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まんぷく戦隊 デブレンジャー  作者: ものうちしのぎ


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第二十四話 急げ、老骨に鞭打って!

【登場人物とアイコンの対応】

 挿絵(By みてみん) レッド・ミート

 挿絵(By みてみん) ブルー・フィッシュ

 挿絵(By みてみん) イエロー・レモン

 挿絵(By みてみん) グリーン・ベジタボー

 挿絵(By みてみん) ピンク・スイーツ

 挿絵(By みてみん) 嵐山長官

 挿絵(By みてみん) ブラック・ノワール

挿絵(By みてみん)「イエロー、なぜだ!」


挿絵(By みてみん)「……回路に組み込まれているから」


挿絵(By みてみん)「回路って何だよ!」


挿絵(By みてみん)「私は地球人を模して作られた、炭素体ユニット」


挿絵(By みてみん)「……どういうことだ?」


挿絵(By みてみん)「イエローは、アンドロイドだということですか?」


挿絵(By みてみん)「うん……デブレンジャーの一員となって、内部から組織を破壊する――それが、私に与えられた使命」


挿絵(By みてみん)「そんな……」


挿絵(By みてみん)「たとえ偽りだったとしても、みんなと過ごした日々は楽しかった。本当に仲間になれたような気がした……けれどダメなの」


挿絵(By みてみん)「何がダメなんだよ……今からだって遅くはねぇさ。こいつらのことだったら心配するな。俺が力づくでも、君が戻ってこれるように説得するから!」


挿絵(By みてみん)「力づくは説得じゃないよ……だけどありがとう、ブルー。でもどうにもならない……私の脳には、デブレンジャーを壊滅させるための回路が刻み込まれているから――」


挿絵(By みてみん)「ならば、デブレンジャーなどぶっ壊してやる!」


挿絵(By みてみん)「え……?」


挿絵(By みてみん)「今ここで、デブレンジャーは解散だ! いいだろ、みんな!」


挿絵(By みてみん)「落ち着け、ブルー」


挿絵(By みてみん)「アタシは別にいいと思うけどな~」


挿絵(By みてみん)「ピンクまで、何を言い出すんだ!」


挿絵(By みてみん)「なるほどね……それでイエローの呪縛が解けるなら、解散するというのは案外いい手かもしれません」


挿絵(By みてみん)「む……そうか! オレたちはデブレンジャーだから戦っているわけじゃないってことか」


挿絵(By みてみん)「そういうことです」


挿絵(By みてみん)「では、リーダー権限により、現時刻を以てF.A.T=デブレンジャーを解散する!」


 一同「了解(ラジャー)!」


挿絵(By みてみん)「これで、君は自由なんだろ?」


挿絵(By みてみん)「…………ありがとう、みんな」


 イエローの目に、涙がぶわっと溢れた。

 それを拭こうとした手が、ヘルメットのバイザーにコツッと当たる。


「裏切りは許さんぞ、セリーナ・アシモフ・オリヴォー!」

 ベトリアン女王の金切り声。


挿絵(By みてみん)「許せねぇのはテメェのほうだ! ヘドロだかなんだか知らねぇが、人の心をなんだと思ってやがる!」


「アンドロイドに、人の心などあるものか!」


挿絵(By みてみん)「てやんでぇ、セリーナは人間だ!!」


 斬鱗剣(ざんりんけん)(市販のマグロ包丁)が、稲妻のごとき鋭さでブルーの手から放たれる。


「陛下、危ないっ……ぐえっ!」


 女王の前に飛び出た部下の胸に、斬鱗剣(市販のマグロ包丁)が深々と突き刺さった。

 ドサリと倒れる部下を一顧だにせず、


「おのれ……おのれ、おのれ、おのれ! こざかしい真似を……貴様たち、何をぼうっと突っ立っている! こうなったら、父上の到着など待ってはおれぬ! 今すぐにデブレンジャーを始末するのだ!」


 千人の部下たちが、いっせいにデブレンジャーに襲いかかる!


 デブレンジャーは、背中合わせに固まって応戦。


挿絵(By みてみん)「この人数……エネルギーの切れかかったスーツでは、ちとキツいな」


挿絵(By みてみん)「ああ、こいつはどうも、雲行きが怪しいぜ」


挿絵(By みてみん)「中華屋さんで、もっとスイーツ食べとけばよかった」


挿絵(By みてみん)「……イエローを除いて、そろそろエネルギー残量のタイムリミットです」


挿絵(By みてみん)「そんな……私がなんとか突破口を開くから、みんなは逃げて!」


挿絵(By みてみん)「君ひとりが頑張ったところで、ここを突破するのは無理だろうよ」


挿絵(By みてみん)「我々の活動時間は……あと数分ってところです。ピンク、僕の後ろに隠れてください!」


挿絵(By みてみん)「アタシより弱いくせに、つまんないこと言わないでよ」


 息も絶え絶えになりながら、戦い続けるデブレンジャー。

 しかし、スーツのエネルギーは今にも尽きかけている!


 そこへ――


 ドガァッ!!


 岩壁を打ち破って、漆黒のマシンが突入してきた。


挿絵(By みてみん)「あれは――」


 マットブラックの車体。

 超ロングノーズのボンネットに飛び出たスーパーチャージャー。


 当たるを幸い、群がる敵をはね飛ばしながら漆黒のマシンは近づいてくる。


 ギャギャギャギャギャ!


 タイヤをきしませながら急停車。

 中から現れたのは、


挿絵(By みてみん)「諸君、待たせたな」


挿絵(By みてみん)「ブラック!」


 ブラックの後からもう一人、白いファトルスーツ姿の人物が現れた。


挿絵(By みてみん)「えっ……誰?」


挿絵(By みてみん)「私だ」


挿絵(By みてみん)「まさか、嵐山長官!?」


挿絵(By みてみん)「長官とブラックが、なぜここに……」


挿絵(By みてみん)「話は後だ!」


 飛びかかってきた敵に、強烈な蹴りを喰らわせる長官。


挿絵(By みてみん)「私と長官がここにいる雑魚どもを片付ける――」


挿絵(By みてみん)「その間に、君たちは地球へ向かってくれ」


挿絵(By みてみん)「敵の首領が、ニュー・ファトルキングを使って地球を攻撃しようとしている。それを阻止するんだ」


挿絵(By みてみん)「しかし、我々には移動手段が――」


挿絵(By みてみん)「我々が乗ってきた、〈ファトルキング・カカオ〉を使え」


挿絵(By みてみん)「長官とブラックの二人だけでは、この人数の敵は倒せません!」


挿絵(By みてみん)「元、O.B.Tを侮るなよ」


 またもや、長官の強烈なキック!

 五、六人の敵がまとめて吹っ飛んでゆく!


挿絵(By みてみん)「だけど、ちょ~かんはもう戦えない身体だって――」


挿絵(By みてみん)「詳しい説明はナレーターに任せる。今は時間が惜しい、急ぐんだ!」


挿絵(By みてみん)「それにしたって、敵の数が多すぎる! 二人を見殺しにはできません!」


挿絵(By みてみん)「命令だ、ゆけ!」


挿絵(By みてみん)「しかし――」


 わあっ、という(とき)の声。

 ブラックのマシンが開けた大穴から、大勢の人間がなだれ込んできた。


 先頭に立つのは、中華屋の店主――張 吝山(チャン リンシャン)


「〈ベトリアン派〉を打ち倒せぇ!」


 口々に喚きながら、包丁やら麺棒やらを手にした集団が張に続く。


挿絵(By みてみん)「おやっさん!」


「我々も一緒に戦うぞ!」

 張の手に握られた中華包丁が、ギラリと物騒な光を放つ。


挿絵(By みてみん)「味方が増えたな。これでよかろう」


挿絵(By みてみん)「……では、行きます!」


挿絵(By みてみん)「行ってこい、羅亜怒」



【ナレーター】

 地球の運命をかけた、決戦の火蓋が切って落とされた!

 先行する〈ニュー・ファトルキング〉と、それを追うデブレンジャー。


 急げ、デブレンジャー!

 地球の危機を救ってくれ!


 次回、『さらば、デブレンジャーよ永遠なれ!』


 お楽しみに!



 〈つづく〉

【ナレーター】

 説明しよう!


 エクアドルで当局に拘束されてしまった嵐山長官(※)は、昔のツテを使って何とか脱出した。


 そのツテとは、かつて長官が所属していたO.B.T(おかわり防衛隊)の兵器開発責任者――甲斐(かい) 初太郎(はつたろう)だった。


 昔から嫌な予感が的中する性質(たち)だった嵐山長官は、近い将来、デブレンジャーが窮地に陥ることを予感。

 甲斐と共に、チョコレートをエネルギー源とする〈カカオ・ドライブ〉の開発を進めた。


 果たして、長官の予感は的中。

 火星を訪れたデブレンジャーからの連絡が途絶えてしまった。


 帰国した嵐山長官は、完成した〈カカオ・ドライブ〉を組み込んだ改造戦闘艦〈ファトルキング・カカオ〉に乗り込み、ブラック・ノワールとともに火星へと急行したのだった!


 ちなみに、O.B.T時代の嵐山長官のパーソナルカラーは白。

 コードネームは〈ホワイト・ナイト〉なのだ!


 長官のファトルスーツにも〈カカオ・ドライブ〉が組み込まれており、絶えずチョコレートを補給することで、長時間の戦闘を可能にしている。


 気になる長官の胃腸については、カカオポリフェノールの効果で一時的に回復しているのだ!



 ※第十六話『盛況、まんぷくフェス!』参照

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