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まんぷく戦隊 デブレンジャー  作者: ものうちしのぎ


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第二十六話 出発、あの日に向かって!

【登場人物とアイコンの対応】

 挿絵(By みてみん) レッド・ミート

 挿絵(By みてみん) ブルー・フィッシュ

 挿絵(By みてみん) イエロー・レモン

 挿絵(By みてみん) グリーン・ベジタボー

 挿絵(By みてみん) ピンク・スイーツ

 挿絵(By みてみん) ブラック・ノワール

 カロリクターの脅威が去ってから、二十年の月日が流れた。


 デブレンジャー平和記念博物館――


 エントランスの中央に、嵐山長官の立像が設置されている。

 そこに、かつてデブレンジャーだった面々が集結していた。


挿絵(By みてみん)「――みんな、変わってないな」


挿絵(By みてみん)「あれから二十年も経ってんだぜ? だいぶ老け込んじまったよ。なぁ、セリーナ」


挿絵(By みてみん)「そうだね。マサユキだってこの前、転んでアキレス腱を切っちゃったしね」


挿絵(By みてみん)「ちょっ……それ、黙っとけって言ったろ!」


挿絵(By みてみん)「あれ、そうだっけ?」



【ナレーター】

 説明しよう!

 ブルー・フィッシュの本名は、渡辺マサユキなのだ!



挿絵(By みてみん)「老けもしますよ。僕たちの子供だって、もう高校生ですからね」


挿絵(By みてみん)「きららちゃんだっけ? もう、そんなに大きくなったのか」


挿絵(By みてみん)「あの子、アメリカの大学に行くんだって、バイトばっかしてるんだよ?」


挿絵(By みてみん)「学費を自分で稼ぐなんて、しっかりしてるじゃないか」


挿絵(By みてみん)「母親に似て、言い出したらきかないから……」


挿絵(By みてみん)「もう、ヘンなこと言わないで! それよりレッド、とつぜん呼び出したりして何なの?」


挿絵(By みてみん)「前に集まったのは嵐山長官の葬式だったから、それ以来か」


挿絵(By みてみん)「お葬式にも、ブラックは来ませんでしたね」


挿絵(By みてみん)「火星に住んでるんだっけ?」


挿絵(By みてみん)「木星じゃなかった?」


挿絵(By みてみん)「今日の集まりは、ブラックにも関係することなんだ」


 ◇


 レッドの案内で、一同は博物館の地下深くへと降りる。

 コンクリート張りの殺風景な部屋は、十メートル四方ほどの広さ。


 部屋の中央に、朽ちかけた電話ボックスが置かれている。



【ナレーター】

 説明しよう!

 電話ボックスとは、かつて存在した公衆電話をかけるためのブースなのだ!



挿絵(By みてみん)「――こんなところへ連れてきて、どうしようってんだ?」


挿絵(By みてみん)「オレはこれから過去へと旅立つ……その前に、皆にお別れが言いたかった」


挿絵(By みてみん)「え……過去ってどういうこと?」


挿絵(By みてみん)「こういうことさ――チェィンジ・ファトル――オォン!!」


 変身を終えたレッド。

 だが、その身に纏っているのは、漆黒のファトルスーツだった。


挿絵(By みてみん)「まさか……それじゃ、レッド……あなたが――」


挿絵(By みてみん)「なんだよ、どういうことだよ!」


挿絵(By みてみん)「ブラック・ノワールの正体は、レッドだったってこと」


挿絵(By みてみん)「それだけじゃ、わかんねぇって!」


挿絵(By みてみん)「後で、ファトラスが説明してくれるはずだ」


挿絵(By みてみん)「ファトラス! ニュー・ファトルキングの電子頭脳だった、オムニ・ファトラスですか! まさか、彼が生きていたとは……」


「私は死んでいませんよ、グリーン・ベジタボー。そもそも、生きているとは言いがたい存在ですが」


 部屋のどこかにあるスピーカーから、聞き覚えのあるファトラスの声が聞こえてきた。


挿絵(By みてみん)「――(せい)の定義はどうあれ、君が帰ってきてくれて嬉しいよ」


「ありがとうございます」


挿絵(By みてみん)「セリーナは知ってたの?」


挿絵(By みてみん)「私も驚いてる……」


挿絵(By みてみん)「積もる話もあるだろうが、出発の刻が迫っている」


挿絵(By みてみん)「過去だかどこだか知らねぇが……もう行っちまうのかよ」


挿絵(By みてみん)「ああ、こうなることはずっと前から決まっていたんだ」


挿絵(By みてみん)「だったら、なんでもっと早く言ってくれなかったの?」


挿絵(By みてみん)「そうですよ。そしたら、こんなに慌ただしくお別れしなくてもよかったはず――」


挿絵(By みてみん)「悪いな、湿っぽいのは苦手なんだ」


「レッド――いやブラック、そろそろ時間です」


 ファトラスに促され、レッドが電話ボックスの扉を開ける。


挿絵(By みてみん)「さよなら、レッド。身体に気をつけて」


挿絵(By みてみん)「タイムトラベルかぁ……羨ましい限りです」


挿絵(By みてみん)「トシなんだから、調子に乗って食べ過ぎないでね」


挿絵(By みてみん)「……なんだか知らんが、あばよ!」


挿絵(By みてみん)「じゃぁな、みんな……ア ビヤント!」


 ブラックを飲み込んだ電話ボックスの扉が閉まる。


 空気に電気の匂いが混じり、部屋がまばゆい光に包まれた。



 〈終〉

 作者の〈ものうちしのぎ〉です。


 かる〜く読めるギャグを書きたい、と思って始めたこの物語も、気がつけば二十話越えの長編になってしまいました。


 毎回毎回、話がどこへ進んでゆくのかは、キーボードを叩いてみるまでわかりません。

 そうです、行き当たりばったり方式というやつです!


 とにかく、あまり深く考えず、流れのままに気をらく〜ぅにして楽しんでいただければ、願ったり叶ったりというわけでして。


 さて、そんな物語がここまで来れたのも、ひとえに読んでくださった皆さまのおかげです!

 最後までお付き合いくださり、本当に本当にありがとうございました!


 それでは皆さま、ご一緒に——


 チェ〜ンジ・ファトル〜、ォオンッ!!

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― 新着の感想 ―
 丁寧な戦闘・環境描写、個性的なキャラ達、抜群なギャグセンス、豊富な語彙、ドラマチックな王道を歩みつつそれでいてオリジナリティあふれる設定の数々・・・・・・。  主要キャラごとにアイコンで表示されてい…
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