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狂人ですが何か  作者: 紅葉 咲
世界がガラッと変わった日
12/61

ココが僕らの家だよ!! (公園)

咲) 今思う。狂人の世界って未来じゃん・・・


狂人) 咲や神様(読者様)の世界は2012年、僕らの世界は2038年だね


敗北者) 近い未来なのか遠い未来なのか微妙だね?


 僕:「ねぇねぇ、敗北者?」


僕と敗北者は今さっき流れで助けた少女1・2と共に行動している


そんで、少女2が家に帰りたいと言うので、僕たちの目的地である『秘密要塞型遊び場所・東第3公園』に向かうついでに途中まで送ろうということになったのだが・・・


敗北者:「なんだい?」


僕:「ゾンビがさ」


敗北者:「うんうん?」


僕:「たくさんいない?」


敗北者:「たくさんいるね~?」


そう、目の前には住宅街への道、つまり彼女たちの家に通じる道があるんだが、ゾンビが軽く15を超えるくらいいるんだよねぇ。しかもまだまだ増えそうだ(あ、通行人食われてる・・・)


少女1:「そんな・・・」


少女2:「これじゃぁ帰れないじゃないの!!」


敗北者:「じゃぁ僕たちはあっちにある公園に用があるから、君たちの見送りはここまでだ? 頑張って家に帰りなさいね?」


え~、ここで見放すのかよおまえ・・・。まだうら若き少女2人なんだぞ?


少女2:「はぁ!? ちょっと!! ここで私らを置いてくの!?」


敗北者:「うるさいな~? そんな大きな声出すとゾンビに気付かれちゃうよ~?」


少女2:「ッ!! この無責任!」


少女2が敗北者を罵倒し、敗北者がそれを適当に受け流す


敗北者:「無責任? 責任って何だよ? だいたい僕たちは別に君たちを家に送る義務なんてないしね? 逆にここまで送ってあげたんだから感謝してほしいくらいだよ? それなのに君はこんなに優しい僕たちを目の前にたくさんいる化け物たちに特攻させ、自分ら2人はのうのうと家に帰ろうとするなんて厚かましいにもほどがあるよ? 自分の身を守ること、自分のやりたいことは自分だけでやれよ? 他人を巻き込むな?それに・・・」


僕:「あぁストップストップ!!」


あぁもう!!敗北者は全く気持ちいいくらい人の気持ちとか無視するんだからっ!!


少女1は泣きそうな顔してるし、少女2は気持ち悪いもの見るような眼で敗北者を見てるしで敗北者だけじゃなく僕まで少女たちからの印象が悪くなりそうだよもう・・・


僕:「と・り・あ・え・ず! この調子じゃこの道を通ろうとしたら地獄への片道切符をもらうことになっちゃうし、もうそこまで夜が来てるから、まずは4人で安全であるはずの『秘密要塞型遊び場所・東第3公園』に行こう。ここからなら40分ほどで着くだろうからさ。ね? いいでしょ少女1・2?」


僕が提案した案に2人ともしぶしぶだが頭を前に倒した


敗北者:「・・・・・・・」


敗北者が黙っていたので目を向けてみると、ゾンビたちの群れを見つめて気持ち悪い笑顔をしていた


・・・はい。何かありますねこれ、ほんとうにありがとうございます


僕:「敗北者、行くよ。後、その顔気持ち悪いよ」


敗北者:「ん? あぁ分かったよ? ・・・気持ち悪いとは失礼な? これは僕の最高の笑顔だよ?」


敗北者が最高の笑顔を見せる時は75%がアレなフラグだからやだんだけどな


少女1:「あの、早く行きませんか・・・?だんだん暗くなってきましたし・・・」


敗北者の笑顔について考えてたら少女1が話しかけてきた


僕:「そうだね。暗くなってゾンビに遭遇したらきついから早く行こうか」


敗北者:「そうだねぇ?」


少女1:「はい」


少女2:「ったく・・・。何でこんなに能天気でいられるんだか」







*****







僕:「『秘密要塞型遊び場所・東第3公園』の説明をしま~す


公園と言っても大きなジャングルジムと小屋しかなく、公園と言うよりは空き地と言った方が納得できるくらい広いです(軽くサッカーができる。ジャングルジムが邪魔だが・・・)。何故この公園が秘密要塞型と呼ばれてるかと言うと、ここら辺は町はずれのせいかすたれていて、しかも2~3Mくらいの塀がこの公園をぐるりとかこっているからです。しかも、出入り口にはスライド式の立派な門もある(鍵付き)。だから、知る人の知る(秘密)、丈夫な塀と門がある(要塞)公園なのだ!!」


敗北者:「・・・狂人? 誰に説明してるの?」


僕:「・・・・・・さぁ?」


何か急に説明しなきゃいけない気がして・・・


少女1:「あの、ほんとにここは安全なんでしょうか?」


敗北者:「さぁ?」


少女2:「さぁってあんた!!」


敗北者:「僕が知るわけないじゃないか? ていうか叫んでないでおまえも出入り口の門を閉めるの手伝えよ?」

少女2:「んだとこの」


僕:「あーもう!! 2人とも喋んないで!!」


ったく。少しは仲良くできんかね。・・・無理か。敗北者だし


敗北者:「でも、さっきの道端よりは安全だろうね? 見たところ誰1人この公園には入っていないから? まぁこんな所に公園があること自体知ってる人はいないだろうね?」


確かに敗北者の言うとうり、こんなにも安全な公園なのに誰1人としてこの公園に居なかったのは、知名度が少なすぎるからだろう


僕もよくここに来るけど、あったのは『不良?』と『シスコン』、あとは『強者』ぐらいだもん・・・


あの3人は無事かな~? 


まぁ、不良?以外の2人はバカみたいに強いから大丈夫だろな


少女1:「ですが、これからどうしますか?」


少女2:「そうよ。いつまでもここに居る訳にはいかないわ。寝床や雨風とかはあの小屋でなんとかできるかもしれないけど、食料や水も必要よ? そこら辺はどうするの?」


敗北者:「さぁ? そんなこと知らないよ? まず未来の心配より、今無事に生きている事を喜べよ?」


少女1:「そ、そのとうりですね今は無事でいることを喜びましょう・・・」


少女2:「・・・・そうね。ところでさ、そこのあんたに質問があるんだけどさ?」


そう言って少女2は僕を指さす


人に指ささないでよ!!


僕:「何だい? 少女2」


少女2:「少女2って何よ? そういえば、さっきも少女1・2って言ってたわね・・・」


敗北者:「そんなのどうでもいいだろ? 速く質問しろよ?」


少女2:「ったく。分かったわよ・・・。あなた、え~と・・・」


僕:「狂人です」


少女2:「狂人はさ・・・。・・・・・・・・何で狂人!!?」


僕:「スルーしてください」


少女2:「いやいやいやいや!!」


少女1:「・・美里、スルーしよ。」


少女2:「え~・・・・・・。・・・。・・・・・・・分かったわよ・・・・。」


何とか分かってくれたらしい


少女2:「とりあえず・・・・。あんたは何で『狐のお面』をしてるの?」


・・・そういやずっとしてたな~


僕:「いえね、僕は顔がコンプレックスなんですよ。同い年の男の人に(17歳)おまえ男っぽくないなぁ~。とか、おまえ凄いかわいい。とか言われて嫌なんですよ」


17歳の男にお前かわいいな~って近づかれた時は鳥肌立ったもん・・・


少女2:「そうなんだ。たいへんだねそれは」


おぉ、分かってくれますかコノ気持ち


その時、後ろの方で何かが倒れる音がした


ゾンビかと思ってすぐに後ろを見てみると、少女1が倒れていた


ビックリしたぁ・・・まぁ門が閉まってるからゾンビは入ってこれないよな


敗北者:「ん? どうかしましたか~?」


敗北者が棒読みで少女1に問いかける


心配してねぇだろ?


少女1:「いえ、少し疲れで・・・」


たぶんここにきて、安心して疲れがでたんだろう


僕:「僕も疲れたから、あの小屋で今日はもう休もうよ」


少女2:「そうね。まだ7時半くらいだけど、体と精神が疲れてもう早く休みたいわ」


そうして僕たちは小屋に向かった。(小屋の鍵は僕が体当たりしたら開いた)







*****







小屋には小さい裸電球 (つかない・・・)と机1つ、椅子6つ、縄1つがあるだけで、他には何もなかった


敗北者:「・・・なんもないねぇ?」


少女1:「そうですね・・・」


少女2:「まぁ雨風が防げるからいいんじゃないの?」


僕:「でも汚いね」


みんなそれぞれの感想を言って椅子に腰かける

・・・・・


・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






・・・・・・・・・・・・・空気重いから誰か喋ってぇ!! 狂人からのお願い!!


少女1:「・・・・・・・あの?」


おぉ! ありがとう喋ってくれてっ!!


敗北者:「あのさ? 僕は眠いから黙っててくんない?」


少女1:「えっ、あ、はい・・・・・すみません・・・・」


このクソ敗北者がッ!!


さっきよりも空気悪くなっちゃったぞこの野郎!!

あぁ、誰か喋っ・・・・


敗北者:「あぁそうそう?君たちは・・・・」


僕・少女1・2:「「「お前 (あなた)が喋るんかい (ですか)!!?」」」




僕は少女たちと心が1つになったような気がした・・・・・

咲) どう未来の世界は? 初音ミ○様は3次元に進出してきた?


狂人) あの人は3次元に来ちゃ駄目でしょ


敗北者) てか未来について初めに聞くことがそれかよ?

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