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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
世界がガラッと変わった日
14/61

2人の始まり

(敗北者はログアウトしました・・・。)


狂人) あれっ!? どうゆうこと!?


咲) まぁとりあえずこの話を見てみようよ!!


 敗北者:「僕、ちょっと旅に出るんだ?」


まだ4月だからか早朝の空の下は少し寒い


僕と敗北者は草の上をシャクシャクと鳴らしながらできるだけゆっくり歩く・・・


そんななか、敗北者が全く予想しなかったことをいつもの笑顔できりだした


・・・・・僕はこの言葉に少し驚いた


具体的に言えば、100円かと思って拾った硬貨が実は50円だった時くらいビックリした


僕:「・・・へぇ~、いつ行くの? 見送りくらいはするよ」


敗北者:「今行こうと思うと思うんだ?」


僕:「・・・急だね」


敗北者:「善は急げってね?」


僕:「そっか・・・・・。・・・・善じゃなくね?」


敗北者:「でさ? 君も来ない?」


僕のツッコミは華麗にスルーされたとさ・・・・


僕:「僕も?」


敗北者:「そうさ?」


確かにこの狂った世界での旅は楽しそうだな~


行ってみたいなぁ・・・


僕:「だが断る」


敗北者:「・・・・・あれ? 以外だね? 何で一緒に来ないのさ? やっぱり怖いの?」


僕:「まさか。僕もこの狂った世界を楽しみたいと思うよ。でも僕はそれよりもやってみたいことがあるのさ」


敗北者:「・・・・聞いてもいいかな?」


敗北者が珍しく興味を持った目で僕を見る


僕:「なに、いたって『普通』のやりたいことさ」


敗北者:「『普通』ね? その『狂人である君の普通』のやりたいことって?」


その敗北者の問いに僕はカッコつけて言う










僕:「この狂った世界に僕の国を作るのさ」










敗北者は一瞬で顔に張り付けていた笑顔を消し、そのあとすぐに敗北者としての笑顔を見せた


敗北者:「・・・いい考えだ。最高だよ狂人。こんな狂った世界で自分の国を作ってやろうなんて、さすがは俺の親友だ。 ・・・だけどどうするんだ?」


敗北者の口調が変わった


ときどき口調変えるのやめてほしい


僕:「どうするんだってなにが?」


敗北者:「確か、国を作るには『領土』と『国民』、そして『法律』が必要なんだぞ」


僕:「あぁ、そんなことか~。『領土』はこの公園だよ。なんせ広いし、頑丈な塀があるから安心で条件の良い『領土』だ。『国民』はボチボチ集めるよ。『法律』は絶対王政にでもしておこうかな」


敗北者:「へぇ。いいねぇその考え方。実に最高だ」


僕:「次は僕の質問だね」


敗北者:「ん?」


僕:「敗北者はなんで旅をするのさ? 敗北者だったら『僕はここから出たくない!! 何でわざわざ危険な外に行かないといけないんだ!! ここに居れば安心だろ!?』とか言って死亡フラグをジャンジャン建てると思うんだけど?」


敗北者:「そうだな・・・。ちょっと俺に似てる人を集めようかなって思ってな」


敗北者が変なこと言いだした


・・・・いつもか


僕:「・・・というと、どういうこと?」


敗北者:「いや、ゾンビがたくさんいた通りに、俺と同じ『足』を持つ人間がいてな」


僕:「同じ足?」


何それ怖い


敗北者:「そう、俺と同じ『逃げることしかできない足』を持ってる人間がいたのさ。きっとこの世界でなにかしらの『敗北者』になってしまう事態がおこって、俺みたいな人間としての『敗北者』になったのさ」


そして、いつの間にか僕と敗北者は公園の門の前に居た・・・


敗北者:「だから僕は、この狂った世界のせいで『敗北者』になった人を集めながら旅をしようと思ったんだ? だけど・・・」


あっ、敗北者の口調が戻ったぞ


僕:「だけど?」


何かやな予感がする


敗北者:「狂人の創る国を見たくなったから、僕は君の国の『国民』になる『敗北者』や『普通の人』を集めるよ? それで、気が向いたら帰ってくるよ?」


僕:「・・・つまり、敗北者は僕の国の『国民』を集めてくれると?」


敗北者:「あぁ? そうだよ?」


な、なんていいやつだ


敗北者のくせに・・・


僕:「へぇ、まぁとりあえずありがとうね」


敗北者:「やだなぁ? 感謝なんてすんなよ虫唾が走る?」


僕:「あっ、ごめん」


敗北者:「ほんとだよ・・・・? ・・・・さて行くかな?」


そう言って敗北者は門を開こうとする


僕:「あっ、そうだ」


敗北者:「ん? どうした」


敗北者は門の手前で止まって僕の方を見る


僕は急いで敗北者の方に近付いて










狐の面を外した











敗北者:「・・・・・・・・・どうしたんだい?」


敗北者はさすがにいきなりお面をハズした僕に驚いていた


僕:「これかぶって行きなよ。餞別と思ってさ」


敗北者:「・・・・いいのかい?」


僕:「いいよいいよ。敗北者は外見には特徴がないから、これかぶっていた方がいいよ」


それに君の気持ち悪さを少しでも隠さないとね


敗北者は少し考えるそぶりを見せ、


敗北者:「・・・じゃぁ被ってくよ?

もらってくれた


そして今度こそ『狐のお面』をかぶった敗北者は門に手をかけ、ゆっくり開く


・・・・・・・幸い、ゾンビはいなかった























敗北者:「さて、では狂人? またいつかとか!?」


僕:「あぁ、敗北者。またいつかとかね!!」

























僕は久しぶりに外で面を外したので外の空気が顔面に当たり、何か新鮮な気分で小屋にスキップしながら戻った






小屋のドアの横には、敗北者愛用の血まみれのバットがあった

咲) こうゆう別れっていいよね


狂人) そうだねぇ・・・。てか本編で別れたらここでも別れるんだ


咲) うん。そうだよ


狂人) 敗北者はいつ戻ってくんのさ?


咲) さぁ?


狂人) え? まだ決まってないの? フラグも回収してないのに?


咲) 神さま(読者様)が敗北者の今を知りたいって強く思えばまた出てくるかもね・・・


狂人) なんだそりゃ



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