落ち着こうか。・・・幸子ちゃん達は国の未来なんだぜ? 今のうちに訓練させていた方が将来に死ぬ確立が減るんだからいいじゃないの?」


そう言い、狂人は遠くを見るような眼をする


・・・そうだな、ここは涙をグッとこらえて子供たちに訓練をさせないとな。愛のムチだ


伊藤:「そうですか・・・。分かりました。では、連れてきます」


狂人:「あっ、そんなに急がなくていいよ。訓練は3時にはじまるから」


心和:「ということは、今から1時間半後にここに集合ですね」


心和が自分の腕時計を見ながら言う


狂人:「うん。だからそれまでみんなは休んでおいて」


俺:「自分の時計ねぇから時間が分からんぞ?」


狂人:「何言ってんのさ。太陽の位置で判断すればいいじゃんか」


俺:「お前が何言ってんだよ」


狂人:「全く仕方ないなぁ・・・。じゃぁ、心和ちゃんは3時になったら合図してね」


心和:「分かりました」


狂人:「じゃぁ皆は合図が来たらこのジャングルジムに来て準備運動しててね」


綾:「分かったわ。ほら、じゃぁ訓練までに体力回復させとくわよ。守」


守:「ちょ! いた、痛いって!! 俺、さっき大森にフルぼっこにされたばかりなんだぜ?」


綾:「だから少し横になりなさい」

 

守:「え? ・・・・・・あぁ、わか、わかった」


顔を少し赤くした守が綾に耳を引っ張られながらどっかに行く


それを残ったやつらで心優しく見守っていた


狂人:「イチャイチャしやがって・・・」


・・・・・・・・・・約1名は違うけど






*****






暇だから幸子と一緒に早めにジャングルジムに来た


幸子:「あ! きょうじんのおにいちゃんとここあお姉ちゃんがいるでしゅ!!」


きゃー!! いつもどおり幸子がかわいいよー!! 『しゅ』って言ったよ『しゅ』って!!


・・・・・失礼した


確かに見てみると狂人がジャングルムの上で寝てた(心和がその隣で座っていた)


ジャングルジムなんかで寝て、背中が痛くはないのだろうか?


・・・・・・・・・・・・・・・・この狂人は、『あの世界』ではただの狂ったバカだったのに、『この世界』だとマジで国王になってやがるんだから不思議だよな


狂人:「・・・・何か用かな?」


狂人が俺の視線に気づき、喋ってきた


俺:「・・・・いや、こうしてると本気で少女みたいだなと」


狂人:「・・・・ったく、守といい、お前といいなんなんだよ」


あっ、虫にも言われたのか


まぁ仕方ないか・・・


色の白い肌、アルト気味の声、肩までかかった鮮やかに黒く光る髪、俺の胸ぐらいしかない背、そして女よりの中性的な小さな顔


何処をとっても中学生の少女だ


狂人:「・・なんか寒気を感じたんだが?」


俺:「気のせいじゃね?」


心和:「勇斗さんがじっとりと国王を見てたからだと思います」


心和てめぇ!! お前なんて狂人の寝顔をニコニコしながらガン見してたじゃねぇか!!


狂人:「うわきもッ!! このゲイが! シスコンからゲイに進化か!?」


幸子:「? ロリコンとかゲイとか、さちこわからないでしゅ・・・」


バカッ!! 幸子がいるんだぞ!!


狂人:「幸子ちゃん、シスコンとは妹に恋愛的な感情を」


俺:「説明すんじゃねぇ!!」


こうして、時間まで俺ら4人で(2人で)乱闘をした。







次は個人面談や訓練なのに・・・・・・・・

狂人) ただいま~。咲~、元気~?


咲) ・・・・・・・・


狂人) ・・・・返事がない、ただの屍のようだ


勇人) おっ、来たか。


狂人) 咲が死んでるから、さっさと次回予告しようか


勇人) だな



勇人) 次回、みんなのプロフィールを初公開!!


狂人) 僕の国民だけだから、『敗北者』などの国民になってない奴らのプロフィールはないよ!


勇人) 次回、「プロフィィィィィル!!」


狂人・勇人・咲) お楽しみに~!!






狂人) ・・・・・何こっそり生き返ってんだよ、咲

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ