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道を歩む物語(仮)  作者: め~ぷる
スタートラインはいずこに
7/9

お出かけ

転生自覚後2、30日目くらい。

今日は久しぶりに父様が帰ってきて少し余裕があるみたいだから家族全員でお出かけだ。


「蒼空~今日もお勉強しましょうねぇ~」

「あぅ~」

赤子にさせるのか的な勉強は続いている。

この世界について分かったことだが天体の年齢は前世よりどれくらいかはともかく若そうと言うこと。

1日は20時間程で月は前世よりも大きく、

今の位置も日本の近くなのに気温が前世の夏より8度程低い。

太陽は一回り?小さくうろ覚えなのであれだが若いと判断した。

家には機械のようなものがあったが燃料は不明。

文明は前世よりも高いと思われる。

そして今のピクニックで見た感じ山の麓辺りは自然が多く建物は縦に長いみたいだ。

あぁ、それともう1つ貴族制度について。

名前は

王国なら王族、帝国なら帝王のみがノを名前に

王国なら公爵、帝国なら王族のみがトを名前に…

と続くみたいだ。

規則性は全く分からんが一文字の所に注意した方が良さそうだ。


「いい天気ですね、パパ」


「む、そうだな。 …蒼空を持つのをかわるか?」


「大丈夫ですよ」


堅物の雰囲気を漂わせてたら気遣いが下手とかあるんじゃねーのか...

 そこはねえ持つの変わるぞみたいに言わなきゃねぇ...

いや~赤ん坊は気楽でいいなぁ...


「...そろそろ資材を買いに行きませんか?」


「一週間後には生誕パーティか」


「ええ」


「確かランド家の御子息とステェアツア家の御令嬢と生誕パーティーを共にするのでしたよね」


「うむ、彼等とは領地も隣だし都合もつく。瑞季に隣人は必要だろうからな」


「あ、見えてきましたよ」


「やはりここの眺めは良いものだな」


「瑞季~、高い髙~い」

















視界いっぱいに広がったのは、

そこにあったのは

叩きつけるような勢いで降る、雨。

夕刻だからだろうか

虹が雨の中眩い程輝く。

下には、広大な池が。

深く暗く沈むような瑠璃紺に

薄く広がりを見せる波紋。

雨に打たれて尚白く綺麗な砂浜。

上を見上げると

流麗な濃淡を、

水墨画と思わせるほどの灰色を、

どこまでも広がりを見せる雲が。

不思議と、雲は動かない。

ただそこに佇むのみ。












一体いつまでそうしていただろうか。

気がついたら虹が消え辺りも見渡せない程暗くなっていた。


「瑞季~お家帰ろうねぇ~」


「あぅ…」

ここに居たら何か分かる気がする。

けど、今は帰るしかない。

またいつかここに来よう。




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