国民増加中
咲) 眠い。寝る・・・
狂人) ちょっ、待てよ咲!!
僕:「うわ~・・・。めっさ連れてる・・・」
僕の目の前には走る男女2人とそれを追いかけるゾンビ(6体)
男:「そこの少女2人!!助けてくれ!!」
女:「あんたね! あんな少女たちにこんなグロテスクな化け物をまかすな!!」
2人が必死に走ってきて、僕たちの近くに来た
・・・少女2人?
「ヴヴぁぁぁぅ」
心和:「! 後ろからも来てます!」
男:「うわ! はさみうちかよ!?」
女:「なんでよ!?」
僕:「あんたらが大きな声出しながら走ってきたから寄って来たんじゃないの!?」
何だこの男女!? 無駄なことしてさ!!
男:「もう駄目だ・・・」
女:「ちょっと! あきらめないでよ!!」
男と女がなんか言い合いしてるがその間にもゾンビがじりじりと僕たち4人と距離を詰める・・・
・・・相変わらずゾンビは足遅いな~
僕:「心和ちゃん。見た感じどっちの方がゾンビ少ない?」
心和:「・・・そうですね、前の方が若干少ないと思います」
僕:「オーライ。じゃあ行くよ」
心和:「わかりました」
心和ちゃんは文句1つ言わずに前に歩き出す僕についてきた
ええ子やわ~
女:「!? ちょっとあなたたち!? どうしたの!?」
女が僕たちの様子に気づき声をかけてくる
僕:「ちょっとゾンビたちとダンスをしようと思いまして」
男:「何いってんだ! 死んじまうぞ!!」
男がバカなことを言う
僕:「・・・ではあなたはここで何もしないでゾンビたちのお食事になりたいと?」
男:「いや、そういうわけじゃ・・・」
僕:「あいにく僕はここで死ぬわけにはいかない人間でね。・・・・そうだ、あなたたちも私と一緒に来ますか?」
女:「一緒にって・・・どういうこと?」
僕:「僕と一緒に助かるか、ゾンビたちのお食事になるか選んでね(笑)って事です。なお、僕と一緒に助かるという選択をした場合、特典として無条件で僕の国民になります。」
女:「国民ってどういう・・・」
心和:「国王! ゾンビがもうすぐそこまで!!」
女:「えッ!!あんた国王って呼ばれてんの!?」
僕:「いいえ。狂人と呼ばれています」
女:「さらに訳が分からなくなったわ!!?」
男:「ええい!! 助かるなら国民にでも犬にでもなってやる!! だから助けてくれ!!」
女:「いきなりどうしたのよあんたは!?」
僕:「分かりました。では、あなたは今からゴキブリです」
女:「犬ですらない!!?」
心和:「国王! 早く動いてください!!」
まだバカなことやっていたかったけど、心和ちゃんが余裕を無くした声で言うので僕は行くことにした
僕:「じゃ、遊んできますね~。なお、僕の国民は僕から離れないようにね」
僕はゾンビを見据え、敗北者のバットを構えた・・・
数は・・・6、ギリギリさばける数だ
だが、後ろからもゆっくりだがゾンビが近付いてきている
早急に片付けなくちゃな
僕は手始めに一番近くに居たゾンビの頭を割った・・・
ゴンッ!! という音が響き、他のゾンビたちがこちらに注目する
・・・・もしかして、音に反応しているのかな?
ならば
僕:「ヒャッハー!! 汚物は消毒だー!!!」
とりあえず大きな声を出して僕に注目をしてもらおう!!
男&女:「うわ~・・・・」
男と女は僕を見て引いている。違うよこれ? 僕は注目を君たちからなくすために叫んでるんだよ?決して素の僕ではないよ?
そんなことを気にしていると、ゾンビは僕を標的にして襲ってくる
僕:「今だよ!! 走りぬけて!!」
僕は3人に言う
その間にもゾンビが僕の腕をつかもうと伸びてきたのでバットで折っておいた
男:「走りぬけろって何処を!?」
僕:「僕が引き付けてるゾンビの間!!」
女:「どうやって走りぬけんのよ!?」
僕:「気合いと情熱で!!」
女:「無理よそんなので!」
心和:「走り抜けられました!!」
僕&女:「え!? マジで!!?」
心和ちゃんは実は大物何じゃないのか?
とりあえず僕はゾンビの攻撃をバットでいなしたり、すきあらばゾンビの骨を折っていった。ゾンビたちは動きがいちいち遅いが、力が半端なく強い。まるでブタゴリラだ・・・・・
だからなるべく僕はゾンビに近付かれないよう頭を割るのではなく、バットで距離を作るのに専念した
だが、ゾンビたちも簡単には離れてくれない。いぜん僕をお食事にしようと5匹で群がってくる・・・
不意にゾンビが僕をつかもうと左手を伸ばしてきた。僕はそれを片手でつかんで3匹のゾンビに向けてブン投げる・・・
見事にゾンビは4匹ともぶつかり倒れる
心和:「国王!! 全員抜けました!!」
僕:「オーライ!! じゃぁ僕も行くよ!!」
心和ちゃんから全員が抜けたという報告を受けると僕もゾンビたちから逃げ出した
逃げるときに残ってたゾンビに足を引っ掻かれたが無視して走った
*****
僕:「うへぇ・・・気持ち悪かったぁ」
今、僕等4人は見た感じ死体しかない所に避難している
女:「ハァ・・・・ハァ・・・・。全く・・・あんた、無茶するわね・・・」
息を切らしながら女の人が僕を褒める。誉めてるんだよね?
心和:「国王・・・ケガはありませんか?」
僕:「大丈夫。少し足をやられたぐらいだよ。これでも戦闘経験はたくさんあるからね。力だってあるし」
敗北者と道化師といるといやでも戦闘に巻き込まれるからね
男:「にしても勇敢な少女だな」
・・・てめー誰に向かって少女とか言ってる?
僕か? 僕なのか?
殺しちゃうぞ☆
僕:「僕は18歳の男だ・・・!」
男&女:「は?」
おいおい女の方もかよ・・・
心和:「所でおふた方に質問ですが」
女:「え? ちょっと待ってくれる? いろいろと整理しなきゃいけないことが」
男:「え? 18歳? 俺よりも年上じゃんか・・・」
心和:「待ちません。この方の国民になりますか?」
あれ心和ちゃん、ちょっと急すぎないかな?
女:「え・・? 国民? ・・・あ~、あの話ね」
男:「俺は別にいいよ?」
心和:「そうですか。貴女はどうですか?」
女:「・・・別にいいわよ。私達は命を助けられたようなもんだから、国民にでもなってあげるわ」
おぉ!! とんとん拍子で国民が増えてく!! 今日はいい日だなぁ!!
僕:「よし!! じゃぁ2人とも、名前を教えて!!」
女:「いいわよ。私は『桐ケ谷 綾』。17歳よ」
男:「俺は」
僕:「ゴキブリ?」
男:「ちげーよ!! 『梅野 守』だよ!! 年は綾と同じだ」
僕:「オーラーイ。では、
第2国民に『桐ケ谷 綾』を承認。
第3国民に『梅野 守』を承認。
・・・これで2人は僕の国民です。よろしく!!」
綾:「よろしくね」
守:「第3国民って、もしかしてまだ国民は3人なのか?」
これで国民が3人だ!!
咲) どうも神様 (読者様)、戦闘シーンが全く駄目な紅葉 咲です・・・
狂人) 本当だよ・・・。僕はもうちょっとかっこよくゾンビ倒したのにさ
咲) おまえただゾンビ投げただけやん
狂人) 結構あれ力いるんだよ?