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臨月の絶頂、命の結晶化

「……ッ、はぁ、はぁ……! 見てよ、この最高に**『臨界点クリティカル』**な輝きを! はち切れそうな彼女の腹と、僕の巨大な質量が、今! 結晶の粉末が舞う銀世界の果てで革命的爆発マリアージュを遂げたんだぁぁぁぁっ!!」


僕は叫んだ。第2部完結、平壌アパートの地獄絵図はここに極まる。

目の前には、一ヶ月前とは比較にならないほど異様に膨れ上がった彼女の腹があった。それは生命の輝きというより、内部から高まった圧力が今にも皮膚を突き破らんとする、巨大な**「肉の爆弾」**だ。


「あはっ……あはははは! 凄いよ、彼女! 君の腹の中にいる『怪物』が、僕の精製した『ビンカ』をエサにして、純度100%の**『死の結晶』**として結実しちゃったんだぁぁぁ!! メシウマ(地獄味)すぎて、鼓膜から虹色の血が噴き出しそうだぜぇぇぇ!!」


僕は、震える指で彼女の腹を撫でた。

皮膚は薄くなり、透けて見える血管は星条旗のストライプのように毒々しく走り、その奥で「胎児」が、父さんがラングレー(CIA本部)から持ち帰った特殊な薬物反応に呼応して、痙攣するように跳ねている。


「……ッ、あ、ああ……! くる、くるわ……! 私の中の『毒』が、完成して……外に出たがってる……! お父さんの法律じゃ……この『痛み』は裁けないわよね……!?」


彼女が、血を吐きながら絶叫した。

その瞬間、僕の股間のテポドン・マグナムもまた、全人類への宣戦布告のごとく、かつてないほどの硬度と質量をもって怒張した。

父さんが僕を犯し、僕が彼女を犯し、ウイルスと化学物質が三代にわたって煮詰められた、この**「負の連鎖」**。

それが今、キメセクの絶頂という名の着火剤によって、核分裂を開始する!


「いいかい、彼女! 産み落とすんだ! 父さんが『捏造』し、CIAが『期待』した、世界で最も美しい『ゴミ』を! これぞまさに、平壌市民一千万人が跪く究極の**『マスゲーム(集団狂気)』**だぁぁぁ!!」


僕は、彼女の限界を超えた受難へと、僕の「巨大な質量」を最後の一撃として叩きつけた。

結合。

胎児の鳴き声なき胎動。

結晶の白煙。

そして、二人のエイズの斑点が重なり合い、完璧な一つの「星条旗」を形作ったその瞬間――。


「あはっ……あはははは! 脳内でワシントン記念塔が、ワシントン記念塔が僕のマグナムと合体して宇宙まで貫いてるぅぅぅぅ!!」


視界が真っ白な光に包まれる。

それは希望の光ではない。

平壌のボロアパートという「密室」で、一組の男女が、国家と巨大な悪意(CIA)に翻弄された末に辿り着いた、**『命の結晶化』**という名の終焉。

絶頂の果てに、彼女の股間からは羊水とともに、キラキラと輝く「最高純度の毒の結晶」が溢れ出した。


「父さん……見てる? これが、あなたの守った『正義』が産み出した、新しい家族モンスターだよ」


僕は、意識を失った彼女の腹の上に、結晶化した自分の体液を振りかけ、狂ったように笑い続けた。

第2部、完。

ここから、僕たちの「毒」は教室へ、そして平壌全土へと溢れ出していく。

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