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はじめまして

1箇所ミスがありましたので編集させていただきました。

それとしばらく用事があるので投稿できません。申し訳ございません。

その声は僕を煽るような雰囲気でこう言ってきた。

「お兄ちゃん...いや今はお姉ちゃんか。もともと女々しい体だったのにここまできたら元男なんて私とあの"3人”以外誰もわからないよ」

声は女子の声だ。しかも、聞いたことないはずなのに懐かしい声だった。

「お前は誰だ?その言い方だったら妹とか言いたいのかもしれないけど、僕には妹はいないぞ。そもそもお姉ちゃんってなんだよ。僕はどこからどう見ても男だ」

「お姉ちゃんは騙されているんだよ。お姉ちゃんには私という妹がいるよ。私の親に騙されているんだ」

わけがわからないよ。騙されているとか何だよ。僕の親に隠し子がいたとかそういう話か?...ていうか僕の親は僕を産んだあとに離婚して親権者がいなくなり、僕は施設に行ったんじゃなかったっけ。それ以外何も覚えていない。

「ていうかお前の名前はなんだ?騙されているってなんだ?」

「私の名前は萌田アサヒ。お姉ちゃんの妹だよ。騙されているっていうのは後々伝えるとして、お姉ちゃんは性転換したんだよ。いわゆるTSってやつだよ。ていうかもうお姉ちゃんは夢から覚めるよ。だから一つだけ伝えさせて。

西希(にしき)街にある地下鉄の改札前に来て。直にあって話そうよ」

分かったことをまとめると、彼女の名前は萌田アサヒで僕の妹らしい。そして僕はTSして女になったと。ただの夢であると信じたい。そもそも女体化って漫画だけの話だろ。僕から見たらこれは現実の話だからな。

「話もよくわからないが、とりあえず西希街に行ったらいいんだな。で、どんなことを話すんだ?」

「まぁ簡単に言ったらお姉ちゃんを男に戻す方法かな?」

僕を男に戻す方法?そんな大事なことは今教えてほしいんだが。

「あっもう夢が覚めるから、また後でね!あと西希街に行くのは今日中にしてね。」

いきなり言われても。まぁ今日は特に何も用事がないからいいけど。その後目の前が真っ白になり、いつもの自分の部屋が見えた。

起きて最初に感じたのは胸の重さ。果物の柿ぐらいの重さだった。これが女体化か。創作としては面白い展開だけど現実で起きるとそこまで嬉しくないな。まずは自分の見た目を知ることだ。部屋にあった姿見鏡で自分の体を見ることにした。

見た目をざっとまとめると身長はちょっと低くなったくらいでそこまで変わってはいない。髪の毛もそこまで伸びておらず、少し長いショートヘアぐらいだ。顔は特に変わっていないようで、胸は...そこそこある方なのか?女性の体は何もわからんからな。今は午前9時。まあ休日はこれくらいの時間に起きてるし、そこまで気にする必要はないな。

で、あのアサヒっていう人が言ってたから今日中に西希街、この宮古町(みやこのちょう)の隣街か。早めに着いて損はないだろうし、もう着替えて行こう。服はいつもどうりの服で、髪にたまたま持ってたヘアピンをつけたらいいか。

「寮長さん。ちょっと西希街まで行ってきます」

そんなふうに走って出かけた。

学園の寮から西希街の地下鉄までは2kmもないし、頑張ればノンストップで走っていける距離だ。ちなみに僕の学園の寮は休日はほとんど自由で、部活動も無ければ寮内活動も月1回あるぐらいだ。寮長さんにどこに行くか伝えればどこに行くかはほぼ自由で、伝えても行けないようなところはほぼ海外ぐらい自由だ。

そんなこと考えていたらもう地下鉄前に着いた。確か改札の前で待ちあわせだったよな。階段を降りて改札の方を見たら、僕に似た姿をした少女がいた。向こうも僕の存在を気づいたのか、

「お姉ちゃんだ!」

と言いこっちに抱きついてきた。

「おい、人前で抱きつくな。お前が多分アサヒだよな。で、男に戻る方法ってのは何だ」

「お姉ちゃんったら冷たいなぁ。男に戻る方法は...」

その続きを僕の耳につぶやいてきた。

「私を殺すことだよ」

その瞬間僕の背骨が凍りついた。

「おい、それは嘘だよな...嘘だと言ってくれよ」

「いや、本当だよ。私はお姉ちゃんには嘘をつかないら」

笑いながらアサヒはそういった。これが今まで人生で2番目の恐怖、いや"絶望"だった。自分のために人を殺すという事を突きつけられた恐怖、そして自分が殺される事を笑って済ませれる妹がいるという恐怖が重なり絶望の域に達した。

「お姉ちゃんのタイムリミットは1ヶ月。もしも1ヶ月以内に私を殺せなかったら...お姉ちゃんには死んでもらうよ」

「は?」

お前が勝手に始めた事なのに、なぜタイムリミットに遅れたら僕が死なないと行けないんだよ。意味がわからない...いや、一旦落ち着こう。アサヒが死ぬか僕が死ぬ。そのどちらかが確定した世界で生きる、それを認めるしかなかった。これから始まる絶望的な日々を目の前にした今、恐怖や絶望を通り越して何も感じなくなり始めた。そしてアサヒは階段を登り、僕の視界から消え去った。

騙されているって本当に何だったんだ?

第一章 絶望兄妹

Are you ready?

➝ YES NO

この日のできごと ユウヒたちの世界のことをしろう

歴史史上最悪の戦争とも言われる戦争から100年経過

政治家夫婦殺害事件の首謀者、拘置所から脱獄

大人気漫画のアニメ化が決定


タイムリミットまであと30日

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