第二話 決意
「この学校を、守って下さい。」
「ウソ……でしょ?」「さ、さすがにウソだって。」「じゃあ、さっきの消えたのは?」「……。」
「校長から、こんな行事あるの聞いてる?」「いえ、何も……。」
「何かしらの技術で消えただけだろ。」「ビビってんの?」
目の前で、突然人が塵になって消えた。
動揺を隠せない生徒、いや、先生も、口々に不安や、自分を安心させる言葉を吐く。
それには僕も例外ではない。
どうすればいい?戦う?でも、死に値するダメージを受けると、消滅する。
そんな簡単に戦おうとは思わない。
だからと言って、何もしなければ、侵入者に殺される。
……。
どっちにしろ死ぬなら、少しでも抗った方がいいのでは?
武器が配られたってことは、これを使ったら倒せるよーってことだよな?
僕の頭に一つの考えが浮かんだ。
こんな混乱している頭だから、冷静な時では考えもしない、考えたくもないことを考えちゃうのだろう。
このまま黙って殺されるよりも、戦って殺された方がマシだ。
やらない後悔よりも、やって後悔、というやつだ。
戦おう。
僕はそう決意した。ーーその時、
「うわぁ!!イヤだぁ!!助けてぇ!!」
「シュン!?」
二丁拳銃を持ったシュンが侵入者に襲われている。
僕はとっさに、その侵入者に近づき、胴を斬りつける。
決意を固めれば、行動に移すのは簡単だ。
だが、僕は刀を持ったことすらない。
完全未経験者がつけれた傷は、紙で指を切った程度だ。
侵入者がこちらの方へ振り返る。
なんとなく反撃される予感がしたので、とっさに、もう一度斬りつける。
今度は上手くいった!
侵入者がよろける。
この調子でもう一回、僕は刀を思いっきり振るう。
避けられた。
まずい。
僕は思いっきり刀を振ったせいで、バランスを崩してしまった。
あ、殴られる。僕はそんな予感がしたので、目を瞑り、衝撃に身構える。
バン
……殴られない?
なんだ?さっきの音。銃声みたい……。
目を開けてみると、侵入者の体が塵になって消えていて、首から上が絶賛消えている最中だった。
ふと、シュンの方を見てみる。
二丁拳銃の一つを、今は塵になって消えていく侵入者に向けている。
「これ、本物の銃……?」
どうやら、先ほどの銃声はシュンが撃った時のものらしい。
……いやいやいや、え?情報量がすごい。
侵入者も僕達と同じで、死んだら消える。
一回斬ってみて分かったけど、侵入者の材質(?)が、コンクリートのようだった。
それに銃は本物?侵入者が一発で死んだことから、銃の方が圧倒的に刀より攻撃力が高い。
その分、当てるのが難しそうだったけど。
「トウヤ!後ろ!!」
「っ!?」




